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小学生に進化せよ!

【ラジオ体操79日目】

こんにちは。
何とかして相手にメッセージを伝えようとすると、どうしてもマシンガントークになってしまうコマリストです。


今日は『強い言葉』というテーマで書いていきたいと思います。


今年、米国大統領を退くことになったドナルド・トランプ氏。メディアでいろいろな憶測が飛び交っていますので、好きな人も嫌いな人もいると思います。


私はどうかというと、本人に会ったことがあるわけじゃないので、好きも嫌いも分かりません。


噂とかメディアの情報は、全て誰かが意図して作成したものにすぎないと思っているので、何が書かれていようが判断の基準にはなりえないというのが正直なところです。


でね、何でトランプ氏の話を持ち出したのかというと、私は本人を知らないし、好きでも嫌いでもないんですが、トランプ氏が当選を果たした2016年の選挙演説からはとても学ぶことが多かったなと思っているから。


選挙演説は、公開したくない部分についてカットされているだろうなと思いつつ、少なくとも報道されていた部分については紛れもない事実なので、昆虫レベルの英語力しかないコマリストも頑張って聞いていたんです。


結論としては、トランプ氏の演説は圧倒的だった。そりゃ当選するだろうというレベルの演説だったのです。


あの演説を聞いてしまうと、日本の選挙演説のレベルの低さを感じざるを得ない。つい先日、某市長選の出陣式に参加した際に感じたことを踏まえて、トランプ氏の演説の何が圧倒的だったのかを説明していきたいなと思います。

一騎打ちに持ち込んだもの

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先ほども書いたように、コアリストの英語レベルは昆虫並みです。これを踏まえた上で、トランプ氏の演説の何がすごかったのか。


これは、有名な話なのでご存じの方も多いと思いますが、トランプ氏の演説は、”圧倒的に分かりやすかった”んです。


そして、後に、色んな人の解説を読んでみると、なるほど!そういうことか。と納得させられることになるのです。


当時の選挙戦、20人ほどいた候補者の中で、最終的に2人に票が集中することになります。


その二人とは、『ヒラリー・クリントン』『ドナルド・トランプ』の両氏。この二人に共通していたのは、”小学生でもわかる言葉”を使っていたということ。


選挙演説は、国の未来について語る場なので、政治に関する専門的な用語が飛び交うのが普通です。


なので、当然ですが大人であっても詳細を把握するのが難しい内容であることがほとんど。


日本の選挙戦を見たり聞いたりしたことがあれば、何となくイメージできると思います。


そんな中で、この二人だけは異質だった。もちろん、専門用語はたくさんちりばめられていますが、その言葉を小学生レベルの英語で丁寧にかみ砕き、結論に関しては超シンプルに語る


これが、アメリカ人の心を掴み、結果的に一騎打ちに近い状態が生まれたということです。


まぁ、コマリストが演説を見て、全てではないけれど何を言っているのか(言いたいのか)が何となくわかるレベルのものだったというと伝わりやすいかもしれません。

圧倒的な演説vs普通の演説

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アメリカは土地が広大で、かつ多民族国家です。公用語が英語ではあるものの、住んでいる州によって、微妙にニュアンスが違う。さらには、教育のレベルも様々という状態です。


国土が狭い日本ですら、沖縄や北海道で使われている日本語が、”外国語ですか?”というレベルで分からないことがあるので、言語の壁がどれほど厚いものであるかは想像に易いと思います。


で、どれだけ言語の壁があっても「選挙権」は一人一票です。何を話しているのか理解できない人と、公約はさておき、何を話していて何をしてくれるのかが明確な人。どちらに投票するかは明確ですよね。


最終的にはトランプ氏が勝つことになるのですが、それは時の運や根回しみたいなものの成果だと思うので、私も正確な勝因は知りません。ただ、トランプ氏がどんなレベルの言葉を使っていたかというと、『小学4年生レベル』だったと言われています。


今の小学生は、私が小学生だった頃とは比べ物にならないくらい博識ですが、それでも選挙権がない小学生でもその内容を理解できるレベルで話していたというのはすごいことですよね。


圧倒的な演説と普通の演説を隔てるものはどうやら2つありそうだなと思っています。


それは、
❶誰でも理解できる言葉を使う
❷メッセージがシンプル


圧倒的な演説はこの2点がすごい。その結果、選挙演説を子供が聞きに来るという現象が起きる。


ちなみに、私が先日参加した出陣式には、若手でも30代。しかもその数は数える程度で、大半が60歳以上でした。


若手が選挙に興味を持たないことを嘆いているような報道もありますが、若手に責任があるのではなく、選挙の仕組みと演説に原因があるんだろうなと思わざるを得ませんでした。
#退屈だったとは言いませんよ

シンプルなメッセージ

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さて、少し話を変えますが、先ほどの圧倒的な演説のすごいポイントのうちの二つ目にある『メッセージがシンプル』というところに視点を当ててみます。


日本企業には経営理念や行動指針といわれる、企業の存在意義や社員の行動基準を言葉にしたものがあります。


経営者の想いを言葉にしたものなので、どれが良いとか悪いとかは無いのですが、個人的にこれはすごいなと思うものというのはいくつかあります。


指針
やってみなはれ。:サントリー
Just Do It!:ナイキ

経営理念
ニコニコ・キビキビ・ハキハキ:ココ壱番屋
日本発、世界へ:ぐるなび
味ひとすじ:永谷園


好みもあるとは思いますが、とにかくシンプルな言葉でありながら、とても分かりやすく、何より強い。


ごちゃごちゃ書くのではなく、余計なものを全てそぎ落としたシンプルな言葉こそ、人の心を動かして、人を行動させる。


そんな気がしてならないんです。そして、日本には”禅”というものがあって、無駄をそぎ落とした状態が美しいと捉える心を持っています。


だからこそ、iPhoneが世界で最も普及した国なんだろうなと思うんです。
#私はandroidユーザーです


日本のビジネスマンがMBAに憧れている頃、世界は日本の禅の精神こそ最強だと、こぞって日本に学びに来ていたと言われています。


インターネットが当たり前になったこれから先の社会は、個人戦ではなく世界戦です。日本固有のシンプルでありながら美しさとしなやかさを兼ね合わせた強い精神を使いこなせるようになりたいと思いませんか。

まとめ

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今日は『強い言葉』というテーマで、ドナルド・トランプ氏の2016年の選挙演説から学べる事と、日本という国に根付く精神こそ素晴らしいものだよねということについて書いてきました。


相手に何かを伝えようと思った時、どうしてもダラダラと色んなことを話してしまうということってあると思います。


これは、言葉で畳みかけた方が”話し手が”安心するから。個人的な記録として書いているので、もう少しだけツッこんだことも書いておくと・・


本当はシンプルな言葉が伝わりやすいことは知っているけど、シンプルな言葉ほど”メッセージ性が強い”から、ビビって使えないというのが本質かなと思います。
#責任を取りたくない
#逃げ腰


私もチキンなので、たくさん言葉を重ねる癖が抜けません。noteを読んで頂いていたら、何となく分かりますよねw


頭ではちゃんとわかっているので、シンプルで強い言葉を自信を持って使えるだけの強い意志と、十分な知識、スキルを身に付けて、小学生レベルの言葉しか使わないコマリストに進化したいなと思います。
#退化ではないですよ

じゃ、またね!

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