詐欺師物語

今日もご訪問、ありがとうございます。

還暦半ばのばぁばです。

詐欺師に騙され、全財産を失いました。

生活保護とバイトで生きていますが、バイトを死にもの狂いでしているので、毎月役所に保護費は返納しています。

つまり、実質バイトで生きています。

職員の説明不足の為、必要のない健康保険料の支払いをしていました。
保険証を持っていると、医療費は無料にならないそうです。

結果、今までかかった医療費も返しています。

役所職員の怠慢が招いた、私の損失。
返しては、貰えません。

さて、今回からは何故詐欺師と関わり、波瀾万丈人生を送る事になったのかを 綴って行きたいと思います。
何らかの形で、この経験を残したいと思いました。

詐欺撲滅を願っています。

私の備忘録です。

かれこれ、10年以上前から物語ははじまります。

ある日、姉の隣の家にどこからともなくある家族が、引っ越して来ました。

ずっと空き家になっていた家でした。

姉はお隣さんに、興味津々で様子を伺っていました。

突然、隣の家の庭にビニールハウスの温室が建てられます。

私に「お隣のご主人、無職みたいなんだけど。
温室で何か育ててるみたい。
うちの木がめちゃくちゃ元気になって来た。」
と騒いでおりました。

私は、全く興味はありません。
あっそう。

話に乗って来ない私に、姉はとても不満そうです。
母と二人で、噂話に盛り上がっていました。

他人の家の事等、どうでもいいのにと思っています。

そして半年後、母から連絡があり、姉のお隣さんが個人投資で暮らしていると言って来ました。

仮に○野さんと呼びましょう。

母は「個人投資に興味はないかと、○野さんに誘われて投資をしたら、儲けさせてもらったから、あんたもやりなさい。
嘘みたいだけど、ちゃんと儲けさせてくれるから。
３ヶ月で倍になったから。
やりなさい。
ホントは、内緒にしてと○子(姉)に言われてたけど、あんたもお金あった方がいいでしょ。」

私も半信半疑でしたが、欲には勝てず、この儲け話に乗りました。

この時から、詐欺師と関わる事になりました。

心のどこかで怪しくない？
と思っていましたが、少し位ならまぁいいかな？と。
そして、母と姉には逆らえないと言う構図が、我が家には暗黙のルールとしてありました。

そこから、脱却できていない私は大人になり切れていませんでした。

ただただ、母の機嫌を損ねたくない。
母に怒られたくない。
いつも顔色を伺っていた私です。

姉から○野さんの口座に振り込みするよう、指示が飛んで来ました。

○野さんからもメールが来ました。

今は、新規顧客は取らないのですが、○子さんの紹介で妹さんなので、引き受けます、と書かれていました。

この特別感を出すのも、詐欺師の特徴なのです。

スワップ投資なる物に投資をするので、毎週その時の金利を入れます。
と言う事でした。

それから一ヶ月後、確かに毎週の入金がありました。
金額は、その週によって違いました。

丸っとした金額ではなく、１円単位までの金額でした。

あー、ちゃんと入れてくれるんだと、ここから少しづつ気を許すようになってしまいました。

これが、詐欺師の手口だとは思ってもいませんでした。

そして、２ヶ月が経った頃、姉から電話があり、
「今、投資の大きな波が来ていると○野さんが言っている。
儲け時だから、○野さんに聞きなさい。
詳しい事は私にはわからないから。」と言われました。

へー、投資の波って何？
詳しい事、わからないってどう言う事？

私は興味本意で姉から聞いた番号に、電話をしてみました。

この時、はじめて詐欺師と会話したのです。

シャキシャキ喋る人だなぁ、
と言う印象でした。

投資の波って、何ですか？

今、値動きが激しくて
面白い事になってるんですよー。
投資しませんか？
無理には、ススメませんが。
お母様も○子さんも、大きく賭けていらっしゃいますよ。

今このタイミングだけですよ。
どうしますか。

じゃ、お願いしようかしら。

ただ条件がありまして、
一千万以上でないと出来ないんです。

はー、わかりました。
以前のお口座でいいですか？

もちろん。
いつ振り込みしますか？
今からでも、投資を先にはじめておきますから。

ハイ、よろしくお願いします。

こんな会話を電話でして、
私は投資と言う詐欺に、はまって行きました。

詳しい投資内容を聞いても、
明確な答えは得られませんでした。
なのに、簡単にお金を渡したのです。
既に、マインドコントロールが始まっていました。

続きは次回に。

今日もお読み下さり、
ありがとうございました。

あなたにとって、善き一日でありますように🙏