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4年間スタートアップ法務をやってみて感じたこと

約4年間のスタートアップ企業での法務経験を、簡単にですが振り返りたいと思います。

やることがたくさん

法務に限らず、どの組織においてもですが、スタートアップ企業は慢性的に人手不足なことが多いです。

したがって、一人で二役も三役も担うことが当たり前です。

私も、法務だけではなく、総務や経営企画、一部財務なんかも経験させてもらいました。

そのうえ、次々と新しいことが起きますので、法務の仕事自体もたくさんあります。

したがって、スタートアップ企業の法務担当として、業務の質と量のどちらも担保するには、業務をいかに効率化するか、が大事です。

相談相手がいない

そもそも、スタートアップ企業に法務専任を置く会社は少ないと思います。

そのため、上述した通り、ほかの業務と兼任になることが多いのですが、専任者がいないということは、法務に詳しい社員が自分以外にいない、ということでもあります。

私はそれまで比較的大きな会社に在籍していましたが、そこでは法務課長や同僚など法務部門に3名ほど在籍しており、自身で判断に迷ったり、わからない事象に直面したりした時は、同僚や上司に助けを求めていました。

一方、私のスタートアップ企業での経験で考えると、上司や同僚も法務未経験者ばかりなので、実質的に法務「担当」でありながら、法務「責任者」クラスの意思決定を求められることが日常茶飯事ですし、また、それを気軽に相談する相手も社内には居ませんでした。

自身の知識と経験に基づき最適解を選択していくことが前提となり、それはそれでやりがいもあるのですが、やはり判断しづらいときには誰かに相談したくなるものです。

顧問弁護士に聞くこともできますが、内容によっては弁護士に相談するほどのことでもない案件もあったりします。

したがって、スタートアップ企業で法務担当として働くうえでは、「社外」に色々と業務の相談ができる人と繋がっておくことは有益だと思います。


以上のように、簡単にですが、これまでスタートアップ企業の法務業務を担ってきた所感を書いてみました。

スタートアップ企業の法務はやりがいもありますが、人によっては向き不向きがあるなと改めて感じています。

最近は、副業OKの企業も少しずつですが増えていますし、リモートワークでどこからでも業務可能なスタートアップ企業も増えているので、探してみると、意外とスタートアップ企業の法務に関われる機会は多いと思います。

興味がある方は、ぜひスタートアップ企業の法務に挑戦されてはいかがでしょうか!

参考まで)

効率化、という意味において、当社では「リーガルテック」サービスの中の、電子契約ツール「クラウドサイン」を利用しています。

そもそも契約書の印刷・製本も不要となり、当然に押印作業も不要です。また、電子契約は印紙の貼付も不要なので、契約締結に付随する業務が一切不要になり、効率化が図れます。

また、当社が利用しているクラウドサインには、ユーザーコミュニティがあり、そこで他社の法務担当者と容易にコミュニケーションが取れるので、おすすめです。




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