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海外でのトラブル(4)レンタカーの自損事故@ハワイ島・コナ

ハワイ島初上陸は2006年。ハワイ諸島と言うと、それまではオアフ島を動き回るのに忙しく、ネイバーの島々まで手が回らなかったのが実態です。
来島理由はドルフィンスイム。素潜りからダイバーになった私が、最初に素潜りドルフィンスイムを始めたのがハワイ島でした。

● ハワイ島のダラーレンタカーでコンパクトカーを予約していたが… ●

ビッグアイランド(ハワイ島の愛称)は非常に大きく(東京・埼玉・千葉の合計よりちょっと狭い位)、移動には車が必須なので、レンタルフィーが比較的安く欧米系の人たちがよく借りている「ダラー」で予約していました。

カイルア・コナ(ハワイ島の西側。東側はヒロ)の空港にあるカウンターはこんなところ。
(この方のサイトの最初の写真)
http://sarikoms.blog.so-net.ne.jp/2008-08-02

上の方の写真と違って、カウンターは長蛇の列。借りるまで30分かかってしまいました。その時の、窓口のお姉さんとの会話。

お姉さん「ごめんなさい。予約なしで借りにきた人に、コンパクトカーを貸したら全部出払っちゃった。ジープか、ミニバンのどっちかから選んでくれない」
Mas「値段はどうなるのでしょうか?」
姉「予約していたコンパクトの値段で良いわ」
M「SUVは駄目でしょうか?(本場米国のSUVには興味ありました)」
姉「・・・だめ・・・」

予約していたのは、こんな感じの車(のはず)でした。

クライスラー ネオン

お姉さんは、ヤンキー魂で頑として他の選択肢を出さないので、やむをえずミニバンを借りました。こんなやつ。

クライスラー グランドボイジャー だったかな?

実は慣れない外国で、でかい車は取り回しが面倒なので、コンパクトカーを予約してました。この辺は、オアフでワイキキ<ー>ノースショアとか行ったり来たりした経験から。

まあ、ハワイ島は道も広いから良いか、と諦めて転がし始めました。

● 宿泊先のコンドミニアム(アパート)の駐車場は地下… ●

コナの空港から、コナのメイン通りまでは信号無し、渋滞無しで約30-40分。こんな感じで広い道です。

これは片側2車線ではなく、ただ路肩が広いだけ

コナのメイン通り、アリ・ドライブへ幹線道路から下る道。

ここまで来るとようやく街中っぽくなります

ようやくコンドミニアムに着いたわけですが(最初に車を停めたのは3つ上の写真のような広い屋外駐車場)、チェックイン時にフロントに聞いたら、敷地が広いので、屋外駐車場ではなく借りた部屋の真下にある地下駐車場が良い、外に止めるとかなり歩くわよ、と言われました。

便利は良いが薄暗く狭い地下駐車場
コンドミニアムの部屋に上がる出口(階段)。確かにこの真上が部屋だった。

● 1週間滞在の数日目のこと ●

いやだなあ。こんな狭いところ、と思って結構神経使って毎日入出庫していました。車は大きいし、スペースは米国なのに狭いし、暗いし…

そうこうして、この駐車場にもそこそこ慣れて来た1週間滞在の数日目。
右後ろ側のドア部分を、柱にこすっちゃいました。

Keep Right、 Left Steering の国で運転した人は分かると思います。
バックする時とか曲がる時、死角になる場所が日本と逆なので注意するけど、無意識のときはつい普段の癖で普段の方向に目視して注意が行ってしまいます。

かなりがっつり擦ってしまい、深く落ち込んでしまいました。
部屋に戻って、どうしよう、と考えても良いアイデア出ないので、とりあえず車を返却する数日後、係員と会話しようと方針を決めました。
(車両保険を含む損害保険は掛けていました。海外に限らず、レンタカーでは必須だと思います。もらい事故もあり得るし)

● 帰国日のコナ空港。レンタカー返却場所で ●

保険は掛けてありましたが、帰国時のレンタカー返却レーンのロッドに車付けた時に即座に係員(女性)に話しかけました。

実は、どう切り出して伝えるか?事前にかなり悩みました。
保険があってもここは訴訟の国アメリカ。まずはごめんなさいとかは言わず、事実のみ伝えよう、という基本方針で臨みました。
(他にも言い方が分からなかった場面として、
  ホテルのカーテン窓枠落下@シンガポール
 があります)

M「Unfortunately, I've scratched right side of the car.」
係「I know. I saw already. Thank you very much for your honest talk.」

そうか。
こういう場合、素直に伝えることを「honest talk」と言うんだ、と勉強になりました(こんな時に勉強している場合ではないが)。取り敢えず作戦は間違ってなかったみたいです。

もうお昼だったので、同僚が係員に声を掛けます。

係同僚「Hey Jane, where do you want to go out for lunch ?」
係「I have to make a damage report right now.」
ますます落ち込みました。

この種のことは結構あることらしく、事故報告書の記入方法や記載場所を、係員はきびきびと指示してきます。

しかし。
免許書番号を書く欄が米国ライセンス桁数なので、日本の運転免許証番号は書き込めません。
そこで、やむを得ず聞きました。
M「Could you tell me how can I fill out my license number?」
係「(私の日本の免許証を見て)Oh you are Japanese !」
M「???」
係「I thought you are Hawaiian.」
M「What makes you think so?」
係「You wear ABC T-shirt、sandale、and half pants...」

私の体型とびんぼ臭いかっこみてロコ(地元民)と思いやがったな、と思いましたが聞き返しませんでした。軽いとは言え、自損事故起こしている人間が与太を言うのも何かと思って。
(ちなみに、海外ではあちこちでローカルと間違えられます。特に、白髪のせいか、欧米系のリゾート地では濃いサングラスかけて無精ひげ伸ばしていると、なぜかフランス語で話しかけられたりもします)

レンタカー・カウンターから空港のチェックインカウンターまで送ってもらう送迎車中、複雑な気持ちでした。

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