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そのとき主審は何を見てそう判断したのか? #35

皆さん、こんにちは。家本です。

今回は、多くの方からたくさんの要望を頂いたルヴァンカップ グループステージのあるシーンについて解説しようと思います。

【ケース1】 磐田 v 札幌戦 90分56秒のシーンについて

3月25日に行われたルヴァンカップ グループステージ 第2節 磐田 v 札幌戦の90分56秒に起きたシーンです。札幌が左からのコーナーキック(CK)を行い、こぼれ球を馬場選手(札幌)が右足でシュートしました。それをジャーメイン選手が右足を出してカットしましたが、主審はゴールキックの合図をしました。これに対して札幌の選手たちは猛抗議。主審は副審1の方を振り返り、笛を吹いて判定をゴールキックからCKに変更しました。それに対して今度は、磐田の選手たちが主審に抗議。札幌は主審と磐田の選手が話をしている隙に素早くCKを行い、荒野選手が磐田ゴールにボールを蹴り込みました。これに対して磐田の選手たちは更にヒートアップ。結果的に主審は副審1と協議して得点を認めず、札幌にCKをやり直させました。このシーンに対して多くの方が「一体何がどうなってるんだよ!」「審判はわかるように説明してくれよ!」と反応されたのではないでしょうか。今回はこのシーンについて解説します。

論点は何か?

・なぜ主審は最初ゴールキックと判断したのか
・なぜ主審は自分の判定を覆してコーナーキックに変更したのか
・なぜ主審は札幌の得点を認めずコーナーキックをやり直させたのか
・主審に対する磐田の選手たちの振る舞いは許されるものなのか
・主審はどうすればよかったのか

判定の難易度はどれくらいか?

難易度 ☆(5段階評価)

対応の難易度はどれくらいか?

難易度 ☆☆(5段階評価)

① なぜ主審は「最初の判定を変更した」のか?

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