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耳にタコ

読書、セミナー、Youtube

最近は、何かを学ぶ際の選択肢が増えたことで、新しい教養を身に付けようと考える人が急激に増えています。

特に、外出することが憚れる状況が続いていることから、2020年4月以降は空前の学習フォーバー状態が継続しています。

こんな状況になっている今だからこそ、「学ぶ」ということについて、ある人から教えて頂いたことを共有したいなと思います。

私個人の話になりますが、
私は幼少期から「読書」が好きで、本屋さんに丸一日でも入り浸ることができる人間です。

と言っても、多読できるタイプではなく、速読も習得していないので、時間をかけて1冊の本と向き合います。
#遅読
#好きだから問題ない

そんな私なので、自宅には本棚に収まりきらない本がたくさん転がっていて、電子書籍という文明の利器も"電子化されていない本のほうがおもしろい"とかいう謎の理由を付けて、さらに増えていきます。

本が増えすぎるので、本屋に行くのを禁止されていた時期もあるほどです。

で、この大量の本ですが、基本的には1回しか読んでいなくて、3回以上読んだ本というのは数冊しかないのです。
#一番読んだ本は300回以上

ちなみに、今日の本題は、良書の紹介ではありません。
お薦めの本については機会があれば紹介することとして、早速本題に入ります。

一度だけ読んだ本。
皆さんももしかしたらご自宅にありませんか?

少し考えてみて頂きたいのですが、その"一度だけ読んだ本"から何を得ることができたのか、思い出せる方はいますか?

もしかしたら、
”1度読めば内容をすべて記憶できる”
という強者もいるかもしれないので、全員とは言いませんが、ほとんどの方は「なんとなくこんな感じ」程度ではないでしょうか?

これは読書に限らず、冒頭のYoutubeやセミナーなんかも同じです。
すごくやる気に満ち溢れた状態で、「専門書」を読んだり、関連のセミナーを受講したり、Youtubeで分かりやすい人をフォローしたり、、

で、それらはちゃんと身に付いているでしょうか?
何かの役に立っているでしょうか?
期待した成果をあげられているでしょうか?

「教養は身に付いている」
「資格は取得できた」
「全体像を捉えることができた」

など、”ちゃんと”効果があったとおっしゃられる人もいるかもしれません。
それがご自身が納得のいく結果なのであれば、全く問題ありません。

けれど、多くの方が学んだその時は
「良い内容だった」「面白い話を聞いた」
というプラスの感想を持ちつつも、1週間もするとその内容を実践することなく、次の新しい情報を求めてしまっているように感じます。

断言します。
その学び方、学んでいないのと大して変わりません。

いや、むしろ学ぶためにお金や時間を投資していると考えると、
全く学ばずに、その時間を友人と過ごしたり好きなことに時間を使っている人よりもマイナスかもしれません。
#衝撃の事実

セミナーに行って学んでいる自分
読書を通して教養を学んでいる自分
動画から新しい知識を学んでいる自分

こんな"自分"ってステキ!
と、学ぶという行為そのものに満足感を得られている方は、そのままでかまいません。けれど、結果を求めたい方や成果を上げたい方はこの続きを読んで下さい。

質問です。
自分がものすごく興味のある分野で、世界一有名な方が直接教えてくれるセミナーが10万円で受けられるとしたら参加したいですか?

この質問に「YES」と答えた、もしくは迷った方に質問です。

実際、このセミナーを受けてみて「すごくよかった」と感じたあなたは、これを活かして成果を上げたいと考えています。けれど、なかなか成果が上がらずに悩んでいました。

そして半年後、なんと全く同じ内容のセミナーの告知を見かけました。
講師も同じ、タイトルも同じ、価格は8万円です。

さて、このセミナーにあなたは申し込みますか?


この質問にはほとんどの方が「NO」と答えたと思います。
残念ながら、その答えをしたあなたは成果を上げるのが難しいでしょう。

これが、教えて頂いた話です。
ちなみに私は即答で「NO」と答えました(笑)
#もったいないじゃん

少し趣向の違う質問ですが、皆さんはカラオケは好きですか?
私は歌うことが大好きなので、かなり本格的に歌います。

歌うのが好きな方、自粛が明けたら是非ご一緒しましょう!
と、誘うことが目的ではありません。

カラオケが好きな方、
大好きなアーティストを思い浮かべながらこの先を読んで下さい。

ある日、カフェで友人とコーヒーを飲んでいると、ものすごく良い歌が聞こえてきました。スマホを取り出して調べてみると、なんと大好きなあのアーティストの新曲。

もちろん、カラオケで歌いたいですよね?

その場にいたのはいつも一緒にカラオケに行く友人です。
気分が乗ってしまったあなたは、この後すぐにカラオケに行こうと誘ってみると、OKの返事。

早速、カラオケに行くことになりました。

さて、あなたはこのカラオケで「ついさっき聞いたばかりの"あの曲"」を選曲しますか?

恐らくしませんよね?
それはなぜですか?

そうです。練習していないし覚えていないから歌えませんよね?

さて、何となく見えてきましたね。
カラオケで歌うために練習しようと思ったら、覚えようと思ったらもう一度あの曲を聞きませんか?

そうなんです。
大好きなカラオケで歌うというのは、友人の前とはいえ"実践の場"になるんです。ましてや、大好きな彼氏や彼女、片思いしている相手とのカラオケともなれば何度も何度も聞いて、練習するはず。

これは、カラオケに限り有効な話ではありません。
学びを活かして、実践で成果をあげたいと思うのであれば、
何度も何度も同じ本を、同じセミナーを、同じYoutubeを聞いて、読んで自分のものにしないといけない
んです。

それなのに、完全に自分のものにしていないうちから、新しい知識を求めて彷徨っていたらどうなるか?

永遠に迷子です。

これを読んでくれている皆さんは、自分探しの旅に出ている若者じゃないと思いますので、やっぱり学ぶからにはそれなりに成果を上げたいと思うんです。

もし、少しでもそう思うのであれば、”よしやるぞ!”と決めたあの日の熱い気持ちを思い出しながら、一度読み終わった本を、聞き終わったセミナーの教材やYoutubeを引っ張り出してきて下さい。

一言一句すべて暗記してしまうほど繰り返した頃には、間違いなくその学びを実践で活かせる自分になることができていると思いますよ。

私自身、完璧に実践できていないことなので、これを読んでやる気になった皆さん、ぜひ一緒に頑張っていきましょう!

今日の話は、”学びの迷子”になっていらっしゃる方が、学び方を変えることで未来を変えるきっかけになったらいいなと思って書いてみました。

1月も、もう折り返しました。
元日に立てた目標を、今年こそは達成しましょう!

ということで、本日のまとめです。
・一読した本の価値
・それは学びじゃなく自己満足
・学び方の変革

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