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【ポケモンSV】パルデアの歴史考察 ①時系列と歴史

パルデアの歴史時系列

  • 100万年以上前 パルデアの大穴誕生

  • ????年前 パルデア王国、四災によって滅亡

  • 2000〜1000年前 パルデア帝国隆盛、エリアゼロ大探索時代→帝国衰退

  • 805年前 オレンジ(グレープ)アカデミー創設

  • 800年前 パルデア帝国滅亡、周辺の国に統合され今の「パルデア」となる

  • 200年前 ヘザーらエリアゼロ観測隊がエリアゼロ最深部に初めて到達

  • 140年前 テラスタルしたポケモンの発見

  • 10年前 オーリム(フトゥー)博士がテラスタルの仕組みを解明、急速にテラスタル技術発達

  • ?年前 博士が自らのAIをテラスタルの技術を応用して作成

  • ?年前 博士とAIがタイムマシンを完成させる

  • ?年前 博士、第4観測ユニットでの事故で死亡

(この時系列は、前半はレホール先生の授業を、後半は博士AIの話をもとに作成している。詳しい年代が判明していないところは?としたが、順番はおそらく合っていると思われる)

まず、パルデアの歴史は①王国時代、②帝国時代、③パルデア時代(ヘザーの時代)、④現代(博士の時代)と大きく4つに分けられる。


①王国時代


王国時代に関しては、レホール先生の授業で触れられたものの、「昔のおとぎ話」として語られている。「昔、パルデアの王様が4つの宝を東の国の商人から買ったところ、災いが降りかかり一夜にして国が滅びた」という伝説である。しかしこの話はその後、実際に準伝説(四災)を解放しに行くイベントがあることから、史実であったことが判明する。後に記述する帝国時代〜現代の話が詳細に語られる一方で、王国時代の話がおとぎ話として語られることから、帝国時代より前の時代の話であることが推測される。
では、パルデア王国とはどこを指していたのだろうか?これに関して手がかりとなるのは、商人がやってきたとされる「東の国」である。この「東の国」とは、パルデア内の東の方を指すのか、それともそもそもパルデア地方ではないのか、ここが謎である。
この「東の国」とは四災の記述から、明らかに現実の中国を意識したものであるが、では他地方であると断言できるかというとそうでもない。注目したいのは「北2番エリア」である。ここはパルデアの東端にあって、中国の山岳を彷彿とさせるような地形や、フィールドbgmが流れている。このことから、「東の国」の位置は正確に定まらない。

北2番エリア

またパルデア王国の支配領域も不明瞭である。「東の国」がもしパルデア内にあったのなら、王国はパルデアの一小国であったと言える。しかし、王国が封印したとされる祠の位置を見てみると、パルデア全土に満遍なく散らばっていることが分かる。もし王国がパルデアの一部だけを支配していたとするならば、これは可能なのだろうか?
これらのことから、パルデア王国にかんしてはかなり不明な点が多い。ただここで言えるのは、王国の滅亡に準伝説が絡んでいた事、さらに加えてコレクレー・サーフゴーが関わってくるかもしれないという点である。これに関しては中国の五行説を参照してもらいたい。


②帝国時代


帝国時代は2000年以上前〜800年前にパルデアの「一部」を支配していた君主国家である。この時代に関してはかなり詳細に記述されている。
簡単に述べると、帝国の君主はかなり独裁的な性格でエリアゼロの財宝を求めてやまなかった。それゆえエリアゼロの探索に莫大な国力をつぎこみ、エリアゼロ大探索時代が始まった(これは史実のスペイン大航海時代を意識していると思われる)。しかし、1000年かけても成果は得られず、探索により疲弊した帝国は周辺の国に統合されてしまった。
パルデア帝国の支配領域が、パルデアの一部であったことはレホール先生の発言から確実である。「隣国に対抗するためエリアゼロを探索」、そして「周辺の国に統合され、今のパルデアとなった」という発言から、パルデア帝国がパルデア全土を支配し、隣国がパルデアの外にあった可能性は否定される。なぜなら、周辺の国とパルデア帝国が合体して、今のパルデアになったからである。ここは少々細かいところであるが、重要なところだろう。
では具体的にパルデア帝国はどこを支配していたのだろうか?ひとつ手がかりになるかもしれないのが、「物見塔」の位置である。

パルデア地方、物見塔の分布

物見塔はパルデア地方の全土で見られるが、よく見てみると東と西に偏っているのが見て取れる。物見塔は敵が攻めてきたときにいち早くそれを察知するための建物であるので、①隣国との対立が激しかった帝国時代の建物である可能性が高いこと、②物見塔の位置が国境付近であることが推測できる。
また少しメタ的な目線にはなるが「オージャ3の物見塔」から「南4の物見塔」を順に縦に結ぶと、ちょうどイベリア半島内のポルトガルの国境のようにも見える。
これらのことから少なくとも、物見塔を境にして当時のパルデア帝国とその周辺国は対立していたのではないか、ということが考えられうる。しかし、物見塔にコレクレーのはこフォルムが湧くことから、王国に関係する建物なのではないかという反論も十分に成り立ちうる。ここは要検討だろう。

帝国の歴史と支配領域についてさんざん述べてきてなんだが、結局この帝国時代にかんするゲーム内の記述で強調されているのは「エリアゼロ探索の失敗」である。帝国の歴史そのものが重要なのではなく、その後の観測隊の話につなげるための時代と考えていいだろう。

③パルデア時代(ヘザーの時代)


約800年前にアカデミーが設立され、パルデア帝国が滅び、パルデアが統一された時代からを「パルデア時代」と呼ぶ。アカデミーはパルデアにおいて大きな影響力を持っていたようで、現実のスペインにおけるカトリック教会と考えてもいいだろう。パルデア統一の600年後である200年前に、ヘザー率いるエリアゼロ観測隊がエリアゼロ最深部に到達した。ここでヘザーはパラドックスポケモンや謎の記号、そして何者か(重要!)と出会っており、その体験をスカーレット(バイオレット)ブック(以下SVブック)に記した。これがパルデア時代の物語である。
このヘザーのSVブックの話は、このポケモンSVという作品の根幹にかかわる重大な話が多い。それゆえ、この話の考察は次回に回したい。

エリアゼロ探索隊に出資するアカデミー


④現代(博士の時代)


一気に現代まで来てしまったが、ここで話せることも核心に触れるため次回に回したい。ここでは重要な点だけ振り返ろう。
まずエリアゼロ観測隊が最深部に到達して60年後に、テラスタル化したポケモンが発見される。ヘザーのSVブックではパラドックスポケモンに関する記述はあったものの、テラスタルに関する記述はほとんどなく、唯一「円盤のポケモン」に触れられていただけである。このことから、ヘザーの時代にはエリアゼロではまだテラスタルの侵食が進んでおらず、最深部においてもそれが見られなかったということが分かる。ということは、その後何年もかけて「何故か」テラスタルが発生し侵食、数十年後にテラスタル化したポケモンが発見されたという経緯があったのだ。テラスタルの起源はおそらくSVブックの「円盤のポケモン」。このポケモンから広がったテラスタルを有効活用したのが、現代のオーリム(フトゥー)博士である。
博士がテラスタルの仕組みを解明したのが10年前になるが、博士の真の目的はその先にあった。それがストーリーで述べられていた「タイムマシンの開発」である。博士は幼い頃からSVブックに夢を持ち、古代(未来)のポケモンを現代に呼び寄せようとしていた。それを実現し、現にパラドックスポケモンがエリアゼロに生息している事態となっているのだ。しかし、ストーリーにあったように、生態系破壊を危惧した博士AIによりタイムマシンの運用を停止、そして今に至るのである。
しかし、ここで何かパルデアの歴史に違和感が生まれてくる。そう、ここに恐ろしい逆説(パラドックス)があるのである。ペパーの言葉を引用しよう。

「アレ?でも母ちゃん(父ちゃん)がタイムマシンを作ったから、古代(未来)のポケモンが来たんだよな?タイムマシンのできる前の本に、古代(未来)のポケモンが書かれてるのはおかしくねー・・・」

…さすが今作正当ヒロイン。そう、そうなんですよ。これこそがSV最大の謎であり、DLCで最も解明が期待される部分ではあるんですが、次回はこの問題を軸に考えていきたいと思います。今回はパルデアの歴史についてザッと触れていきましたが、次回はさらに踏み込んで4つの記号の謎とパラドックスについて考察します。


謎のポケモン…テラスタルの起源か?


⚠この記事は筆者の独断と偏見とペパーへの愛からできており、今後加筆・削除する可能性があります。ご了承ください。

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