「地域の付加価値をあげるのが効率いいよね」という話
突然ですが、日本の企業は全国でいくつあるか知っていますか?
中小企業白書・小規模企業白書(2020年版)によると、全国の企業数、従業者数、付加価値額は下記になります。
企業数:358.9万(2016年)
<中小企業は全企業の99.7%>
従業者数:4679万人(2016年)
<中小企業の従業者数は全体の約70%>
付加価値額:255.6兆円(2015年)
<中小企業の付加価値は全体の約53%>
グラフから、中小企業の企業数は全体の99%以上で、従業者数も約70%なのに、付加価値が約53%と大企業に比べて低いことがわかります。
また、中小企業基本法上が定義している中小企業はこちらになります。
さらに都道府県・大都市別企業数と従業者数(平成30年12月14日更新)で大都市と地域(大都市以外)を比較すると
企業数:358.9万(2016年)
<地域の中小企業は全企業の69.8%>
従業者数:4679万人(2016年)
地域の中小企業の従業者数は全体の41.8%
地域の大企業の数は圧倒的に少なく、7割は大都市にありますが、中小企業の7割は地域にあります。従業者数は大都市と地域で大体、半分ぐらいに分かれてます。
日本の付加価値をあげるには、下記の図のように(付加価値の高い)大企業の数を増やすか、(付加価値の低い)中小企業の付加価値を高めるかの対策が必要ですが、人口減少の日本では大企業の数を増やすのは現実的ではないので、既存の中小企業の付加価値を高める方が現実的だと思います。
つまり、伸びしろしかない(地域に多い)中小企業の付加価値が高まれば、日本の付加価値が高まると思います。そうなったら、ワクワクしてきませんか?
ちなみに付加価値の意味も2つあり、
1、生産によって新たに加えられた価値。総生産額から原材料費・燃料費・減価償却費などを差し引いた額
2、ある商品やサービスなどに付け加えられた、他にはない独自の価値
今回、話してる内容は2になります。
ここの独自の価値というのは、一言でいうとストーリーになると思います。特に地域にはストーリーがゴロゴロしてるのですが、ほぼ可視化されてないので、狙い目なんじゃないかなと思います。
何かを伝えるときに、写真やキャッチコピーなどで目を引くやり方は、色々とありますが、すぐに真似もされやすいです。ただ、ストーリーに関してはコピペ出来ないので真似もされません。独自とはそういうものなんだと思います。
地域に住んでいたけど「地元って、息苦しいよね」と言って都会に住んでみたけど、地元を離れたことで地元の良さが分かりだし「何か地元に貢献できないかな?」と考えてるクリエイターの人こそ、地域のストーリーを可視化できる可能性に溢れてるんじゃないかなと考えてます。
ぜひ、そんな人を(きっかけをつくり、関係をつくり、地域の価値をつくる地域向けのシェアリング・エコノミー)TUCURUでは大募集しているので、TUCURUのアルファ版が出来たら、ぜひ登録してみてください。
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