『Patient Number 9 / Ozzy Osbourne』 リスニング・パーティ・レポート的レビュー
1.Patient Number 9 (Feat. Jeff Beck)
重心低いな。ベースがデカいというか、ギターも含めて重心が低い感じ。
んー…ジェフ・ベック…。
ベックの演奏云々ではなく、この曲でベックに弾いてもらう必要ある?
2.Immortal (Feat. Mike McCready)
いきなりのアメリカン?!こういう曲調、結構久々なのでは?
Mike McCreadyって存じ上げず。ギタリストなん? ← ギタリストでしたわ。。。
3.Parasite (Feat. Zakk Wylde)
おおっ!
パッとせーへん曲やな…と思ってたんが、ソロの爆発力、凄い!ザック・ワイルド、良い演奏してる!
4.No Escape From Now (Feat. Tony Iommi)
ここまで聴いて来て、ギター、ベースの音が聴いててしんどく感じる。何回か聴いてるうちに慣れるのか否か。さっきの曲はザック・ワイルドはソロだけっぽいけど、これはどうなんやろ?
クレジット確認したら、ギターはトニー・アイオミのみ。
正直、トニー・アイオミのギター・ソロって印象に残ったことないから、2回目のソロが来ても、特に思うこともなく。
オジーの歌は悪くないと思うんやけど、どうにも曲自体がパッとしない印象…って、3回目のソロ?こんだけソロあるんやったら、ゲスト、他の人が良かったな。
前作のスラッシュでも感じたけど、ゲストの人選が微妙よね。なので、実は今回も聴く前からちょっと不安ではあったんやけど、今の所、ザック・ワイルド以外、ゲストの良い所が発揮されてるとは言い難い。
5.One Of Those Days (Feat. Eric Clapton)
んー…言われんかったら絶対にクラプトンって分からん。けど、わりとずっと弾いてるんやな。
1曲目のベックといい、この曲をクラプトンに振る時点で違う気はする。本チャンのギター・ソロも微妙というか、ワウの音も…。
結局、1曲通してずっと弾いてたな。これ、プレイバックした時に「オオッ!」ってなったんやろか?とか考えると…。
6.A Thousand Shades (Feat. Jeff Beck)
1曲目に比べたら合ってるかな?とは思うけど、超カッコイイはずのギター・ソロの最後のハーモニクスも無理矢理な感じがするというか、この音楽にジェフ・ベックが合ってない印象は否めない。完全に不安的中。
7.Mr. Darkness (Feat. Zakk Wylde)
さっきもこんな感じのイントロの曲、なかったっけ?
ザック・ワイルドのソロが入ると、俄然「オジーの曲」って感じるな!
8.Nothing Feels Right (Feat. Zakk Wylde)
またクリーンのアルペジオ始まりか。メジャー展開のサビも悪くないんやけど、些か曲の印象が被り過ぎで、「これっ!」という感じにならへん。
今更やけど、マスタリングがよろしくない?歌が小さいわけでもない上に、こんだけ低域出てたら、そりゃ変に飽和するよね。
おおっ!ソロ始まった途端に持って行かれる!今までそんなに感じたことなかったけど、オジーの音楽にはザック・ワイルドのギター!なのか。
以前のアルバムでも、外部のソングライターと作った曲を、ザック・ワイルド含むバンドでレコーディングするってことがあったけど、今回もそうしたら随分印象変わったやろね。
9.Evil Shuffle (Feat. Zakk Wylde)
3曲続けてのザック・ワイルドやけど、「また!?」っていう印象が全くないのはさすが!それだけ曲に合ったプレイをしてるってことやと思う。
サビで鳴ってるコーラス掛かった12弦っぽいアルペジオは「また?」っていう印象受ける。
エンディングのソロも素晴らしい!
10.Degration Rules (Feat. Tonny Iommi)
ハーモニカ?!凄い違和感しかない。何で入れたし…。
クレジット確認したら、まさかのご本人サマ…。
最後の曲も自分で吹いてるけど、ハーモニカ、今まで入ってることあったっけ?
11.Dead And Gone
またアルペジオ始まりか。
アルペジオがアカンということではなく、オジーの音楽としてどうなん?ってことやと思う。曲自体は別に悪くないと思うのに、この煮え切らなさ。
間奏も同様。この間奏のアレンジは良いと思うけど、オジーの音楽やとギター・ソロは要ると思う。オジーも納得の上でのプロデュースやろうし、大きなお世話っちゃあ大きなお世話なんやけど、そこは変わらんくても良い部分やと思うんやけどな。
12.God Only Knows
ライヴではキー下げまくりのオジーやけど、伸びやかな高音!
他の曲の歌も良いのに、楽器の音が好きじゃなくて、そっちが気になってしまう。サビ終わりのフィルも凄い嫌な音でテンション下がる。ギター、ベースって言うてたけど、ドラムの音も好きじゃないことに気付かさせられた。
13.Darkside Blues
いや、だから…オジーの音楽にこういうのは要らんて。
「Mama, I'm Coming Home」とかとは次元が全然違うやん。
聴く前に抱いてた不安が的中…なんやけど、クレジット確認したら、Feat. 表記がない曲でも結構ザック・ワイルドがギター弾いてるのね。何なら鍵盤もダビングしてたり。
ミックスのアラン・モウルダーってどっかで見掛けた気がしてたけど、オルタナ系に強い人なのね。このバスドラは嫌やわ。あと、ベースの帯域も聴いててしんどい。
ジミー・ペイジにも声を掛けた、とかっていう報道もあったくらいなので、ゲストを迎えるのはオジーの意向も強くあったんやろうけど、いっそゲストはナシで、ギターはザック・ワイルドだけでアルバム作って欲しかった、というのが通して聴いた印象。
前作『Ordinary Man』は今でも時々聴くくらいに良いと思ってるし、今回も曲自体は悪くないと思う。が、統一感がない…わけでもないんやけど、ゲストの意味は「?」やったかな。
個人的に全然評価してなかったガスGですら、アルバムではギター・ヒーロー感はちゃんとあったし、前作で物足りなかったのもまさにそこで、今回、Feat. Zakk Wylde の4曲ではその物足りなさがなかったことで、ザック・ワイルドの偉大さを実感出来たのが皮肉というか何というか。
つべこべ言わず、オジーべた褒めのアンドリュー・ワットのお陰で今も新譜が聴けるのに感謝しろ!ってことなのかな。
もし来日公演が実現したら遠方でも行きます。