見出し画像

走ることを説明するのって難しい。


自分がやっていることの一つにランニングがある。
今日、今までの走行距離を見てみたら、3,336kmとあった。


北海道から沖縄までの距離が大体3,400kmらしいので、日本を縦断するくらいには走ってきたことになる。

進撃の巨人で言うと、ウォールマリアの端から端まで走ってもお釣りがくる。

(ちょっと脱線するけど、こんな記事を見つけた。5年くらい前の記事だけど面白い)




距離はまちまち。


大学生の頃は毎日10km走ることを掲げて、雨が降ろうが雪が降ろうが走ってきた。

当時住んでた街(関西)で、買い物帰りのチャリに乗ったおばちゃんに
「にいちゃん走るの早いなあー!おばちゃん追いつけへんでー」と言われたり、
消防士の皆さんのランニングにひっそり最後尾でついていったりしたりと

3,000kmも走っていれば、それなりの時間と思い出が僕の中で生きている。

社会人になってからは、環境の変化に忙殺されてランをする心の余裕がなかったけど、最近になって当時の感覚を取り戻すかのように5kmくらいを走るようになってきた。



ところで、ランニングをすると、必ず問われるこの質問。


「なんのために走ってんの??」「しんどいだけじゃん。無駄じゃない?」


これに対して、いつも僕は答えに詰まってしまう。


自分の中で明確に「これだ!」と言語化できる解答があるわけでもなく、ふんわりとした感覚を表現しても、相手には「…?」と言う表情をさせてしまう。

要は、この質問に対するやりとりを経て、疎外感を感じる自分がいる。


確かに健康を意識したり(デスクワークなので)、筋肉を維持したいと言う気持ちはある。でも、それが全てではない。

走り始めたきっかけは好きなミュージシャンだったけど、それだけでここまでできるほど簡単なはずがない。


結論から言うと、今もはっきりした答えを持っていないので、「なんとなく」感じていることをここから下に連ねてみる。


①成功体験の積み重ね


走ることを再開して思うのは、走ることは本当に難しい。
「昔は毎日10km走ってたから、再開しても10kmなんて余裕でしょ!」
なんてことは一切ない。

伏線回収してしまうと今5km走っているのは、
単純に「10km走る体力がないから」

タイムも当時より1kmペース30秒以上遅くなっている。

自分の衰えと受け入れたくない現実を目の前に突きつけられる、ある種残酷な競技。

それでも日々積み重ねていくことで、着実に距離が伸びタイムも縮まっていくこの競技にはそれなりの夢がある。


筋トレと一緒。小さな成功体験を生み出すにはうってつけのスポーツだ。


もしかしたら、これも一つの走る理由なのかもしれない。

走るたびに育ってきた小さなプライドが今日もガソリンとなって自らを奮い立たせ、自分の仕事やプライベートに対してもポジティブな選択を取れるようになる。

②情報の遮断

他に理由を探してみると、「何も考えない」時間を作りたいって言う時間も作りたいから。


情報に簡単にアクセスできてしまうので、常に脳みそを消耗している気がしている。

ニュースアプリを開けば国内外のニュースが飛び込んできては思うところがあるし、
SNSを開いて、T Lに流れてくる文章に思うところがある時もある。


情報過多なので、消耗してしまう。

でも、ランをしている時は別。音楽を聴いたり、ラジオを聴きながら走る人もいるけど、自分はそれをしていない。

あえて、スマートウォッチだけを持って数十分走るだけ。

自分にとって少し苦しいくらいのペースで走ると、他のことを思考する余裕なんてなくなるから、「走る」だけに集中して頭を空っぽにすることができる。


これが、すごくいいリフレッシュになるんだよね。


仕事や創作に煮詰まったときには走るとスッキリする。


③まとめ

ここまで読んでくれたあなたはきっとこう思うだろう
「こいつめんどくせえ笑。走るのなんてどんな理由であろうとなんでもいいでしょ笑」


その通りだ笑

走る理由なんて人それぞれ。


だからこそ、十人十色の走る理由の中に、めんどくさい理由を連ねてもいいじゃんか!と思うけど、理解してもらえない現状に疎外感を感じている。


そんな中でたった数人。割合にすると5%もいないだろうけど、同じようにフワッとした感覚で走っている人がいて、幸運なことにその人と仲良くさせてもらっている。


もちろんその人にもその人なりの理由があって、走ることについて語る時のその人の会話の節々にプライドが垣間見える。

それはまっったく嫌味なプライドではない。

同じ走るもの同士だからこそ、それを積み上げるためにどれだけの努力をしてきたか、想像できるから。

そしてその人も走ることを楽しんでる。

とても幸せそう。

幸せそうな人と一緒に入れることが幸せ。


自分がまとめるnoteのテーマは「好きなものを愛す」
だったけど、

たとえ多くの人に理解されなくとも、好きなこと・信念を持って行動している人のエネルギーはとてつもない。


好きなものがあって、それを貫いている人はかっこいい。


要は、広く受け入れてもらおうなんて思わなくてもいいし、わかってくれる人を大事にしようって話。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?