これまでの撮影歴と承認欲求

 写真を始めたきっかけは職場に入ってイベントでとりあえず写真担当にされたことです。
 任されたことには責任をもってあたりたいと思い、写真について勉強しました。とりあえず町の図書館にある写真の本を借りて読み色々な写真を撮っていく中で、いい写真を撮りたいと思うようになりました。

 この時の写真を見返してみると、記録写真としてパッとみてどこに何が配置されているかわかりやすいように撮るように意識した構図に重点を置いていたようです。

 その後、仕事上山奥に行くようになり、春は沢山の草花、夏は深緑と川の流れ、秋は黄葉、冬は雪と動物の足跡といった四季折々の自然に魅せられ、個人的にまともなカメラを購入して写真を撮るようになりました。

 この頃はとにかくあらゆる自然を美しく撮りたいと思い、カメラに関する本も沢山読んでトライ&エラーを繰り返していました。誰かに見せたいと思う事もなく、ただひたすらに自分が良いと思う写真を撮っていました。

 一度町の施設で展示物がないので、花の写真展をやってもらえないかと言われたのでA4サイズで20点くらいの写真を提供しました。今思い返すと、まだまだ記録写真のような写真ばっかりで、作品と言えるようなものはほとんどありませんでした。

 その後も撮影した写真に特にこだわりはなく、求められればデータを提供していたのですが、思えばその頃から承認欲求の芽が出ていたのかもしれません。

 奥山に行く仕事から変わっても自然が好きなことは変わりないため、休日に山に行って写真を撮るようになりました。

 この頃にはデジタル一眼になっており、ある程度の理論はわかっていたので、たまにはいい写真が撮れるようになり、自分から積極的に人に提供するようになりました。承認欲求が大分成長してきています。

 しかしながら写真に対する評価を受けていないため技術の進歩がなく、まさに10年1日といった感じの写真ばっかりです。

 SNSとかも始めていましたが、そこでみる写真と比べると畏れ多くて写真をUPすることもままなりません。承認欲求はあるのに批評を恐れている独りよがり状態ですね。

 ある時、町で写真を撮っている人に呼びかけて写真クラブを作ろうという動きがあり、自分も誘われました。知り合いだったので気は進まなかったんですが一応参加することにしました。

 それによりクラブ主催の写真展や地域の写真展に作品を出品しないといけない事となり、過去の写真を漁るも前述の通り作品といえる写真がほとんどないため、新しく写真を撮りに行ったりすることになりました。

 このことにより、街中スナップやモノクロ撮影という新しい撮影ジャンルの開拓をすることができ、また健全な批評を受ける機会を得ることができました。

 自分が入っている写真クラブは、とりあえず写真が撮れればいいと思う高齢者から様々な写真展に出かけては語り合うといったバイタリティ溢れる人まで色々いるため、写真技術の向上についてはほぼ語り合うことができません。
 ニッコールクラブの支所は遠くて現実的ではないし、結局YouTubeで関連動画見ながら試行錯誤していたんですが、2023年9月にNikon系Youtuberの「ふぁらお」氏が王国の建国を宣言しました。
 初月無料だし、国王のNikon愛に溢れる頭のタガが外れた動画(一応褒めています)は見ていて面白くて勉強になるからと思い真王国民となるべく入国してみました。

 入ってみると超初心者からプロの方まで様々な人が入国しており、写真に対する熱いこだわりから下ネタまでいろんな話題で溢れかえっています。
 自分の作品を投稿してもコメントは少なく、まだ批評される以前のレベルにありますが、他の方の作品を見て自分にない視点や撮影技法を知ることができ、毎日刺激を受けています。

 真王国民となり、自分の写真に対する考え方を深掘りしてみました。
 確かに最初は自分が納得できる写真が撮れればそれでいいと思っていたし、今でもその気持ちは少なからずあります。

 しかしながら、写真を作品として色々なところに出すのは何故かと自問自答を繰り返したのちにはっきり自覚しました。

イイねが欲しいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!

 世に自分の作品を出すのは自分の承認欲求を満たすため。綺麗な風景を見せたい、素晴らしいシーンを見せたいといった裏には自分の撮影技術や努力を認められたいという承認欲求が必ずあります。

 これからは自分に正直に承認欲求を満たすため、貪欲に真王国民として活動していきたいと思います。

 あ、ちなみに王国にはCAMPFIREというサイトのコミュニティでふぁらおキングダムに参加し月3000円納税することにより入国することができます。近くにはYUTOBIさんが掘ったSWAMPがありますので、はまるもよし、飛び越えるのもまたよしです。

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