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コグトレでの成長と認知機能の向上

通級指導の中でコグトレを活用しています。全ての生徒に対してではありませんが、認知機能の向上のために活用しています。勉強や仕事をしていく上で必要となる土台の認知機能を鍛えるためにやっています。具体的には下記の5つの認知機能です。

  • 言語理解

  • 計算

  • 推論、判断

  • 注意

  • 知覚

これらの土台がしっかりとしていないと、その上に積み重なる学習活動はなかなか積み上がっていかないと思います。また、苦手なことも多いため、うまく学習活動を支援しないと意欲の低下につながることも予想されます。私は現在高校生にも小学校高学年レベルのワークを実施しています。最初はバカにされるのではないかと不安を抱きながらも、実践してみました。しかし、クリアするまでには約10回の試みが必要でした。通級であるため、毎日行えないこともあり、回数がかかったかもしれません。クリアできないという不安もありましたが、10回目に近づいてきた頃に少しずつクリアに向かっていることがわかりました。同様に、他の活動でも集中力や粘り強さが発揮されるようになりました。もちろん、学校や家庭、他の機関での努力も大きな要素ですが、コグトレの成績と本人の成長は比例していることが分かりました。また、コグトレ自体は1回あたり数分ですが、その短い時間内で様々な認知機能をフル活用しています。脳も体と同様に使えば成長することを実感しました。
今回高校生に小学校高学年レベルのワークを実施した理由として、知的にゆっくりな子供だったため、年齢ではなく現時点での能力を鑑みて小学校高学年レベルを選択しました。ですので、年齢はもちろんですが、その子供の力をよく把握してから課題を選択することが大切です。あまりにレベルとかけ離れていると意欲の低下につながると感じます。

注意のコントロールについては『漢字数え』というワークがとても有効だと感じました。注意力をつけていくことはもちろんですが、毎回目標を立てて、結果を見て振り返りを行いますので、実施と反省のサイクルを体験させることができます。その積み重ねの中で、成功に導くことができます。なので、正しい努力や工夫が結果に結びつく成功体験としても有益でした。

ぜひ、コグトレの効果を見て活用してみていただきたいと思います。

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