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電力入札の怖さ

電力の自由化に伴い、国や地方自治体のほとんどでその年の電気を入札によって決めるようになってからだいぶ経つ。それまで旧一電を使用するのが当たり前だった事を考えるとだいぶ様変わりしてきた。

一番のメリットは何と言っても費用を安く抑えられる事。支出を減らせれば自治体にとっても願ったり叶ったりといい事づくめのようにも思えるだろう。

しかしここ2・3年ほど、少なくとも本業関係において電力入札における不調が結構起こってるのである。だいたいは旧一電より安く予定価格を設定するのだが、入札になって予定価格よりも高い金額で札を入れたり、1回目が不調で再度入札を行おうとするとその業者が辞退してしまう事が多々あった。当然ながらこの場合は入札そのものが成立せず、結局旧一電と契約する。

やはりと言うか、円安等による物価高騰の影響か調達コストや燃料調整費等が上がってしまい、新電力と言えど価格が上がってしまったのが大きいと思われる。中には倒産する電力会社もあり、発電方法や送電経路が何であれ新電力には厳しい時代となった。

確かに新電力は安いが円安になると悲惨な目に遭う事もあるのだ。この辺が電力入札の怖い点でもある。

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