行動を促す伝え方と姿勢

「こんなことも知らないのか」
「こんなこと自分で調べろ」
「〇〇するように言ったじゃないか」

よく耳にする言葉かもしれないし、自分自身使ったことがあるかもしれないこの類の言葉。

え?何様ですか?
あ~神様、オレ様、偉い様ですね。

先日の出来事。突然電話がかかってきて、2日後に実施される行事に関してお願いしたいことがあるとのこと。
よくよく話を聞くと、私に依頼している内容は別の方に事前に依頼しているが回答がないので、こちらに連絡を入れたとのこと。

「どんな内容で依頼をしたの?」と聞いてみたところ、、、
「知らない」と回答。
そして、忙しいからあとで連絡すると切られた電話。

え?

念のため、事前に依頼をしたという別の方に確認を入れてみたところ、
「何も聞いてない」との回答。

え??

折り返しの電話が入ったため、何も聞いていないとのことだが大丈夫かと確認すると、「書面に書いたから、読んでいないのが悪い」とのこと。

はぁ・・・。

冒頭の3つのフレーズや、今回の私が経験したケースに共通する1つのこと。それは、誰かを動かしたい人間と指示や依頼を受ける人間が存在し、結果的に誰も動いていない(動かない)こと。

数年前に伝え方が9割という本がベストセラーとなったことは記憶に新しいが、誰かを動かしたいのであれば、相応の準備をしたうえで(指示を)受ける側の立場や気持ちを考えた伝え方が必要だと思う。

そして自分自身がそれを怠ったのであれば、仮に相手が動かなかった場合に、相手を責めたり相手の責任を問うことは頭が悪い行為としか言いようがない。時間の無駄だからやめたほうが良い。

なぜか?
それは『優しくない』から。

私は、優しくない人間が嫌いだ。
そして、優しい人間になりたいと考えている。

そもそも他人のミスを責めるような行為は何も生まないし、それができるほど完璧な準備と対応は自分自身出来ていなかったのではないかと、自分を疑うほうが、成長に繋がると思う。

そして、繰り返しになるが、そもそも誰かを動かしたいのであれば、情報収集や根回し、相手が疑問に思うであろうことに対するケア、伝えられる側の立場や気持ちを考えた伝え方などなど、相手を想った対応が必要ではないだろうか。

これができる人の周りには多くの人が自然と集まり、互いに成長できる環境が出来上がっていく。逆にできない人の周りには人が集まらず、互いを批判しあう少人数の生産性の低い環境が出来上がっているように感じる。

どちらに所属したいかは、人それぞれだと思う。
少なくとも私は成長できる環境、生産性の高い環境に身を置きたいと考えているので、誰よりも『優しく在ること』を意識したい。

優しい人で在りたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?