見出し画像

それもリサイクル?_100日チャレンジ(98日目)

梅雨終盤。それにしても毎日暑いですね。
今年も猛暑が予想され、電力需給のひっ迫が懸念されています。

日本中で発電を行い、送電して使用しています。
電気は貯めることができないので、使用量を予測して発電を行っています。それでも、夏場の気温により使用量が変わるので思い通りにはなりません。
日本の発電電力量の内訳は、下記の通り。

・天然ガス 39.0%
・石炭 31%
・再生エネルギー 12.0% (※水力除く)
・水力 7.8%
・石油、その他 6.4%
・原子力 3.9%

IEA「Market Report Series - Renewables 2021(各国2020年時点の発電量)」、IEA データベース、総合エネルギー統計(2020年度確報値) 等より資源エネルギー庁作成

カーボンニュートラルが叫ばれる昨今ですが、石炭を使用した火力発電もまだまだ行われています。
家庭で使っている電気の31%が石炭エネルギーと考えると、火力発電を止めると、代替エネルギーを考えなければなりません。
30%発電するか、30%電気使わないか・・・究極の選択です。

火力発電では、二酸化炭素が発生します。
そこで、この二酸化炭素を削減するだけでなく、発生した二酸化炭素を回収・貯蔵する「CCS」、そして再利用する「CCUS」という技術が進められています。

直接利用している例としては、炭酸飲料用、ドライアイス製造、素材への利用。それでも、大半は利用できずに排出することになるため、地下の地層、海底に貯蔵する実験が進められています。

次の段階として、貯蔵した二酸化炭素を光合成をおこなう植物や微生物が利用し、この植物・微生物を原料としたバイオ燃料を製造します。

地球温暖化の原因となる二酸化炭素。
私たち人間も息をするだけで吐き出していますが、植物が光合成利用することで長年バランスを取っていました。
技術が進歩することで便利になった反面、二酸化炭素の排出量が増大。
そして、科学の知見・技術を駆使することでリサイクルへの道筋が見えてきました。
再利用する技術プラントの壮大さを知ると、植物の葉っぱ一枚で行われている光合成の凄さ。
分子生物レベルで機能は理解していますが、進化の過程でどうして光合成する能力を得ることができたのか。いつか調べてみたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?