社会課題の再定義

地域が抱える各種問題を、住民が主体となって変えていくために必要なこと。

何年も前から日本中で社会課題と言われているものがある。

・人口減少
・若者の地方離れ(東京一極集中)
・教育格差
・少子高齢化 etc...

これらの社会課題に対して、地域の自治体はもちろん、議会や民間団体などが様々な取り組みを実施してきたが、解消に向かっていないように感じる。

なぜ成果に繋がらないのか。もしかしたら、取り組みが間違っているのか。

ここで原点に戻り、そもそもの課題設定が間違っているのではないかと疑ってみる。

課題とは、「現状」と「理想」の間に存在する『 問題』を解消するために取り組むべきことであることは、一般的に知られていると思う。

とするならば、社会課題を解消した先にあるのは「理想の社会」であるはず。

少子高齢化を例にあげてみると、よく耳にするのは「高齢者1人を若者4人で支えている現在から、1.5人で支えなくてはいけなくなる」という話。

これが事実だったとして、少子高齢化が課題とするならば、解消した先にあるのは、「現状維持」では無いのか。

課題の定義から考えてみると、少子高齢化は現状と理想の間にあるものではなく、現状をいかに維持していくかという話になるのではないか。

現代社会において「課題」と言われているほとんどが、これに該当するように思う。

そして、これらは課題ではなく、あくまで「現象」と「結果」であり、起きている事実を課題と呼んでいるだけにすぎない。

定義に則って、正しく課題を設定するためには「正確な現状把握」と「明確な理想」が必要不可欠であり、特に明確な理想が掲げられていないのが現実では無いか。

子どもたちが生きる未来を、本気で変えるためには、私たち今を生きる大人達が、理想の社会を明確に掲げ、然るべきタイミングで施策を実行していかなければいけない。

現代を担う1人の社会人として、原点に帰って課題を再定義し、出来ることから始めていかなければならない。

自戒の念として。

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