68. １００万人に１人を目指すには

藤原 和博さんが提言している＜１００万人に１人を目指そう＞にとても共感を得たので記事にしたいと思います。（藤原和博：教育改革実践家。元杉並区立和田中学校校長。元リクルート社フェロー。）

結論から先に言うと＜３つのキャリアを掛け算して100万分の1の人材になる＞ということです。要は、３つのキャリア（営業でも技術でも事務職でもなんでも良いですが）を有機的につなげていけば１００万分の１の人材になれるということです。

100万人に1人というとオリンピックのメダリスト級となりかなりの希少人材となるので、必ず稼げる大人になれる、ということです。

　ポイントは３段階に分かれており、まず第一段階はある分野で集中して仕事をして、100人に1人の希少性を確保します。次に、違う分野で仕事をして100人に1人の希少性を確保できれば、もう掛け算すれば1万人に1人の希少性を確保できたことになります。簡単ですが１００人×１００人＝１万人ですね。

藤原先生が言うには、20代で100人に1人、30代でもう100人に1人を達成して、1万人に1人というペースです。あとは４０代から５０代で1つの分野で仕事をして100人に1人の希少性を達成すれば、100分の1×100分の1×100分の1＝100万分の1の希少性が実現します。とにかく最後までやり遂げれば、突出した才能のない一般の人にも、必ず達成できるとのことです。

　1つの仕事をマスターするのに、人間は一般的に1万時間かかると言われています。1万時間というのは、5年から10年の練習量となり、私で言うと技術の仕事を集中して10年続ければ集団のなかでは、技術ができるという意味において100人に1人の存在にはなれるということです。まずは若いうちになんでもいいから１万時間頑張れと言うことですね。

次に30代の5～10年かけて、三角形の底辺を作るべく「右足の軸」を固めていくとになりますが、ここでのポイントは１つ目とは違うことに集中する、ということです。営業であれば次は経理会計やマネジメント業務といったことでもなんでも良いかもしれません。いずれにせよ、両方の軸足を固めるためには、1と2は隣り合った仕事で良いと思います。とにかく1つの分野で1万時間を投じて努力すれば、誰でも「100人に1人」のプロレベルになって稼げるという「1万時間の法則」が成り立ちます。ちなみに１万時間の法則はマルコム・グラッドウェルがわかり易く著書にしていますのでぜひチェックしてみてください！

<天才！成功する人々の法則>

天才! 成功する人々の法則

私が常々意識していることは

「自分の希少性：レア度」を高めることです。

はっきりいって横並びのサラリーマンが行うことは難しいことかもしれません。（基本的には１本足打法。良くて２本足打法だが、最後の３角形は描き難い。）

ひとつの分野で「100人に1人」になることは組織では良いかもしれませんが、それだけでは周りにすぐに追いつかれてしまい、だんだんと周りと変わらなくなっていきます。自分の「レア度」を高めるにはたとえば、一つの分野を極めたら別の分野で「100人に1人」になれるよう、時間を投じて行かなくてはいけません。とにかくどんどん自分自身を「レアカード化していく」ということです。

＜最終的に、3分野を掛け合わせれば「100万人に1人」の超レア人材に！＞

三角形を使ったトラスが理論的にも一番強い構成となります。だからこそ地固がとても大事ですが、最後の領域はオンリーワンに近い分野が良いかもしれません。自身をレア化していくには、例えば藤原さんのようなリクルートで営業、そしてマネジメントをしていたが、次は東京公立初の中学校長先生に、といった流れです。

３角形ができればそれをどんどんと立体化していくことで自身の哲学や美意識が関わっていくことになります。その三角錐の体積が自身の「信用（クレジット）」となり、それを切り出していくことで報酬に変換していく、という感じです。

ちなみに藤原さんは自身の３角形を立体化するべく、ラオスで学校を建築していくようですが、とにかく年齢関係なくアクティブですね。本当に素晴らしいことだと思います。

今ラオスで、それまで義務教育を受けることができなかった子どものために学校施設を提供したりしています。ラオスだと250～750万ぐらいで学校を建てることができるんですね。それで今は大前研一さんですとか、最近ヤフーの社長になった川邊（健太郎氏）君にご夫妻で手伝ってもらったりして。今度はキングコングの西野君も連れて行って一緒にやろうということになりました。それで今10校ほど建ててますが、100校ぐらい建てたいという志でやっています。そんな風にして美しい三角錐をつくっていくのが、まあ、人生じゃないかな、と。情報編集力をアップしてモードチェンジせよ――藤原和博氏が語る人生100年時代の働き方

ぜひ、皆さまも自身の３角形を意識してみてはいかがですか？

私もレア化できるよう精進していきたいと思います。

それでは、また！

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