電気をためる_100日チャレンジ(94日目)

「全個体電池が普及すれば、電気自動車も利用しやすくなりますよ!」
遅い昼食で、隣の席でお兄さんが熱弁していました。
日常で「全個体電池」と聞こえるなら、技術が進んだのかなと思います。

マンガン、アルカリ、ニッケル、リチウムと電池にはいろいろな種類があります。
最初は液体電池だったのですが、持ち運びのできる乾電池を開発したのは、日本人の屋井先蔵でした。
その後、松下幸之助も乾電池を開発し、1923年に発売。電化製品の開発とあわせて、乾電池の需要が高まり、より蓄電できるもの。使い捨てずに繰り返し充電できるものへと研究が進んでいます。

出力が大きいのに軽く、充電が繰り返しできるリチウムイオン電池が普及したことで、携帯電話、ノートPCが進化しました。
リチウムイオン電池の開発では、吉野彰さんが2019年のノーベル化学賞を受賞しています。

そして、リチウムイオン電池を超える新たな電池として「全個体電池」の研究開発が進められています。
今までの電池は、電気を発生させるために、正負2つの電極の間を電子が動くために”液体”の電解質が必要でした。
薄く、小さくなっても電池の中に液体が入っているので、液漏れの心配があります。また、この液体は危険なものが多く、取り扱いに注意が必要です。

全個体電池は、今まで液体であった電解質が”個体”になったものです。
液体の場合は入れる容器が必要となりますが、個体の場合は器は不要となる上に、形を自由に変えることが可能になります。
そのため、小型化、大容量化が容易にできるうえに、個体なので丈夫で長持ちするそうです。
また、高速で充電、放電ができるため、電気自動車では急速に充電ができ、充電量も増えるため、現在よりも長距離走行できるようになります。

電解質である個体の材料により特性が異なるため、各社、各研究機関で実用化に向けて研究開発が進められています。

最近、私自身が電池切れを起こし気味。
高速充電できれば理想なのですが、高速放電もできてしまうので加減が難しいですね。
自分なりの充電方法と、蓄電容量を上げる術を見つけたいと、全個体電池を調べながら考えています。

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