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【ほとんど知らない】エビデンスに基づく腱障害の評価と治療

こんにちは!
イクサポです!!

先日の足関節捻挫セミナーは大好評で当日チケットは95枚売り切れになりました!!
セミナーの内容は、段階的なメディカル・アスレティックリハビリテーションに加えて、傷害予防をどう考えるかまで包括的に足関節捻挫についてお話しました!

特に、一般的にどのような基準で、次の段階に負荷を上げていくのかが明確に示されていたので臨床でも現場でも活かせるセミナーになったのではないかと思います!!

もし見逃してしまった方がいましたらアーカイブ配信もしているので、TwitterなどからDMもらえればと思います!

前回は、腱障害の病態把握についてかきました!
腱障害のリハビリテーションを進めていく上で、腱の特性を知っておくのは非常に重要です。

今回は、腱障害の評価と治療について書いていきます!
この腱障害はおそらくセラピストの養成校ではほとんど習わない分野ではないでしょうか?

・どのように評価すればいいのか?
・どこにアプローチすればいいのか?
・効果的なアプローチ方法は?

このあたりをエビデンスに基づいて書いていこうと思います!!
それではいきましょう!!

前提として

前回の記事でも示したように、腱の強度を上げていくことがリハビリテーションにおいてキーポイントになります。

腱の修復過程において、腱の抗張力を超えない力学的負荷であれば、修復を妨げず順調なリモデリング経過を得る事ができるとされています。
反対に腱の抗張力を超えた負荷を加えると、腱の延長(elongation)が生じるとされています。

そのため修復過程に合わせて負荷をかけながらも、過負荷によるelongationには十分注意が必要となります!

この辺りを理解した上で、評価や治療に入っていくことが大切です。

腱障害の評価

今回は、腱障害で代表的な膝蓋腱炎とアキレス腱炎に絞って評価をみていきます!

膝蓋腱炎の評価

論文ベースで見ていくと、全体の傾向としては以下の通りです。

・ランジ動作における下腿前傾(背屈)角度が36.5°より小さい可動域の選手において、膝蓋腱炎を発症する割合が有意に多かった(Backman, 2011)
・アライメント評価として、膝蓋骨の後傾角度が小さい(Tyler, 2002)
・動作ではジャンプ動作において足底接地時の膝関節屈曲角度が小さく、踏切時に膝関節伸展モーメントが大きくなり、速い膝関節角速度を有していた(Bisseling, 2008)

それでは実際に障害部位に分けてみていきましょう!!

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