『72 Seasons / Metallica』リスニング・パーティ・レポート的レビュー
1.72 Season
もうイイ歳ですが、1曲目は速い曲が良いです!
ハイハットが些かデカい印象はあるけど、バンドの音はカッコいい。一時期、音楽性も然ることながらサウンドがレイドバックした印象で、昔の曲を演っても同じ曲に感じないことがあったけど、今回もそういうことはなさそう。
インスタだったかで見掛けたジェイムス・ヘットフィールドの動画で、メッチャ弦高高いように見えたけど、4分過ぎのリフ聴いてると実際、高そうな気もする。あの弦高を鳴らし切る手の大きさがある、ということか。アンプのゲインもそんなに高くないのか?
2.Shadows Follow
こういうリフ、ホントにメタリカっぽい。からの8ビートに展開。
ギター・ソロに関しては何とも言えへんけど…サウンドが良いのは否定のしようがない。弾いてる本人の出してる音も勿論(それなりに)良いとは思うけど、録り音 / ミックス含めたサウンド・プロダクションの勝利に感じる。
最後までダレることなく突っ走る曲、隙ナシ!
3.Screaming Suicide
リフに絡む16分のバスドラに燃える。「粒が揃ってない」というのも野暮に感じるくらいの勢いを感じる。賛否両論あるのは分かるけど、これだけキャリアを重ねて来ても、未だにこういうニュアンスで演奏出来るのはカッコいいと思う。
…いきなりの「Speed King」パロディは。。。
4.Sleepwalk My Life Away
イントロ、ベース・メインで来た。ミドル・テンポ、「Enter Sandman」タイプ、ってとこか。このザクザクしたニュアンスがあれば、ずっと聴いてられる気がしてくる。ドラム・フィルも「スネア連打だけで良いのでは?」と思えてくる。
5.You Must Burn!
更に重めで来たか。そろそろ速い曲が聴きたくなって来てるけど、これはこれで良い。
Twitterでワウの音を絶賛されてるのを見掛けたけど、確かにイイ音だと思う。ちゃんとフレーズに合った踏み方してるし。昔はもっとグチャグチ( ry
このテンポ感で7分の長尺を感じさせないのは凄いな。
6.Lux Aeterna
速い曲、来た!いわゆるツー・バスって今回、これが初めてか?
7.Crown Of Barbed Wire
やや速めのミドル。わりとメロディ重視?
この歌あってのメタリカ!と、この間『St. Anger』を聴いて感じた。アレンジ等含めた曲云々も勿論あるけど、ああいうアルバム聴くと歌メロがメタリカっぽさを出してるのを痛感する。
8.Chasing Light
カッコいいけど、「これっ!」て特徴が挙げられないことを思うと、今まで聴いてきた中では平均的な曲かと。サビのハイトーンなシャウトが特徴かな。
ギターだけになった時に感じたけど、バッキングはダブルなのか、マイキングでステレオに振ってるのか。
9.If Darkness Had A Son
しかし、ひたすら大袈裟な展開のイントロ持って来るなー。いきなり疾走して欲しい気もするけど、「これがメタリカ」と言われたら返す言葉がない完成度。Bメロのバスドラ連打のパターンはちょっとイレギュラーで面白い。
10.Too Far Gone?
「Creeping Death」タイプな速い8ビート。この疾走感も良い!
11.Room Of Mirrors
この手の速い曲は無条件に盛り上がる。ツインのメロディ弾くパートも良い。
12.Inamorata
ジャムが続く…と何かで見掛けたのでもっと退屈なのかと思ってたら、気付いたら半分過ぎてた。なので、ドラマティックな展開、と言って良いのでは?少なくともダレる時間帯はなかったし、テンション保ったまま最後まで聴けた。
怒涛の78分、一気に駆け抜けた。
先行で発表されてたMVとかライヴ映像見て、不安は全く感じてなかったけど、まさに「何処を取ってもメタリカ!」な作品。素晴らし過ぎた!
個人的には「メタリカのアルバム」としては非の打ち所がない1枚。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?