メンタルヘルス・マネジメント検定(ラインケアコース・2024年3月)受験記録・受験対策



メンタルヘルス・マネジメント検定(ラインケアコース)とは?

まず、メンタルヘルス・マネジメント検定とは何ぞやという話である。
詳細は以下の公式ページを参照して欲しいが、私の視点でざっくりと書くと
職場で発生し得るメンタルヘルスの問題について、法令を守るため・円滑にマネジメントするための多角的な視点で学習できる試験といえる。

メンタルヘルス・マネジメント検定には3種類のコースがあるが、私が受験したのは「ラインケアコース」。
管理職が配下メンバー(や自分自身)のメンタルヘルス上の問題へ適切に対処できることを主眼としている。

尚、残りの2コースについていうと、「セルフケアコース」は働き手が自分自身のメンタルヘルスを健康に保つことを、「マスターコース」は人事労務系担当者や経営者がより専門的に社内のメンタルヘルスの対策推進していくことを主眼としているようだ。


受験を決めた背景

私の勤める会社では社員ナレッジ育成の一貫か、この検定受験を推奨するようになった。

私は受験を決めた時点で管理職であったため、配下メンバーで万一メンタルヘルス上の問題が起きたときは他人事ではないと感じており受験することに決めた。

受験の意義

勉強開始後や実際の受験後の印象も含むが、結論ラインケアコースを受験して良かったと感じる。

国家資格ではなく(大阪商工会議所が主催)合格率もそこまで低くない(波があるが40-60%の水準)ため、資格保有すること自体でキャリアに箔が付くということはない。
が、実用上知っておくといざというとき役立つ知見が網羅的にカバーされており、個人の読書では中々全体像をカバー仕切れず記憶も浅いままで終わったであろうこと考えると実務へ還元し易い資格だったと思える。

ちなみに、この手の箔が付くわけではない(貶める意図はないですすいません)が学習の意義があったと個人的に感じる資格は、
ビジネス会計検定、ビジネス実務法務検定
がある。(これらの受験記録も後日受験記録を書くかもしれない)

勉強方法・期間

そんなわけで受験することに決めたメンタルヘルス・マネジメント検定だが、以下のような方法で勉強を行った。

期間

12月下旬から3月中旬までの約3か月半かけて勉強していた。結果的に後述するように最低得点に対して余裕をもって合格出来ており、受験難易度に対してかなり長めに時間をかけていた感は否めないが、自分の性格として直前に焦って詰め込むのが苦手なため(そして受験合否は会社に通知されるので意地でも不合格になりたくなく)、自分自身の「メンタルヘルス」管理上は早めに動き出して良かったと感じる。

尚、3か月半といっても途中(特に1月-2月上旬)全く勉強しない日も相当日数あったと記憶している。

使った教材

以下の3つの教材を利用した。

テキストと問題集は会社経由で受験申込した後に会社で配布されたので、そのまま利用することにした。

アプリは通勤時間など隙間での刷り込みに使いたく、プレイストアで探したところ一番レーティングやDL数が多いものを選んで利用することにした。
数百円だけ買い切り課金が必要だったが、ちょうどプレイストアのクレジットが貯まっていたので、そのポイントを消化して購入することにした。

12月下旬の受験対策開始時期は、(テキストと問題集が会社でまだ配布されてなかったこともあり)アプリでの問題周回から始めた。結果的にこれが良かったと感じる。

アプリの形式は多肢選択式のみ、かつ本番より1問毎の問題が簡単、文章も短めで解き易かった。内容としても一般常識や社内の管理職研修で聞くような内容で解ける内容も多く、ある程度は自尊心を保ちつつ知らない単語や考え方を程よく吸収して行けた。問題の出題頻度は、ある程度周回仕切ると、記憶の忘却曲線や直近間違えた問題に沿って出題してくれる(最近のアプリ形式の問題集は大体こうした出題をしてくれる印象)ため、流れに身を任せて問題を大量に解いていると自然と記憶が定着していっていた。
最初の頃は半分正解解けるかどうかくらいだった記憶だが、問題自体も記憶してしまったのもあり、試験直前に1セット(30問)通したときはどの問題の組み合わせでもほぼ正答率100%で解けるようになっていた。問題自体を憶えてしまってはいたが、一応はなぜ選択肢を選ぶべきなのか頭の中で一旦考えてから答えを選ぶようにしていたのも良かったと感じる。
アプリは1セットが短く、1セットの途中で中断しても正誤を記録してくれていたので家にいるとき以外も通勤時間中人の波にもまれながら解いたりもしていた。

上述のようにアプリを解き続けることで理解の下地はできたと感じていたが、ネットの受験体験記や過去問題集を流し読みした印象でそれだけでは合格水準に届くか危ういと感じたので、弱点を埋めるためにテキストと過去問題集も解くことにした。
アプリである程度の回数を回してきたあとの2月上旬ごろから、テキストよりも先に過去問題集をまずは1周解き切ってみた。その時期にはアプリである程度の前提知識は付いてきた実感はあったが、アプリの問題では問わないような細かい・深い観点も多く、半分前後しか正答出来なかった記憶だ。尚、過去問題集の解き方としては、解いた問題を忘れないうちに記憶に定着させるように1問ずつ問題を解いて解答を確認するというサイクルを繰り返していた。このサイクルを繰り返す中で同じ問題分野の中でどこが集中的に解かれるかの感覚は養われたと感じる。

公式問題集を解くことでも試験範囲への理解への解像度は深まったが、テキストを通読したことも無駄ではなかったと感じる。
公式テキストは、内容の重複が多い&試験に関係なく常識に分かりそうなことの記述も多く少々冗長にも感じたものの、アプリや過去問題集では触れられていない具体的説明やイラスト図解・表形式での論点整理が充実しており、部下のメンタルヘルス課題の具体的なケーススタディも充実していた。試験対策だけのためというより、実務へ活かすための知見を養うという意味で読んでよかったテキストと感じた。

そんなこんなで、試験当日までにアプリは数えきれない程周回(1日平均50-60問は解いたと思う)し、公式問題集とテキストは熟読2周・理解しきれてない点を中心の流し読み2周前後程(こうして復習し易いように熟読段階で付箋を貼りながら読んでいた)回して試験当日を迎えた。


受験後振り返ったときにもっと省エネ出来たかもしれないこと

これは飽くまで結果論ではあるが、対策を始めるのはもっと遅くても問題なかったと感じる。あまりに早く試験対策を始めるとその期間プライベートの休息や他の分野の勉強などがおろそかになってしまったことは若干公開している。
体感としては、アプリでの対策は1カ月前後遅く2月頭から開始していても十分合格圏内に入っていた印象だ。
ただし、プライベート時間とのトレードオフで合格に対する安心感を得られた上で受験当日を迎えられたので、このあたりの皆さんがどの程度心配性かや、再受験の許容度を加味して受験勉強期間を決めるべきと感じる。

受験中の感触

試験は3月17日(日)午前に受験した。
試験時間は2時間で、問題集は50問、公式ページで案内されている通りだった。
結局試験までに本番形式の問題の組み合わせ・時間配分で解いたことが一回もなかったが、結果論としては杞憂だったと感じる。
一部アプリ、過去問題集、テキストのどこにもないような問題もあった(経営関連の常識的論点だった記憶)が、受験を終えたときの感触として8割程度は確信をもって正解を選べていた(7割以上の得点で合格なので、この感覚が合っていれば合格しているはずだ)。

時間配分としては、まず最後まで1通り解き切るのに30分前後かかった。この時点で正解と確信持てた問題を集計するとぎりぎり7割届かないくらいだったので、念のため判断迷った問題を中心に見直しを行った。迷った問題についても消去法や問題文の文脈をよく読むと正解を確信出来るものが多く上述のように8割以上の正解を確信できた段階で試験を途中退席した。この時点での経過時間は70分前後だったと記憶している。
ちなみに私の試験会場では多くの人が途中退席しており、60分経過する前くらいに半数以上の人がすでに退席していた記憶だ(合格を確信してか解けずに諦めてかはわからないが)。

受験結果

無事試験を終えたが、試験結果が通知されるのは1カ月近く後の4月19日(金)とのことだった。合格を確信したとはいえ、1カ月近くやきもきしているのは避けたかったので、解答速報サイトで結果を確認することにした。

解答速報

解答速報サイトはいくつかあったが、一番信頼できそうな所で自分の得点や合格判定を行うことにした。

オンライン学習分野で最近よく広告を見るstudyingである。メンタルヘルス・マネジメント検定のコースへ無料お試し登録すると解答速報を出来たので、登録することにした。
(今回は少々値が張るのと、すでに別で参考書類を準備していたので利用しなかったが、(別資格で利用したこともあり)studyingのサービス自体は隙間時間で継続して流れに乗って学習でき、こちらを利用しての受験もありかもと思っている。)

お試し登録後、studyingのサイト上へ設問ごとに自分がマークした番号を入力していった。全部で50問あったので、入力すること数分。。

入力後合格判定をすると、、


まだ公式発表ではないが、無事合格していそうだった。
受験中の感触でも合格を確信はしていたが、第三者の判定結果ももらえるとより安心感増して枕を高くして合否発表を待つことが出来る。

公式合否発表

2024/4/19(金)に予定通り合否発表があり、速報通りの点数で無事合格していた。

分野別の正答率も受験していた時の感覚と大体一致している。
頻出論点は確実に解けるように問題集の解説の理解やテキストの図表を何度も読み込んだことが良かったと感じる。

まとめ

受験日から日が経ってからの受験記録の文章化のため、記憶にある範囲ではあるが、今後受験する方々へ少しでも助けになればと思いこの記事を執筆した。
読者の皆様が効率良く本試験の対策を行い・かつ受験勉強を通して受験後の実務にも役立つ知見を身に付けられることを願って止まない。

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