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【駅伝】第100回箱根駅伝 復路最終結果!!

1月3日に行われた、第100回東京箱根間往復大学駅伝競走の復路は、往路を驚異的な大会新記録で制した青山学院大学が終始独走で、大幅に大会新記録を更新して2年ぶり7回目の総合優勝を決めました。


⇧大会新記録で優勝のゴールテープを切る青山学院大学の宇田川瞬矢選手⇧

史上初の2年連続の大学駅伝三冠を目指した駒澤大学は、復路は終始流れに乗れず、最終的には6分35秒差で敗れました。

往路過去最高順位の3位でスタートした城西大学は、終始安定した走りで走り切り、総合順位でも過去最高の3位を達成することができました。

戦前に厳しい戦いになるのではと予想されていた東洋大学は往路の4位をキープして総合4位となり19年連続のシード権を獲得しました。

5位は1区で出遅れた國學院大學が往路から順位を上げて5位になりました。6位は一斉スタートから6区で区間賞を獲得し勢いに乗った法政大学、7位はエースの伊藤大志選手と6区のスペシャリストの北村光選手を体調不良で欠くアクシデントがありながら粘った早稲田大学が入りました。

8位には創価大学、9位は帝京大学と続き、10位には予選会からの出場の大東文化大学が8区の留学生が区間最下位の失速があり、一時11位に後退しましたが、10区で逆転し、9年ぶりにシード権を獲得しました。

11位東海大学、12位国士舘大学は同タイムながらシード権まであと1分10秒届きまし戦でした。優勝候補に挙げられていた中央大学は、7区吉井選手が意地の区間賞を獲得しましたが、直前での集団感染による体調不良の影響を避けられず、13位となりシード権を逃す形になりました。


総合順位 (各区間ごとの順位)

今年の復路は、往路で青山学院大学が驚異的な大会新記録を作った影響で、8位以降のチームが一斉スタートになり、シード権争いが実際の順位と見た目の順位が違い、難しいレース展開となりました。青山学院大学の復路は、他大学の追随を許さない圧巻の走りで独走での総合優勝を決めました。

今年は、直前で体調不良や故障などのアクシデントがあった大学が多くあり、10人が万全の状態で大会に臨むことが難しいのだと感じました。

各区間 区間順位一覧

6区 区間順位

6区は、一斉スタートの中から大きく飛び出した法政大の武田選手が圧巻の区間賞を獲得しました。青山学院大の野村選手は、終始安定した走りで区間2位となり、駒澤大学との差を1分39秒広げて、優勝を決める走りとなりました。

順位 選手 大学 タイム
1 武田和馬(3年)法政大58:02
2 野村昭夢(3年)青山学院大58:14
3 川上翔太(1年)創価大58:15
4 佐竹勇樹(4年)大東文化大58:24
5 浦田優斗(3年)中央大58:37
6 大岩歩夢(4年)神奈川大58:40
7 堀颯介(2年)明治大58:52
8 西村真周(2年)東洋大58:58
9 梶谷優斗(3年)東海大59:06
10 後村光星(1年)國學院大59:37
11 原田颯大(1年)立教大59:48
12 帰山侑大(2年)駒澤大59:53
13 久保出雄太(3年)城西大59:55
14 富永椋太(3年)日本体育大1:00:30
15 大吉優亮(4年)帝京大1:00:34
16 小松裕大朗(2年)中央学院大1:00:41
17 氷見哲太(2年)順天堂大1:00:46
18 勝部愛大(2年)国士舘大1:00:47
19 山口月暉(2年)日本大1:00:54
20 栁本匡哉(4年)早稲田大1:01:02
21 髙田尚暉(3年)山梨学院大1:01:20
22 植月俊太(1年)東京農業大1:01:30
23 塩路悠耀(2年)駿河台大1:01:44

7区 区間順位

7区は、中央大の吉井(駿)選手が圧巻の走りで区間賞を獲得してシード圏内をキープしました。ここでも青山学院大の山内選手が区間3位で走り、駒澤大学との差をさらに27秒広げました。帝京大の小野選手が区間2位の走りで12位から11位に順位を上げてシード権に近づく走りをしました。予選会日本人トップだったスーパールーキーの東京農大の前田選手は故障の影響で本来の走りができず、区間14位でのデビューとなりました。

順位 選手 大学 タイム
1 吉居駿恭(2年)中央大1:02:27
2 小野隆一朗(4年)帝京大1:02:44
3 山内健登(4年)青山学院大1:02:46
4 安原太陽(4年)駒澤大1:03:13
5 林晃耀(3年)城西大1:03:24
6 小田恭平(3年)大東文化大1:03:27
7 田中愛睦(1年)國學院大1:03:29
8 石丸惇那(2年)創価大1:03:42
9 矢原倖瑛(2年)法政大1:03:44
9 田島駿介(2年)日本体育大1:03:44
11 瀬川翔誠(2年)国士舘大1:03:51
12 工藤巧夢(3年)中央学院大1:04:00
13 前田和摩(1年)東京農業大1:04:13
14 諸冨湧(3年)早稲田大1:04:30
15 石原翔太郎(4年)東海大1:04:36
16 尾﨑健斗(3年)明治大1:04:38
17 下尾悠真(4年)日本大1:04:42
18 新妻玲旺(1年)神奈川大1:04:57
19 熊﨑貴哉(4年)東洋大1:05:03
19 吉屋佑晟(2年)立教大1:05:03
21 藤井空大(2年)駿河台大1:05:39
22 内田征冶(4年)順天堂大1:05:56
23 徳田秋斗(3年)山梨学院大1:06:32

8区 区間順位

8区は、青山学院大の塩出選手が箱根初出場とは思えない堂々とした走りで、区間記録に迫る走りで学内記録を更新して区間賞を獲得しました。体調不良明けの中央大阿部選手が区間22位、大東文化大のワンジル選手が区間23位と大きく順位を落とし、シード圏外に大きく後退し、帝京大と東海大がシード圏内に加わりました。10位から13位まで30秒差以内と大混戦になりました。

順位 選手 大学 タイム
1 塩出翔太(2年)青山学院大1:04:00
2 分須尊紀(3年)日本体育大1:04:40
3 綾一輝(1年)明治大1:04:42
4 赤星雄斗(4年)駒澤大1:04:49
5 伊福陽太(3年)早稲田大1:04:56
6 鎌田匠馬(2年)國學院大1:04:58
7 南坂柚汰(1年)東海大1:05:01
8 島田晃希(2年)帝京大1:05:13
9 清水郁杜(2年)法政大1:05:21
10 村上太一(4年)東洋大1:05:24
11 稲塚大祐(3年)立教大1:05:33
12 岡﨑樹(2年)駿河台大1:05:37
13 生田目惇(3年)国士舘大1:05:48
14 鈴木孔士(2年)日本大1:06:00
15 小池莉希(1年)創価大1:06:16
16 黒谷優(2年)中央学院大1:06:19
17 小田伊織(1年)城西大1:06:25
18 森本喜道(2年)順天堂大1:07:07
19 圓谷吏生(2年)東京農業大1:07:17
19 新本駿(3年)山梨学院大1:07:17
21 高橋銀河(4年)神奈川大1:07:25
22 阿部陽樹(3年)中央大1:08:54
23 ピータ― ワンジル(3年)大東文化大1:09:40

9区 区間順位

9区は、独走する青山学院大の倉本選手が区間賞を獲得しました。帝京大の小林選手が区間3位で走り、シード権をがっちりキープしました。9区終了時点で、10位東海大との差が、11位大東文化大が4秒、12位国士館大が34秒、13位中央大が1分9秒と最後まで何が起こるか分からない展開となりました。

順位 選手 大学 タイム
1 倉本玄太(4年)青山学院大1:08:51
2 吉田周(3年)東洋大1:09:12
3 小林大晟(3年)帝京大1:09:30
4 深堀優(2年)東京農業大1:09:40
5 花尾恭輔(4年)駒澤大1:09:41
6 稲毛崇斗(4年)法政大1:09:51
7 吉田蔵之介(1年)國學院大1:10:01
8 鈴木祐太(3年)明治大1:10:13
9 大谷章紘(3年)大東文化大1:10:17
10 平林樹(3年)城西大1:10:20
11 菖蒲敦司(4年)早稲田大1:10:22
11 竹割真(2年)東海大1:10:22
13 川勝悠雅(2年)国士舘大1:10:26
14 佐々木亮輔(4年)神奈川大1:10:35
15 吉田凌(3年)創価大1:10:44
16 白川陽大(2年)中央大1:11:14
17 藤原優希(4年)順天堂大1:11:20
18 安藤圭佑(3年)立教大1:11:34
19 中澤星音(2年)日本大1:11:43
20 田中慎梧(4年)日本体育大1:12:04
21 長田拓巳(2年)駿河台大1:12:40
22 平八重充希(2年)山梨学院大1:13:54
23 近田陽路(2年)中央学院大1:14:24

10区 区間順位

10区は、19年連続のシード権を決めた東洋大の岸本選手が獲得しました。優勝した青山学院大の宇田川選手は区間2位で、復路は全ての区間で区間3位以内と安定した走りとなりました。区間3位は立教大の主将、関口選手が入りました。シード権争いは10区で大東文化大が逆転をして決着がつきました。大東文化大のシード権は市田兄弟が在籍していた年以来の9年ぶりとなりました。

順位 選手 大学 タイム 
1 岸本遼太郎(2年)東洋大1:08:51
2 宇田川瞬矢(2年)青山学院大1:09:21
3 関口絢太(4年)立教大1:09:29
4 庭瀬俊輝(3年)駒澤大1:09:33
5 菅野雄太(3年)早稲田大1:09:45
6 住原聡太(3年)日本体育大1:09:57
7 佐々木真人(3年)大東文化大1:10:00
8 酒井健成(2年)神奈川大1:10:10
9 柴田大地(1年)中央大1:10:11
10 高山豪起(2年)國學院大1:10:15
11 上杉祥大(4年)創価大1:10:16
12 飯塚達也(4年)中央学院大1:10:20
13 久保俊翔(1年)駿河台大1:10:27
14 宗像直輝(4年)法政大1:10:34
15 鈴木伸弥(3年)国士舘大1:10:40
16 中田侑希(4年)城西大1:10:52
17 大仲竜平(2年)日本大1:10:56
18 日高拓夢(4年)帝京大1:10:58
19 占部大和(1年)山梨学院大1:11:03
20 ロホマン シュモン(2年)東海大1:11:14
21 斎藤舜太(4年)順天堂大1:11:16
22 古井康介(2年)明治大1:11:42
23 栗本航希(1年)東京農業大1:13:03

まとめ

第100回箱根駅伝は、調整がうまくいき実力を発揮できた大学と調整段階でのアクシデントが発生し、本来の実力を発揮できなかった大学の差が顕著に表れる形となりました。青山学院大学の箱根駅伝本番に合わせる調整力が素晴らしかったのと、初出場の選手でも全く動じずに実力を発揮できたメンタルの強さが目立った大会となりました。

今回敗れた大学がどのように青山学院大学を倒す準備をしてくるのかということに注目して1年間見ていきたいですね。

来年は出場校数が戻ると思いますので、今回予選会に回ってしまう大学がどのように本戦に向けて勝ち上がってくるのか楽しみですね。

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