見出し画像

欧州委員会、原子力発電を「グリーン」なエネルギーと位置づける方針を発表

  欧州連合(EU)欧州委員会は1月1日、原子力発電所を天然ガスと共にグリーンな投資先として認定する方針を発表しました。以前から、原子力発電は地球の環境にとって持続可能的であるか論争が続いていました。
 脱炭素社会を実現するためにEUが打ち出した戦略で「欧州グリーン・ディール」と言われるものがあります。これは環境に配慮しながら雇用の創出や気候の中立を意識し持続的な経済成長を目指す政策です。この政策に適った技術や経済活動に投資を集中させるため明確な基準を設けており、これらの仕組みは「EUタクソノミー」と呼ばれており様々な方策がとられてきました。「EUタクソノミー」は各国の経済活動にも関わってくるので、当然政治的な駆け引きもあります。今回の原子力発電を「グリーン」なエネルギー源と位置づける決定は、原発を推進しているフランスの影響が強かったという声が上がっています。この意見に対し、脱原発を目指すドイツやスペインなどからは反対の声が出ています。日本の原発政策にも影響が出てきそうです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?