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発達障害『グレーゾーン』生き方レッスン②

昨日の投稿に続いて岡田尊司さんの本で発達障害『グレーゾーン』生き方レッスンを読んだ学びを書かせていただきます。

『正しさ』と『気持ち』

本の中に【グレーゾーンの人は正しさや数字や結果といった、明白に表されたものに価値を置く傾向がある。それゆえ、気持ちや努力やプロセスといった、あいまいでつかみどころのないものには、あまり関心を向けない。】とあります。私もこれまでかかわってきた子供たちに当てはまる部分があります。見えるものや結果がはっきりとしているものだと腑に落ちやすかったり理解してもらいやすい傾向にあります。活動の振り返りをするにしても気持ちや暗黙の了解的なことを出してもなかなか伝わりません。数字を使ったり活動を通して出た結果については振り返りがしやすい実感があります。

これらの特性は対人関係を築いていく際、とても不利に働くと思います。結果やルールだけでわかり合おうとするのはとても難しいです。その人の気持ちや背景に共感する力がないと対立関係に発展してしまいやすいです。

対生徒であれば、時間も限られているため良くないことがあったり言われても次に会う時には気持ちをリセットして臨むことができます。これが大人であったり同僚であったりすると大変だと感じます。特性について理解していても人対人ですから感情的になることもあります。なので、理解のある職場であっても難しい場面に直面する機会が想像できます。やはり、グレーゾーンの人自身も自己理解を深めて、所属するコミュニティーの選択を誤らないことと対人スキルを身につけていくことが大切だと感じます。

白黒思考を克服するために

正しさや性格さと密接に関係しているのが、この白黒思考(二分法的思考)だそうです。グレーゾーンや愛着に問題を抱えている人は白か黒かで判断しがちなのです。しかし、現実社会でその2択で計りきることは不可能です。灰色のように白も黒も混じった状態があります。白黒でしか判断ができない人とそうでない人とでは生きやすさが違うはずです。その白黒思考を克服するためには相反する視点を持つことが大切です。自分の視点だけで物事を見るのではなく、他者視点や俯瞰して見るなどいろんな視点で見る力を養っていくことが大切です。その力が身についてくると嫌いだった人でも良い面が見えるようになったりするのです。

この本ではそんな白黒思考の人がパニックに陥った時の対処法など、様々な具体的なアドバイスが記されています。オススメです!

通級の中では他者視点を持ってもらうためにも様々な引き出しを身につけていく必要を感じました。まずは通級の場が安全基地機能を発揮されてる場にできるように安全性・応答性・共感性を身につけていきたいと思います。

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