詐欺師物語6

今日もご覧頂き、
ありがとうございます。

詐欺師に騙され、全財産を失った
還暦半ばのばぁばです。

自己破産しました。

詐欺撲滅を願っています。

前回の続き。

詐欺師は、姉を洗脳し
会社に入り込む事に成功しました。

社員たちには、自分が来たからもう心配はいらないと
大演説し、安心させます。

大きなパソコンが、4台搬入されました。

自分の机にそれを並べ、
いかにも仕事をしている風に
見せかけていました。

経理担当には、様々な指示を
出しては会社の運営資金が
増えているように話していました。

取引先の支払いは、経理担当社員に言われると、
会社の口座に振込ます。

会社の資金を全て新しく作った
ネット銀行の口座に入るように、
取引先への連絡を命じました。

こうして、全ての資金を
掌握して行きました。

程なくして、経理担当者と
総務担当者にFXの講義を始め、
会社の資金を渡しFXの練習を
するように指導します。

財務部と言うのは、
各部署から今これだけの
資金を出してくれと言われたら、
ドンと出すのが仕事です。
と豪語していました。

私も名前だけと言われていたのに、
毎日会社に出てくるように
言われました。

前職を退職しなければ
いけなくなりました。

話が違うと思いましたが、
致し方ありません。

何もする事もなく、
毎日デスクにすわり
ボーッしている毎日。

正直、辛かった。

そのあたりから、詐欺師の
銀行の面談アポ取りが始まります。

銀行の方のご挨拶の時だけ
私は、応接室に呼ばれます。

意味もなく名刺交換。

あとの話合いは、全て詐欺師が担当。

どんな嘘八百を並べていたのか、
銀行から次々と無担保融資を
引き出して来ました。

1億2億は当たり前。

そしてとうとう、私に
個人保証の話がやって来ました。

総額7億円です。

とても保証できる金額ではありません。

断りましたが、
詐欺師が保証の保証を
自分がするから心配いらないと言います。

その事も書面にして、
お渡ししますからと。

仕方なく、サイン押印を
してしまいました。

それがのちにとんでもない事になるとは、
夢にも思いませんでした。

詐欺師は、地方銀行とばかり融資契約を結びます。

都市銀行は、1行のみ。

そして銀行開催のイベントや講習会へと、
放り出される私。
専務も一緒でしたので、
何とか格好はついたものの。

一人で行かされる時もありました。

あなたの仕事は、
何枚名刺を集めるかが、
仕事ですよ!

と、詐欺師に言われました。

だから?
人脈を作れと言う事なのだろうか。
私には、理解出来ませんでした。

そしてある日、土地を買うと
言い出しました。

これも、のちに大きな荷物に
なってしまいます。

次回へ。

今日もお読み下さり、
ありがとうございました。

お体にお気を付けて。

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