新感覚 落ちものパズルゲーム"BREECELL"を一週間で開発してみた

一週間でゲームを作るゲームジャム「unity1week」に初参戦してみたので、その苦難をメモとして残しておきます。

作ったゲーム

さいぼうをふやして消す、新感覚の落ちものパズルゲームです。

ふえるさいぼう BREECELL（ブリセル）
 https://unityroom.com/games/breecell

目指すところ

ぷよぷよやテトリスが大好きなので落ちものパズルゲームを作ってみたいと思っていました。

今回ゲームジャムのお題が「ふえる」なので、「ふえる」をテーマにした全く新しい落ち物パズルゲームの制作を目指しました。

絵・BGM・SEは共同制作者（以下マックんさん）に担当してもらいました。

とりあえず作ってみる

「ふえる」をテーマにした落ち物パズル…
と考えるだけでは何も思い浮かばないので、とりあえずパズルっぽいプロトタイプを作ってみることにしました。

落ちてくるブロックを増やせたら面白そうだなと思って、「縦・横・左斜め・右斜め」の方向に増えるブロックを置いてみました。

このままだと増えるだけですね。
ブロックが消える条件は何にしよう…

・ぷよぷよと同じにしよう！
→ 増やしたら速攻そろうやん。不採用。

・テトリスと同じにしよう！
→ 増やしたらすぐ１ラインそろうやん。不採用。（実装してから気づいたアホ）

・2x2そろえたら消えるようにしよう！
→ うーん、ここから工夫すればアリかもしれない！採用！

ということでとりあえずこれをベースにどんどん面白さを足していこうと思いました。

面白さの足し算

まずは、よりパズル要素をもたせるために「ふやす」動作で他のブロックを押せる仕様にしました。

ただ、簡単に消えすぎてすぎてパズルでもなんでもない…

どうしようか…
そうだ！お邪魔ぷよだ！！

ということで、「増やせない」お邪魔ブロックを配置してみました。

ルールをややこしくしたくなかったので、消える条件は他のブロックと同じく「2x2そろえる」にしてみました。

そこでまた問題が…
お邪魔消すのが難しすぎる！！

増やせないブロックを「他のブロックから押し出す」動作だけで2x2そろえるのは至難の業でした。

お邪魔ブロックに振り回される

もう少しお邪魔ブロックを消しやすくするにはどうしたらいいか…

そこでテトリスの「ホールド」機能が思い浮かびました。
テトリミノを好きなときにとっておけるアレです。

さっそくそれっぽいのを実装して触ってみました。

消したブロックがストックされ、ドラッグ＆ドロップで好きなところに配置できるようにしました。

とりあえずこれで遊んでみました。

が、なんか違う…
というのも、好きな位置にブロックが配置できても結局他のブロックが邪魔でそろえられない！

そこでマックんさんに相談してみました。

お！おお、、！おお、、？
面白いかもしれないが、これをユーザーに伝えるのは大変すぎる…

ということで、「ずらせる」というところだけ案をいただくことにしました。

超わかりやすくブロックを「ずらす」にはどうしたら良いか？
…段ごとずらしてしまえ！！！！！

ということで、各段をずらすことができる「シフト」機能をつけてみました。

これでくっついてほしいブロックがくっつくようになった！！
しかしまた問題が…

シフトを駆使しまくる「シフトゲー」になってしまいました。
これでは「ふえる」のコンセプトも薄れてしまう。

ということで、これを避けるために一段とびでシフトできるようにしてみました。

んんンンンンンンなんか違うよう！！！
結局お邪魔ぜんぜん消せないし…

マックんさぁぁん！

アリ寄りのアリ。
ということで、ある程度ブロックを消すとシフトが使えるようにしました。
（ゲージでわかるようにした）

直感で「これは良い方向性な気がする」と感じたのでこれをベースにまた修正を加えてきました。

ただ、まだまだお邪魔は消えません…
やはりお邪魔同士がくっつきにくいんです。

もっとブロック同士、ユーザーの動作で細かい調整ができるようにしたい。
もう、シフトブロックを作ってしまえ！

ということで、クリックするとシフトできる矢印ブロックを作ってみました。

それでもお邪魔は消えませんでした。

……マックんさぁぁん！！！！

アリ寄りのアリ寄りのアリ寄りのアリ（アリ）

自分は「ルールを複雑にしたくない」に縛られていたので、お邪魔が消える条件を変えることに目が行ってませんでした。

やはり一人で考えるのはよくない。

ということでお邪魔を3つ並べると段ごと消えるようにしてみました。
（2つ並べるのは簡単すぎた）

お邪魔が消しやすくなったし、消したときのお得感が増してイイ感じになりました！！
そして矢印ブロックは不採用。

あとは難易度の調整です。
スコアを獲得するにつれ落ちてくるブロックの個数を増やしたり、スピードを上げたりして難易度調整をしました。

正直、面白い🙇🏻‍♂️

完成！

そんなこんなで完成しましたブリセル。

開発は実質、丸５日くらいかかりました。
いろんな無茶振りにスピーディーに応えてくれたマックんさんに感謝🙏🏻

反応

ありがたいレビューをたくさんいただきました！

コンセプトや絵作りについてもいろいろとあるけど、長くなるので今回は割愛。また機会があれば書きます。

ふえるさいぼう BREECELL（ブリセル）
 https://unityroom.com/games/breecell