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BIC(Busan Indie Connect) Festival 2022特集1

釜山でインディーゲームイベントBICが開催中。オフラインイベントは9月1日から9月4日まで。オンライン展示は9月1日から9月30日まで。2015年から行われているイベント。今回は23か国162作品のインディーゲームが参加している。

こちらが公式サイトへのリンク。サイトは英語に切替可能。ゲームの詳細情報を見るにはMY>SIGN UPで登録したのち、ログインが必要。Nationの欄に KRと記載されたタイトルが韓国のゲーム。

この記事ではクラウドファンディングで韓国最大規模の成功をおさめた『Ogu and the Secret Forest』を紹介。続いてコンソールでも発売予定の作品を4つ取り上げる。

Ogu and the Secret Forest

探険帽子をかぶったカモノハシの「オグ」が主人公の2Dアドベンチャーゲーム。ぱっと見て何かわからないけど、カモノハシ。日本語対応予定。
韓国国内のクラウドファンディング「tumblbug」でスポンサー6,096人、193,907,067ウォン(本日のレートで約2,000万円)を集めた作品。tumblbugのビデオゲーム部門、最多金額順で第3位。
このオグというキャラクターをデザインしたMoonlab Studioと、Steamで3作品をリリースしているSinkhole Studio(2017年に設立)が共同で開発。

※tumblbug.comはスマホアプリでの閲覧を推奨されますが日本では利用できません。PCから閲覧できます。

AUTOMATONに日本語の記事がある。

続いて、BIC出展タイトルの中から、絞り込み条件をコンソールに設定して、いくつかを紹介する。韓国はPCゲームが主流であり、「コンソール不毛の地と言われてきた」と現地メディアが書いているほど。PCだけでなくコンソールでも発売されるタイトルは、注目作が多い。

Ratopia

※リンク先は前作『Ratropolis』の名前が表示されているが、新作『Ratopia』のプレスキット。

サバイバル、サンドボックス、都市建設を組み合わせたゲーム。地下を掘り進めてネズミの都市を建設する。
前作『Ratropolis』は西江大学校の学生チームが企画してスタートし、Steamでユーザーレビュー4,000件以上のヒット作となり、日本語を含む13言語に対応した。韓国の大学生チームで最大級の成功例。
後継作の『Ratopia』はまだSteamストアページがなく、BICでも対応言語は韓国語としか書かれていないが、日本語対応の可能性は高いと言えそうだ。2作続けてネズミのゲームを作っており、かわいさに磨きがかかっている。

Vapor World: Over The Mind

横スクロールのアクションアドベンチャーゲームで、「ソウルライク」「高難易度」のユーザータグが付いている。パリイ(受け流し)を特色としたダイナミックなバトルと、トラウマを抱えた人間の内面を描いた、ダークで超現実的な物語。プラットフォームはSteam / Xbox / Nintendo Switch / PS。Xbox GAME PASSのロゴが付いているので、ゲーパス入りが決定しているようだ。対応言語は英語と韓国語。現時点では日本語対応予定なし。

RP7

人形劇のようなビジュアルがかわいいダンジョン・クローラーRPG。キャラクターを操作するのではなく、7つのスロットを回して、シールド、回復アイテム、モンスター、トラップなどの配置を切り替え、オートで進む冒険者を導く。日本語対応。2022年8月のBitSummit X-Roadsにも出展されていた。2023年リリース予定。韓国のイベントではデモ版が公開されている。Steamでは9月に2次プレイテストが行われる予定。

Wetory

色彩が失われた世界で、足元から絵の具が滴るようになった少女が主人公の見下ろし視点3Dローグライクアクション。自動生成のダンジョンを抜けてゴールを目指す。直接の攻撃手段がない代わりに、回避しつつ、足元から出る絵の具を利用して敵を倒す。色によって効果が異なり、例えば赤の絵の具は球体となって矢印の方向へ飛んで攻撃し、黒の絵の具はスライムとなって敵を襲う。色ごとにスキルツリーがある。
PC版はSmilegate Stoveのプラットフォーム「STOVE」でリリース済み。Steamでのリリース予定は2022年4Q。Nintendo Switch版も予定されている。UIぐらいしかテキストのないゲームだが、日本語対応。
東京ゲームショウ(TGS)2022のインディーゲーム選考枠78社にも選ばれている。TGS2022のKOREA PAVILIONの情報によると、開発元のPepperstonesは「同じ中学出身の大学生2人で立ち上げた小規模なゲーム開発会社」とのこと。

BICではなくTGS関連だが、ついでにKOREA PAVILIONのリンクを。

最後に、パブリッシャーCFKの手がけるタイトルで、BICに出展されているものについて。どれも日本語対応。

『Ninja Issen (忍者一閃)』はPC(Steam)とNintendo Switchで発売予定。2022年内?
『シャッターニャン!DX (Shutter Nyan! Enhanced Edition)』はオリジナル版がSteamでリリース済み。Enhanced Editionが2022年10月にNintendo Switchでリリース予定。Steamもアップデートされるはず。
『ネバエ(Nevaeh)』は2020年にPC(Steam)とNintendo Switchでリリース済み。ちなみに、開発者のAlpheさんは会社勤めをしながら一人でインディーゲームを作っていて、毎年のようにゲームをリリースする多作な人。『Nevaeh』のときから交流があり、私はこの人をずっと応援している。

BIC特集2に続く?

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