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satoshi_st
清夜に響くブルーライン2曲目
よし、周りの人と仲良くなっていくぞ!
まずは隣の人に会釈
後ろの子によろしくね!というと
よろしくお願いします!と元気よく可愛い笑顔が目に入った
うわ、可愛い。
うちのクラスにこんな子いたんだ。
目がぱっちりしていて柔らかい雰囲気。
前の子は男の子。肩を叩いたらびっくりしてしまうし、徐々にでいいかな。
国語の授業。
プリントが後ろに回ってきた。
まだ髪型しか見てない前の男の子。
手、綺麗だな。
私はそのプリントを受けとる。
そして後ろの可愛い女の子へ回す。
席替え1日目。
なんとなく初々しいそわそわしたオーラに教室は包まれた。私は部活へ向かおうとヘッドフォンを首にかけて席を立った。
するとしまった、携帯を机から落としてしまった。
あ…
拾おうとすると
前の男の子が私の携帯に気付き手を床に伸ばして拾ってくれた。
はい。
彼は柔らかい笑顔で拾ってくれた。
目は細く八重歯がちらりと見えた。
あ、八重歯一緒だ…
笑顔、可愛い…
ありがとう!私もえっていいます!
これからよろしくね!
私は思わず口に出していた。
彼が差し出してくれている携帯を返してもらう前に口が先走ってしまった。
ははっ
彼は笑った。
うん!よろしく!
そして私に携帯を渡し、
ユニフォームらしきものを鞄から取り出し、
教室から出ていってしまった。
ちらりと見えたユニフォームには
なか中河原高校チア部と
書いてあった
チア部…笑顔素敵だったもんな…
私は軽音楽の部室に向かいながら
廊下の窓から射し込む夕方の光が心地よく思えた。
つづく
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