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Next Career Lab. #3 -Edtechが教育を変える,リクルートもSaaS,転職は準備不要?etc

Next Career Lab(ネクストキャリアーラボ)は「次のキャリアの"一手"を考えるメディア」です。キャリアの次の一手を考えるヒントをお届けして、みなさんとキャリアについて考えていきたいです。

本記事の内容は次の通りです。

1. Biz Update 
2. 決算から読み解く業界動向 
3. 失敗を語ろう
4. 質問コーナー
5. 今週のオススメ本
6. 雑談&コラム紹介

Next Career Lab. について詳しく知りたい方は⬇︎の記事からどうぞ。

それではいきましょう!

1. Biz Update- 日本の教育を変える「EdTech」 -

今週は「EdTech(エドテック)」に注目です。

EdTech(エドテック)はEducation(教育)× Technology(科学技術)の造語で、教育の現場の問題を解決する方法として注目されています。

元々日本の教育の現場には、非効率な仕組みがあったり、プログラミング教育への対応などの問題がありました。

そして、コロナ禍においてリモートへの対応など、教育現場の「デジタル化」が急速に求められました

教育、医療、行政などのように、既得秩序の力が強い業界はDXのハードルも高く、なかなか新しい仕組みやツールの普及は進まないのが現状でしたが、コロナによって変化の流れが一気に加速しています。

Edtechとして注目されている領域は主に3つあります

① オンライン学習
MOOC(Massive Open Online Courses)と呼ばれるインターネット上で無料で講義を視聴できる仕組み、LMS(Learning Management System)と呼ばれる学習管理システムや、eラーニングなど、学ぶ場所を選ばないで学習ができるようになるサービス

② アダプティブラーニング
個人に合わせて最適な学び方を構築する仕組みで、AIやデータ分析を活用して、個別にカスタマイズしたカリキュラムをつくる学習法

③ VRを活用した体験学習
VR(Virtual Reality)を使うことで、疑似的な体験空間を作って、場所や時間に縛られることなく体験学習ができるようなる。医療における手術を疑似体験したり、小売の接客の作業を学習したり様々「体験」を学ぶことができる

どれも学習の効率を上げたり、場所や時間の制約を取り除くことに期待されている技術です。

また、具体的なサービスには以下のようなものがあります。

atama+(アタマプラス)
AIを活用したeラーニングサービス。ミスのパターンを解析して、自分専用のカリキュラムを作成。

スタディサプリ : 
携帯があればどこでも学べる学習プラットフォーム。動画学習や、AIによるレコメンデーションで学習をサポート。

すらら:
AI×アダプティブラーニングでマナブをサポートする最先端学習システム

この中でも「atama+」は7月に51億円の大型調達をして話題にもなりました

Edtechの市場は、2025年までに3,200億に到達すると試算されており、今後も間違いなく伸びていく市場です。(NRI - ITナビゲーター2020年版

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海外でも注目されており、これからどんなサービスが出てくるのか楽しみです。

教育の問題を解決することは、社会的意義も大きいので、この分野に興味がある人は今後の動きにも注目です

以上、今週のBiz Updateでした!

2. 決算から読み解く業界動向 - リクルートがSaaSに参入!? - 

今週は日本代表するあの企業。そうです、「リクルート」です。

< 株式会社リクルート >

株式会社リクルートホールディングスは、求人広告、人材派遣、販売促進、ITソリューションなどのサービスを手掛けるリクルートグループの持株会社である。海外売上高比率が40%以上を超える。江副浩正によって創立された。(Wikipediaより)

時価総額11.5兆円、通期売上は2兆円を超える超大企業ですが、「リクナビNext」や「リクルートエージェント」などの人材派遣サービスで知っている人も多いかもしれません。

さて、常に時代を先取ってきたリクルートが「SaaSビジネス」を拡大するという情報です。

2021年3月期決算通期決算短信の中でも、経営戦略の1つとして「SaaSソリューションによる日本国内企業クライアントの業績及び生産性向上」と明確に宣言されています。

リクルートが提供するのは「Air ビジネスツールズ」と呼ばれるものです。

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AirREGI(会計/POS)や、AirPAY(決済)、AirSHIFT(シフト管理/勤怠)などの店舗運営にまつわる"煩わしさ"を解消するためのサービスです。

これまで、企業の採用や、店舗の販促支援をしてきたリクルートですが、各メディアを入り口に、Airビジネスツールズでさらに企業の内部に入り込んで、強固な経済圏を作っていくのが狙いでしょう

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2021年3月期は、人材領域のメディアや、海外での人材派遣事業の伸び悩みにより売上収益の成長率が「前期比-5.4%成長」と停滞しました。

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SaaSソリューションの提供は、この状況を巻き返し1手としても期待されています。

Air ビジネスツールズ の潜在顧客は290万アカウントと試算されていて、2021年3月末時点のAir PAYのアカウント数である約21万と比較すると、10倍以上のポテンシャルを秘めている可能性があります

今後のリクルートのSaaS領域の成長に注目です!

3. 失敗を語ろう - 1歩目の早さの重要性 -

今週の「失敗を語ろう」のコーナーは、転職活動での失敗談です。

私はこれまでに2度ほど転職を経験していて、公務員 ⇨ Sier ⇨ コンサルという経歴を歩んでいます。

転職活動をする中で、もっとこうしておけば良かったな、などと思うこともたくさんあるわけです。

その1つとして挙げられるのは、転職の1歩目をもっと早く踏み出せば良かったなということです

どういうことかというと、

元々公務員だった私は、民間企業への転職を決めた時にとにかく準備が必要だと考えてあれこれ勉強を始めました。転職するためには、資格を取ったりスキルを身につけなければと考えたのです。

この行動は半分正解で、半分間違いだったなと今は思います。

公務員から民間への転職のように、未経験業界や、異業種に挑戦する場合、ある程度のスキルや知識を身につけることは確かに必要です。

しかし、本当に求められているものは、実際に市場に出てみなければわからないもの

つまり、転職エージェントに登録して、求人情報を確認しないことには、何を準備すべきかは正確に決められない、ということです。

あれこれ準備に時間をかけたけど、いざ本番で準備してきたことが活かされない、という悲しい結末を避けるためにも、

自分で考えた準備に時間をかけすぎるより、現場で生きた情報を得た方が何倍も学びになることが経験上多いです

何か新しい挑戦をするときは、1歩目に臆病になりすぎず、勇気を出して飛び込んでみるのが成功の鍵かもしれません。

【今日のポイント】

新しい挑戦をするときは「1歩目の早さ」を意識する。
現場にある生きた情報が成長を加速させる。

4. 質問コーナー - やりたいことが見つかりません - 

今週の質問コーナーはこちらです!

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12歳で将来のことを考えるなんて、素晴らしいです

私が12歳の頃は、ポケモンを集めることに必死で他のことを考える余裕はありませんでした。

高校、大学、そして就職と、どんなステップを踏めばいいのか、悩みは尽きないものですよね。

さて、質問への回答ですが、「やりたいことが見つからない」時の対応は2つあると思います。

① とにかく興味があるものをなんでもやってみる
② 得意なこと、できることを突き詰める

1つ目は、とにかく興味があるものをなんでもやってみることです

自分がやりたい、これを仕事にしたいと思えることは、自分が経験したことの中からしか選ぶことができません。

なので、なんでも挑戦してみて、経験を増やすことでやりたいことを探していく、というのが1つ目の方法です。

続いて2つ目は、得意なこと、できることを突き詰める方法です

仕事をする上で大事なことは、自分の能力やスキルを使って成果を出し続けることです。

例えば、人と話すのが好きで営業が得意な人が、会社の中で経理の仕事をするのはミスマッチと言えるでしょう。その人は営業の仕事をした方が成果を出せるからです。

自分に合った環境で、自分の得意なことにフォーカスして仕事で成果を出し続けていると、次第にそれが自分のやりたいことに変わっていくことがあります

成果を出せることでやりがいを感じて、もっとできることがあるとポジティブな思考が展開されるからです。

このように、できることを突き詰めて天職を見つけるというのもやりたいことを見つける方法の1つです。

質問者のように若い方は、時間もあるので、まずは気になったものをなんでもやってみるのが良いのではないでしょうか

こんな感じで答えていくので、随時質問お待ちしています!

5. 今週のオススメ本 - 習慣の力 -

今週紹介する本は、ニューヨークタイムズで長年ビジネス担当記者として活躍するデュヒッグ・チャールズ著作の「習慣の力」です。

あなたには「習慣」はありますか?

習慣というと、ジムでトレーニングをしたり、勉強をしたりと自分を磨く行動を思い浮かべるかもしれません。

ですが、本の中でこんな一節があります。

私たちの生活はすべて、習慣の集まりにすぎない

1892年にウィリアム・ジェームズはそう書いている。私たちが毎日行っている選択は、よく考えた末の意思決定だと思えるかもしれないが、実はそうではない。それらは習慣なのだ。(中略)

デューク大学の研究者が2006年に発表した論文によると、毎日の人の行動の、じつに40パーセント以上が、「その場の決定」ではなく「習慣」だという

『全行動の4割が習慣』より引用

実は、普段の行動の多くは「習慣」でできています

いやいや、その都度考えてどうやって行動するか意思決定しているよ、なんて声も聞こえてきそうですが、実は「習慣」による行動がほとんどなのです。

英語を勉強したり、ブログを書いたりすることだけが習慣ではなく、朝起きる時間も、昼ごはんに食べるものも、ふらっと出かけるのも、習慣による行動です。

習慣が私たちの生活をコントロールして、様々な行動に大きな影響を与えているのです

脳の中で起こっているこのプロセスは3段階のループだ

第1段階は「きっかけ」で、これは脳に無意識で行うモード切り替え、どの習慣を使うかを伝える「引き金」である。

次が「ルーチン(きっかけに反応して起こる慣例的な行動や思考)」で、これは身体的なものだったり、脳や感情に関わるものだったりする。

そして最後が「報酬」で、これはある具体的なループを、将来のために記憶に残すかどうか、脳が判断するのに役に立つ。

『習慣の誕生』より引用

習慣が作られるプロセスは3つに分解することができます。

① きっかけ
② ルーチン(行動)
③ 報酬

あるきっかけ(行動、時間、外部環境etc)に応じて、ルーチン(行動)が行われて、結果として報酬を得る、という一連の流れが繰り返されることで「習慣」が作られます。

このやって仕組みを理解することで、良い習慣を作ったり、悪い習慣を改善することができるようになります。

習慣というのもが私たちの人生に与える影響は思いの外大きいです。

この機会に習慣の力と仕組みを知って「習慣づくり」に取り組みたい人にオススメです!

6. 雑談&コラム紹介 - 人間にも働く慣性の法則 -

最後は雑談のコーナー!

自然法則や物理学の法則が、人間社会にも当てはまることがよくありますが、そんなお話です

みなさん一度は聞いたことがあると思いますが、物理学の世界で「慣性の法則」があります。

【慣性の法則】
外から力が作用しなければ,物体は静止または等速度運動を続けるという法則。「F = ma」で表され、Fは力、mは質量、aは加速度を表す。

簡単に言えば、止まっているものは止まり続けようとするし、一度動いたものは動き続けるという法則ですね

こんな経験はないでしょうか?

・ランニングを続けていたけど、少し休んでしまったらすっかり辞めてしまった。
・新しい仕事が始まってつらすぎて辞めたい...

私は何度もこんな経験があります。ですが、その度に考えるようにしているのがこの「慣性の法則」です。

一度止まった状態から動き出すのには、とても大きな力が必要です

しかし動き出してしまえば、あとは加速度が増えるにつれて自然と力は大きくなっていくものです

この話で伝えたいことは、どんなに最初は辛くても、後から必ず流れに乗って進んでいけるタイミングが来る、ということです。

自分に負けそうになったり、挫けそうになったときはこの慣性の法則を思い出すと、もう少し頑張ろうと思えますよ

7. 終わりに

今週もここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!

さらに良い情報をお届けできるように、コメントなど頂けましたら次回作も気合が入ります。

Twitterでも少しずつ発信しているので、気軽にフォローお待ちしております!

それではまた来週。

今週も良い1週間を!




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