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『Ten / Mr.Big』 リスニング・パーティ・レポート的レビュー

1.Good Luck Trying
変拍子のような、変拍子じゃないような?

最初に公開されたMVの曲(タイトルを忘却…)ほどは声に違和感、感じひんかな。

ギター・ソロの時だけセンターになるんか、と思ったけど、わりとダビングされてる?

2.I Am You
また、いきなりの変化球曲やな。イントロは'80s初期を感じた。

Mr.Bigっぽいか?と言われると何とも言えへんけど、今の音域に合わせた良曲やと思う。

あー…スライド、来た。。。
何でこんなにスライドっぽく聴こえへんにゃろ?
スライド自体は好きやのに、ポール・ギルバートに関しては、スライドやり出した頃から音もスタイルも変わってしまって「んー…」て思ってる。

3.Right Outta Here
ドミナント始まり、またスライドですか。
そして、またアコギのダビング。「リフで押すスタイルじゃない曲作りというのは伝わって来る。

ソロ、初めてガーッと弾いてる。とはいえ、弾き方もサウンドも違うから、Racer Xのような印象はもうないよね。「上手くなった」というのはよくよく分かるけど。

これはコード進行もメロディも曲の構成も、よく練られた良い曲!

4.Sunday Morning Kinda Girl
シャッフルでもアコギをダビング。ライヴでもずっと弾くんやろか?

ソロのハモり…んー…。。。
こういうの、上手くハマらん印象やな。やっぱりガーッと弾く方がエエと思うけどな、僕は。

この曲で初めてベースに耳が行ったかも。

5.Who We Are
バラード、っていうのか?良い曲ではあるかな。

ソロの2つ目のコード、何なんやろ?

※Key=B♭
| Cm7 | Am7-5 | D | Gm |
って感じやった。極普通のマイナーII-V、てことか。

6.As Good As It Gets
sus4のジャカジャカ、とか。クリーン・トーンやし、アコギも満開。
もう、完全にヴォーカル・アルバムで、ロック・バンド度は極めて低い。

ドラム、普通の8ビートとか16ビートとか、叩いてる時間帯が凄く少ない?

でも、ソロのバックはアコギだけなんや。急にスカスカになっただけ、に感じた。ちゃんとバッキング入れたら良かったのに。

7.What Were You Thinking
っていうたら、極普通のロックンロールみたいな曲、始まった。

あー…んー…スライド。。。
何で残念な気分になってしまうのか。。。

8.Courageous
何が掛かってる?フェイザーか?

ソロ、普通に弾いてくれた。若干、長めやった?
とはいえ、昔あった「場違いな速弾き」とかは皆無で普通な演奏。

9.Up On You
いわゆるリフものはもう作らへんのか。
これはアコギ入ってへんけど、コード・ジャカジャカ系ばっかりやな。まさに「歌モノ」な作り…なのか?「スタジアムで映えそうな」とか言いそうやな、インタビューで。「フレーズが細かいと大きい会場では聴き取れないだろ?」とか。

だから!スライド。。。
絶対普通に弾いた方がエエと思うんよ、ポール・ギルバートは。

10.The Frame
まんまアコギ、来た。アコギなのかベースなのか。音程は見えにくいんよね、ベース。

それ以上でもそれ以下でもない、そんな感じ。
こういう曲のOKラインって、どうやって決めるんやろ?

11.See No Okapi
ボーナス・トラックやったっけ?またスライドでメロディやんけ。。。
速いフレーズがいきなり出て来ても、昔みたいなインパクトが感じられへんのは、それを感じさせへんくらいスムーズに弾いてるから=上手い、ということは理解出来るけど「聴いてて楽しいか?」とは別問題なのは本当に難しいと感じる。

MVで「んー。。。誰の声か分からん。。。」って思ったのって、1曲目やったんかな?今聴くと、そこまでの違和感はなかったし、終始、そんな感じで進行するアルバムやった。「これが今のMr.Big」と言われたら返す言葉もないくらい、クオリティ自体は低くはない作品に仕上がってるとは思う。

初期の名盤、って言うても30年前とか?!
そりゃ一緒になる方がおかしいのかも知れんけど…ファン心理というのは難しいね。

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