見出し画像

月刊!韓国インディーゲーム12月号

新しいゲームイベントが増えたこともあって、12月がぎゅうぎゅう詰めに! Notionで作った韓国ゲームイベントカレンダーに情報をまとめました。各イベントの公式サイトを見て自分で調べたい人はどうぞ!

--PR--
まず宣伝! 11月24日にCFKからホラーアドベンチャーゲーム『Savior of the Abyss』のNintendo Switch版が発売されました! 日本語翻訳を改善したのは私です。(Steam版はCFKが関わってないようで現時点で日本語翻訳の更新なし)ちなみにCFK案件では翻訳実績の言及許可をいただいてます。

日本のオンラインイベント「INDIE Live Expo Winter 2022」が12月3日(土)と4日(日)に放送されます。私が広報のサポートをしているゲームもいくつか紹介していただけることになりました! お楽しみに! 『Before The Night』『閻魔 : ツバキ伝』『Wetory』『LAPIN』それぞれ応募して、当選しました!

--ここまでPR--

12月の韓国インディーニュース

まず12月最初の週末に、OOI、GLS、AGFという、方向性の異なる3つのイベントがあります!続いて12月16日(金)からBurning Beaverのオンライン展示会が開始!

それぞれのイベントの特色だけ、私なりにまとめると…
OOI(Out of Index)実験的。国内・海外のタイトル
GLS(Game Level-Up Showcase)政府の支援を受けた若いチーム
AGF(Anime Game Festival)アニメの音楽ライブ。サブカルチャー
Burning Beaver 韓国国内向け。SteamにないPCゲームもある

OOI(Out of Index)は、実験的なゲームを集めた国際的なイベント。主催者は韓国インディーゲームの開発者たちで、『RP7』のTurtle Creamも名を連ねています。

海外からの出展作品も多く、2021年は影から影へと飛び移っていくゲーム『SCHiM』、2022年は映画の撮影現場を舞台にしたパズルプラットフォームゲーム『It's a Wrap!』などが出展されています。今年、韓国からの出展作品の中には、拳銃のリロードの手順を1つずつ手動で実行する実験的なガンアクションゲーム『Reloader: test_subject』があります。これから何年かかけて本編にあたる『Reloader: subject_alpha』を開発するそうですが、私も個人的に注目しているタイトル。これは日本語翻訳されないままだと惜しい。

GLS(Game Level-Up Showcase)は、韓国コンテンツ振興院(KOCCA)がこの7か月間支援してきたデベロッパーのゲームを紹介するイベントです。14の若い開発会社と、20のインディーゲームチームが出展。

まず『SANABI』は、グラップリングフックを使ったアクションゲームで、NEOWIZがパブリッシングし、日本語対応もしているメジャーなタイトル。他にSteamストアページがオープンしているものは、リズムにのってゾンビを倒す『Zombie Groove』や、剖検によって死因を解明する推理ゲーム『For Your Tranquility』、農場から逃げたブタがカットマンに追われるパズルプラットフォームアクション『PIGROMANCE』。『Shamble』はBIC FestivalやTGSに出展されていたポストアポカリプスのRPGです。それ以外は、他のイベントで見たことがない新しい作品が多いようです。

AGF(Anime Game Festival)KOREAは、ソニー・ミュージックが、韓国のアニメ専門チャンネルANIPLUSと開催するアニメ・ゲームを中心としたイベント。日本の声優のステージが多い。

ゲームの展示参加は、CFK、『ブルーアーカイブ』、ビジュアルノベルのスタジオTalesShopなど。TalesShopのTwitterアカウントによると、『Some Some Convenience Store』を出展するようです。

12月16日(金)からオンライン展示会が始まるBurning Beaver 2022は、Smilegate STOVEが関わっているイベントで、今回が初となります。公式サイトは韓国語のみのようです。

先行して11月にゲームジャムが行われているほか、12月16~18日にオフライン会場でのイベントがあり、18日のSTOVE Indie Awards、21~22日のオンラインカンファレンスなど、期間中に様々な企画があります。

【追記】出展作品一覧が公開されました!オンライン/オフライン同時展示が80作品。オンライン展示のみが59作品。ゲームタイトルに張られたリンクからトレイラーを見ることができます。

トップページの画像に出ているのは、『Ratropolis』開発元の新作『Ratopia』や、フランケンシュタインの怪物が主人公の『ダイ・クリーチャー』、老いた童話作家と孫娘の物語を描いたインタラクティブ・ビジュアルノベル『FAKE HEART』など。

STOVEは恋愛ビジュアルノベルが多いのも特徴で、『Love Delivery』で成功を収めたOnfire Gamesの新作『Love in Login』も大きく取り上げられています。原作のウェブ小説のタイトルは「ゲーム廃人の同居女性と純愛はいかが?」という意味。

補足:STOVEというのは韓国のSmilegate STOVEが運営するプラットフォームです。インディーゲームのページが独立しており、韓国のインディーゲームが時限独占でリリースされることもあります(STOVE ONLY)。

11月にリリースされた韓国インディー

Your Blight/RPG/11月10日/韓国語のみ
ヴァンパイアにより崩壊した都市で21日間生き残ることが目的のRPG。早期アクセス中。英語でいいから、完成後にでも翻訳されると嬉しいですが…

그녀가 다시 노래할 때까지.(Until She sings again)/ビジュアルノベル/11月14日/韓国語のみ

ダイ・クリーチャー/弾幕バトル, アドベンチャーゲーム/11月15日正式発売/日本語対応

함부로 소설 쓰지 맙시다(むやみに小説を書くのはやめましょう)/恋愛シム, BL/11月18日/韓国語、英語

リフルエフェクト/シューター/11月24日早期アクセス開始/日本語対応
2020年にKOCCA主催のアワードGIGDCで大学の部金賞。『メタリックチャイルド』などを手がけたCRESTがパブリッシャーになった。

Super Hamster Ball/パズルプラットフォーム/11月25日/日本語対応

Elevenses: The Flask/ビジュアルノベル/11月28日/韓国語のみ
スリラー、精神的恐怖などのタグあり。分割販売でPart2まで購入できる

Nomaryさんのフリーゲーム『ニャンニャンパンチ』も紹介しておきます! ケモミミ少女たちの1vs1空中戦! 横スクロールシューティングっぽいのに、自キャラは近接攻撃のニャンニャンパンチで戦うのが特徴。Easyモードもあって、初心者でもゲームクリアまで楽しめます。
フリーゲーム夢現でダウンロード可能。ニコニコのゲームアツマールや、PLiCyではブラウザでプレイできます。

Steamで4000件以上のレビューを集めて「非常に好評」のアドベンチャーゲーム『Little Witch in the Woods』が日本語対応しました。現時点では、Steamでライブラリのプロパティからベータ版を選んでプレイする必要があります。まだ早期アクセス中で、今後のアップデートもこのベータ版で進めていくとアナウンスされています。つまりXboxのほうは…

今月のマサケイさん - 11月の活動報告

 『LAPINの早期アクセス開始当日のプレスリリース作成と配信をサポートしました! 電ファミニコゲーマー様、4Gamer様、Gamer様、IGN Japan様、SQOOL.NET様、ファミ通.com様、ゲームライターコミュニティ様の7社に掲載。いつもありがとうございます! ウサギさんたちは喜んでいます。

11月13日は東京まで行ってデジゲー博を見てきました。実はゲームを試遊する以外にも、人と会う用事がありました。具体的には書かないでおきますが、このときお話できたことがきっかけになって、韓国のインディーゲーム開発者たちの集まっているDiscordサーバーに私も招待していただきました。そこでも開発者と交流ができますし、私のTwitterアカウントも大勢の開発者にフォローしていただいてますが、韓国だけで40作品以上のチームがフォローしてくださっています。

今後、必要になったときに、翻訳、検収(校正)、PR(具体的にはプレスリリースやイベント出展の代行)などのサービスを提供する会社やフリーランサーを選べるようにと、開発者たちにダイレクトに情報を提供していきたいと思います。私もある程度のことはできますが、仕事を独占したいわけではないので、もっと専門性の高い会社を紹介したり、開発者が独力でやれば無料でできるPRなどの情報も提供します。
例えば、INDIE Live Expoの応募フォームは英語版もあるので、海外の開発者も独力で応募できます。知らないともったいない! プレスリリースはニュース的価値があればメディアにお金を払わなくても掲載されます(誰かに依頼して日本語に翻訳するときに費用はかかりますが)。Steamキュレーターなどのインフルエンサーのことも、もっと知ってもらったほうがいいです。韓国インディーゲームが、よりよい形で日本に広まっていくようにしたい!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?