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ふしぎな関係_100日チャレンジ(33日目)

昨日の大気圧の説明。
「机の上に置いた1cm四方の紙の上には、上から1kgの力で押されています。」
空気の重さを感じないのに、上から押されているって?どういうこと?

説明不足でしたので、補足します。
空気には重さがあるので、地球の重力で地上に引き付けられているのです。
つまり、積み重なった空気が地表を押さえつけている状態です。その押さえつける力を気圧といい、1㎠あたりの面積に1kgの重さがかかっている状態が1気圧(1013ヘクトパスカル(hPa))です。

山で標高が高くなるにつれて、積み重なっている空気が少なくなります。すると押さえる力が小さくなり、気圧が低くなります。
標高0mの地上から山登りを始めると、標高10mごとに気圧は1hPa下がります。標高1000mの山だと、100hPa気圧が下がるので頂上の気圧は900hPaです。
お菓子の袋は膨らみますが、人間のからだは少しずつ登っていくことで、気圧を上手く調整してくれています。

100mの高層ビルの場合、最上階では10hPaも気圧が低くなります。それほどからだに影響はありませんが、高速エレベーターを使うと瞬時に移動できますよね。人によっては急な気圧変化で、耳が詰まったようになってしまいます。そうならないように、エレベーターには気圧調整装置がついています。
私たちが快適にすごせるよう、見えないところで凄い技術が活躍しているのです。

空気の面白い性質は、気圧が下がると気温も下がります。登山すると太陽に近づくため温かくなりそうなのに、実際には気温が下がるため体温を守る装備が必要になります。
また、気圧が下がると、水の沸点も下がります。これは水を押さえている力が弱くなるため沸騰しやすくなり、富士山では約90℃でお湯が沸きます。

ちなみに空気が少なくなると、含まれている酸素量も少なくなるため、頭痛や吐き気が引き起こされる高山病になることがあります。
気圧、空気、気温と不思議な関係ですね。




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