見出し画像

CMCアカデミーを受講したら、教えることに携わりたい欲が高まりました

CMCアカデミーを受講しました。
参加資格を満たしていないため東京開催時には遠慮してましたし、今回の開催は大阪ということで躊躇してました。が、知れば知るほど、こんな貴重な機会はそうそうないことを確信。
そこでCMC_Meetup運営に確認し許可を取り、クラスコントリビューション(発言によるクラスへの貢献)という形でお返しせねば、という強い思いで大阪へ。

結果、本当に貴重な体験で、多くの刺激を受けました。
参加を許可いただいた運営の皆さま、ありがとうございました!
(カバー写真は、CMCアカデミーの会場であるXserverさんのオフィスから見えた素晴らしい夕景)

なお、CMCアカデミーで議論された内容は「今後受講する方の学びの機会を奪ってはならぬ」という考えに基づきネタバレ禁止なので、このnoteでは具体的な内容には触れず、CMCアカデミーのスゴさと受講しての気づきを書いています。


フレームワークで考える

とかく「実務において、理論は役に立たない」と言われがちだけど、私はそんなことないと思ってます。むしろ、理論を知ってて使えることは、実務でハッキリと差が出ると思うんです。

理論というのは、世の中の事象をある程度網羅してつくり上げられてる。それは大抵、いち個人の体験よりも幅広い。そうした網羅性をもって、世の中の事象を整理できるようつくられた理論は、フレームワークとして活用できる。

一定の社会人経験をした上で理論を学ぶと、「え、自分が苦労してやってたことは、実は先人たちがとっくにつくり上げた理論で説明できるんだ!」という発見があります。

そして、理論を使えば、自分の思考の抜け漏れがわかり、さらに先のことまで考えられる。理論的に考えるとこうなるよね、と考えられるというのは、大袈裟に言えば、ちょっとした未来予測ができるということ。これがフレームワークで考えることのすごいところで、実務で現状を分析したり、戦略を立案したり、施策のアイディア出しをしたりするときに活用できる

そういえば、#フレームワークで考える のハッシュタグでツイートしたり、note書いてた時期もあったな


今回つくづく実感したのは、自分は「戦略を考えること」「フレームワークで考えること」が好きなんだな、ということ。
久しぶりにケースを渡され、分析せよとか、あなたならどうするか考えよというお題には、嬉々として取り組んでしまいました(笑)


CMCアカデミーはスゴい企画なんです(語彙力

受講してみて、CMCアカデミーはめちゃくちゃ難易度高いことをやってるな、というのが率直な感想。
なぜなら、ビジネススクール(MBA取るところね)では共通理解になっている2つのことを抜きに、ケーススタディをやってるから。

  • ビジネススクールの学生は、マネジメントに携わることを目標に学んでいる。つまり、意思決定者になるためのトレーニングだという共通理解がある。

  • ビジネススクールでは通常、理論と実践を交互に(または同時に)教わる。これまで学んだ理論を今回のケースに当てはめるとどう分析できるだろうとか、どのフレームワークを使えばいいのか考える、という流れになる。

単発のCMCアカデミーでは、事前にケースは渡されるものの、「意思決定者として考える姿勢」や「これまで学んだ理論がある」という前提なしで、クラスを進行しなきゃいけない。これはもうめちゃくちゃ大変。しかも、このケースはたぶん戦略のケースにもなりそうな題材なんですよ。その証拠に、クラスではコミュニティマーケティングにとどまらない観点での発言も多々ありました。
さらにさらに、ケース作成者が授業を回し、ケースの主人公が解説してくれ、さらにケースの題材になったコミュニティのメンバー(というか会長)が裏話をしてくれるんです。こんな授業、HBSでもそうそうない。
いや、こんなん、普通にやったら受講費数万円とか下手したら10ン万円とかですよ、お客さん。
もし、また開催される機会があったら、迷う前にポチるべき企画です。

ケースで学ぶという貴重な機会を提供してくれたことに加え、こういうめちゃくちゃ大変なクラス運営をすべてボランタリーでやっているCMCアカデミー運営の皆さん(長橋さん小島さん友岡さん小笹さん)には本当に感謝と敬意しかありません。

あんなに時間が押してるとは気づかず、進行に影響与えてすみませんでした!!


社会人が学ぶべきは理論

実践知は経験でしか得られない(教わることはできない)けど、実践の仮想体験をすることで、理論の学びを深めるために考案されたのが、今回のCMCアカデミーで使われていたケーススタディ形式。

ケーススタディの本家、ハーバードビジネススクール(HBS)の授業は100%ケース形式でおこなわれてるけど、その良し悪しは常に議論の対象で「いやいや、理論はレクチャー形式で教えた方が効率いいでしょ。なのでレクチャーとケースの比率を半々にしてる」というビジネススクール(や教授)が多いのも事実。私が学んだKelloggもそういうスタイルでした。

ちなみに正直に告白すると、ビジネススクールでやったケースは、ほとんど覚えてないんですよね(汗)
ビジネス経験も浅く、英語もできず、クラスで落ちこぼれまくってた私は、学ぶ・吸収するというよりも、こなす・なんとかするだけで精一杯でした。

でも、いくつか強烈に覚えている理論やフレームワークはあります。
それはまさに「え、自分が苦労してやってたことは、実は先人たちがとっくにつくり上げた理論で説明できるんだ!」という発見があったから。

そして、そのフレームワーク(とその後のコンサルティング実務で学んだフレームワーク)は、その後20年近く、折りに触れてずっと使ってます。
フレームワークを総動員して戦略を考えたり、情報がない中での判断の拠り所にして、LINE WORKS というビジネスを立ち上げられたのは、自分にとって大きな自信にもなってる。

だからこそ、強く思うのが、経験のある人こそ理論を学ぶことで得られるものが大きいし、理論を知り実務で使えたらめちゃくちゃ強いってこと。

と思っていたら、高広さんがまさにこの点についてnoteでもっと詳しく言及されてました。


学びを助けることに携わってみたくなった

最近、先輩方から話を聞くなかで、「教える仕事をしたらいいんじゃないか」というアドバイスをいただくことが、何度かありました。
そのときは「そうですねー、そういうのできたらいいですねー、でも自分なんかまだまだっス」程度のリアクションしかできなかったのだけど、今回 CMCアカデミーに参加してみて、ふつふつと欲が湧いてきました。

普通に考えたら、教えるためには相応の知識と経験が必要なわけで、もっと圧倒的にスゴい人じゃないとできないと思います。
とはいえ、「教える」への携わり方にはいろいろな形があるはずで、「学びを助ける」と広く捉えると、なんらかの形で自分が貢献できる道がありそうな気もします。CMCアカデミーの2次会でも「どうしたら、もっと良い学びの機会になるか」と考えると、つい熱が入って、アレコレ言ってしまいました。。

博士号取ったり修士号2つ取ったりと、周りの先輩方には学びに貪欲な人が多いですが、ぶっちゃけ私は論文を書くことに興味はないし、アカデミックに学ぶのは苦手。それは大学院でひどい成績を取ったので痛いほどよくわかってるw
でも、アカデミックに学ぶのが苦手だったからこそ、逆に学びを助けることはできるかもしれない。リスキリング・学びたい人が増えてるなか、その学びを助けることができたらいいなと思います。

何をどうしたらいいのか、今はまったく見当がついていないけど、自分の思いを発信しておくと何かが起こるものなので、ひとまずのアウトプット。


いただいたサポートはありがたく次の記事制作に役立てたり、他のクリエイターさんの記事購入に使わせていただきます。