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そのとき主審は何を見てそう判断したのか? #75

皆さん、こんにちは。家本です。
今回は、先日行われたJ1リーグ 第11節の中から「これってどうなの?」「なんで主審はそう判断したの?」と僕が気になったシーンについて解説します。

【ケース1】 横浜C v 新潟戦 89分32秒のシーンについて

5月3日に行われたJ1リーグ 横浜C v 新潟戦の89分32秒に起きたシーンです。小川航基選手(横浜C)は三戸選手(新潟)に対して後方から激しいスライディングタックルを行いました。それに激怒した三戸選手に対して小川航基選手は向かっていきたため三戸選手は胸を強く押して倒しました。それに対し、交代で退いていた山下選手がフィールドに入って猛抗議。その山下選手に伊藤選手(新潟)が走り寄って激しく突き飛ばし、現場は大きな対立状況に発展してしまいました。主審はその後、副審1と第4の審判と協議し、山下選手と伊藤選手に警告を与えました。このシーンに対して多くの方が「なんでそのふたりだけ警告なんだよ!」「他にもいるだろ!」と反応されたのではないでしょうか。今回はこのシーンについて解説します。

論点は何か?

1.なぜ主審は2人だけ警告と判断したのか
2.判定は妥当だったのか
3.なぜVARは介入しなかったのか

判定の難易度はどれくらいか?

難易度 ★★★★★(5段階評価)

なぜ主審は「2人だけ警告」と判断したのか?

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