『The Sinner Rides Again / KK's Priest』 リスニング・パーティ・レポート的レビュー
1.Sons Of The Sentinel
1曲目からドコドコで良いです。潔い。
前作はギター・ソロが始まると「…」って気分になってたけど、少なくともこの曲に関してはそこまで残念な感じではなかった。
この歌が好きなのか?と言われると自分でも何て答えたら良いのかよく分からないけど、この音楽には合ってると感じる。
2.Strike Of The Viper
この執拗なオクターヴ・ハモを付けるのも、この音楽には合ってると思う。超ハイ・トーンだけでは随分印象が違うと思われるし、こっちの方が力強い感じがする。勿論、1本だけになってる部分の歌も良い。
3.Reap The Whirlwind
1曲目とは違うスタイルの速い曲。2曲目のミドルからの流れも良いです。
4.One More Shot At Glory
ベース・イントロからの3連系。
しかし、歌のトラック数、物凄く多そうやけど、それが非常に効果的に仕上がってると思う。
今回のギター・ソロはかなり考えて弾いてるんかな。1stの、ただただスケール弾き流しただけ、みたいなことはなく、メッチャカッコイイのか?はさておき、好印象です。
5.Hymn 66
これぞEMGサウンド!なのか?これはこれでカッコイイ音やと思う。
さっきとは違った3連系。
意図的なのかどうなのか、ここまで同じようなタイプの曲がなく、そのどれもがクオリティ高いのが素晴らしい。
6.The Sinner Rides Again
クリーンのアルペジオからのパワー・バラード、と見せ掛けてミドル・テンポへ。
メロウな(…とは言わんか?!)での歌もイイ感じ。ここまでのMVPは圧倒的にリッパー。
長いソロも、わりと間延びせずに聴けてる。リズム・アレンジも含めて、良く出来てる。
タイトル曲だけあってか、最後の最後まで色んな展開で聴かせる力作だった。
7.Keeper Of The Graves
今度はアコギのアルペジオ。
こういう部分の歌も一筋縄では行かないのか。
からの、ベタなコード進行のリフへ。
8.Pledge Your Souls
超大袈裟な3連系リフをバックに「ウォー、ウォー」。会場は大合唱?
こんなにもシンプルなコード進行のリフでここまで聴かせられる曲が作れることに驚いてる。
9.Wash Away Your Sins
アコギ・アルペジオバックにエフェクト掛かったギターのメロ。
いつでも何処でも熱唱なリッパーをしんどく感じる時もありそうやけど、ここまでは全然飽きずに聴けてる。
後半、いきなり立て続けに3連系が続いてる?それでも展開が多いからか、同じような曲ばっかりという印象は受けない。
ボーナス・トラック2曲はカラオケでした。
一気に駆け抜けるように、退屈せずに聴けた。
特に目新しいことがあるわけではなく、音楽的に複雑なことをやっているわけでもないのに、古い印象を受けないのが素晴らしい。前作で、始まると残念な気持ちになったギター・ソロも悪くないし、リッパーの大活躍で素晴らしいアルバムに仕上がったと感じる。2023年現在、ここまでのクオリティの正統派ヘヴィ・メタルのアルバムが他にあるだろうか?個人的にはメタリカと並ぶ2023年HR/HMの名盤!
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