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学びを阻害する悪魔

【ラジオ体操33日目】

こんばんは。
色んなセミナーを受講しまくっていた頃に、もう一通りの学びは終えてしまったと本気で思っていたことがある勘違い野郎のコマリストです。


今日は、せっかく学びの場にいるのに、ついついやってしまう「学びを阻害するもの」について、書いていきたいと思います。


ここ3ヶ月以内に、自分の学びのために1万円以上の投資をしたことがある人はいるか?


これは、以前働いていた職場の上司の口癖でした。当時社会人をしながら大学院に通っていた私は、年間で100万以上を学びに投資していたため、少し自慢げな顔をしていたに違いありません。


あれから、何年か経ちましたが、1年を通して学ぶための投資額が、一番少なかったのが”あの頃”なので、正直自慢げな顔をしている当時の私に後ろからドロップキックをかましてやりたい気分です。


さて、皆さんは学びのための投資。できてますか?

学ぶということ

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なんだか偉そうに感じていたら申し訳ないです。


正直、学生時代は本当に勉強が嫌いで、中学生以降は宿題などまともに提出したことが無いような優等生だったので、いい歳してその時のツケを支払っているというだけです。


とはいえ、大人になると社会から学ぶことも多くて、学生時代のいわゆる”勉強”とは少し毛色が違う学びができるという違いがあります。


聞こえがいいように言えば、実践的な知識を学び、生活に活かすことができるのが大人の学び。


ストレートに言えば、何を学ぶのかを自分で選択できるので、興味のあることや役に立つと思えることしか学ばない。ずるい学びとも言えます。


では、『学ぶ』とはどういうことなのか?


辞書的な意味は置いておくとして、大人の学びと学生の学びでは大きな違いがあると思います。


その違いとは、
『学ぶ側の向き合い方』です。


何かしらの資格試験のために社会人が学ぶというのは、学生の学びに近いものがありますが、大人になってからの学びには基本的に”試験”がありません。


つまり、どれだけの学びを得ることができているのかを客観的に評価することができないということです。


こうなると、例えば同じセミナーを聞いた人であっても、そのセミナーから何を学び取ったのか?という観点では人それぞれ差が出てきます。


試験が無い大人の学びにおいて、せっかく時間やお金を投資するのであれば、最大の効果を得たいと思うはずです。


そして、学びの効果を最大化するための”学ぶ側の姿勢”とはどういったモノなのか。考えてみたことはありますか?

効果を最大化する姿勢

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いつも通り、結論からいきます。


効果を最大化する学ぶ側の姿勢とは、
『常に”初めて聞く内容”だと思って学ぶこと』です。


経験したことがある人もいるかもしれませんが、人は初めて目にしたものや初めて聞いたことに、心を動かされやすい傾向があります。


これは、未知のものに触れる時に自分の中に”比較対象”が無いため、その対象を評価することなく、ありのまま受け止めることができるからだと私は考えています。


これを踏まえると、初めて知る情報というのは学ぶ側にとって、非常に魅力的に感じる傾向があって、常に”初めて”だと思って学ぶことができれば、もっと詳しく知りたいという感情が生まれて、学びが深まるということです。


たとえ知っていることであっても、”初めて聞く内容”だと本気で思うことができれば、10しか得ることができなかった学びを20にも30にも増やすことが可能です。


どうせ時間を使って学ぶなら、少しでも学びが多いほうが良いと思いませんか。

学びを阻害するもの

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さて、ここからは、これまで書いてきたことを別の視点から言い換えます。


もう十分理解できたよ。
と思ったそこのあなた。それが学びを阻害している”悪魔”です。


思い出してみて下さい。特に社会人の方であれば、これまでに参加したことがあるセミナーや○○塾が一つや二つあると思います。


参加していた当時、こう思ったことはありませんか?


”あ~この話知ってる”


はい。
まさしくこの”知ってる”というやつが、学びを阻害する悪魔の正体です。


私もかつては、この悪魔と大親友でした。たくさんのセミナーに参加しては、聞いたことあるな~と考えて、PCやスマホを立ち上げて他ごとをし始めてしまったことも何度か。。


この悪魔は、本当に厄介です。
実際、セミナー講師などをやったことがある方であれば理解できると思いますが、60分のセミナーで10のことを伝えたとした場合、受講者に伝わるのは、1か2です。


つまり、残りの8か9は伝えているのに伝わっていないという状態が起こっています。


これは、どんなに話が上手な方でも大体同じくらいの結果になります。もはや、そういうもんだと捉えるしかありません。


もちろん、今は便利な時代になったので、アーカイブを残して何度も聞いてもらうことができれば、10に近づけていくことはできると思いますが、それは例外の話です。


ということは、学ぶ側からするとどれだけ真剣に聞いても8~9割の内容が伝わっていないことになります。


つまり同じ内容を聞いたとしても残りの8~9割は学ぶ余地が残されているということです。


けれど、全く同じ内容を聞いた時に”あ~この話知ってる”と、悪魔の声に負けた瞬間に、初回以上のことを吸収できなくなります。


悪魔が耳をふさいで、新たな学びをシャットアウトしてしまうんです。学びを阻害する悪魔、皆さんの耳元にもいませんか?

まとめ

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今日は「学びを阻害するもの」というテーマで、大人の学びを最大化するために必要な姿勢について書いてきました。


現代は特に昨年から続くコロナ禍で、”学び”に対する需要が増加している傾向があります。


これはとても良いことだなと思っているんですが、せっかく時間を使って学んでいるのであれば、その効果を最大限に実感してもらいたいなと思います。


そしてその時に必要になるのが、効果を最大化する”学ぶ側の姿勢”です。


あ~この話聞いたことある
あ~この話読んだことある


そんな感情や考えが頭をよぎった瞬間に、今日の内容を思い出して下さい。そして、こう書き加えて下さい。


あ~この話聞いたことある。
ような気がするけど、この人から聞くのは初めてだ。


もしくは、
あ~この話聞いたことある。
ような気がするけど、このメンバーで聞くのは初めてだ。


など、”初めて”という言葉を意識的に使うことで、前回聞いた話では得られなかった新しい学びを得ることができる可能性が上がります。


そして、何よりそんな前のめりな姿勢で受講者が聞いてくれたら、講師はいつも以上に張り切って、普段話さないようなことまで話してくれたりします。


”初めて”を意識した学び方。自分にとっても講師にとっても嬉しいことしかない、最高の学び方だと思いませんか?


素晴らしい学びと成長が、ワクワクできる未来を作ってくれます。楽しんでいきましょう!

じゃ、またね。

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