見出し画像

two 君が言う可愛い

初めて会った日の天気は残念ながら曇っていた。

そして私は気圧に弱いので
実は少し体が重かった。

まずはごはんに行こうというお話だったので
待ち合わせ時間は4時くらいだった。

桜木町を歩いていると
ごはんに行く前におなかが空いてしまった。
私はおなかが空くと無言になってしまうし
せっかくの初デートを楽しめない。

私は会う前に電話したいタイプなので
当日前に電話をした。
声は私の好みでどんな話をしたのかまではあまり覚えていないけど会うのが楽しみだなあと思えたのは覚えている。
そうだ、横浜が好きだという話をした気がする。その時に私の心は彼を気になりはじめていた。アプリでの出会いと言えばだいたいが神奈川で絞ってもデート場所は渋谷や東京。
私は渋谷のガヤガヤした空気が苦手で
居住地が渋谷か東京の人は付き合う候補から外していた。なので横浜がだいすきと聞いた時
会ってみたいという気持ちが確信に変わった気がする。

まだ4時に夕飯は早い。
よし、何か腹ごしらえに付き合ってもらおうと思い、私の好きなお店があって
そこのポテトが美味しいから行ってもいいですか!!
初デートでポテト推していく私(笑)
どうやら後で聞くとそれがおもしろかったらしい(笑)

フィッシュネスバーガーという美味しいハンバーガー屋さんがある。流石にマックではありませんよ(笑) 学生デートになっちゃう(笑)

おなかが空いていたのでポテトが食べれると思った私は真っ先にお店へ歩く。
頭はポテト。隣を歩いている彼を考えずポテト。それが私。あ、B型マイペースですよろしく。

お店に着いた。
彼は季節限定のジュースを頼んでいた。
かわいらしい。

席に着く。
最初はもちろん向かい合った。
今私達は隣同士に座るのだけど
最初は向かい合うの当たり前。
緊張しつつ
やったああここのポテト美味しいんだよね
と一口ぱくり。

んんーサクサクでほくほくで
生き返るう

すると彼が

美味しそうに食べるねえ可愛い

って言った。

うん!すっごいおいしい!食べる?
うん!うま!!
そう!この近くで働いていた時たまあに食べていたの!
そうなんだ!!

あれ、楽しいなあ 優しいなあ

パクパク。私はフォークでポテトを食べていく。

そんな私の姿をじっと見て
可愛いねえって言う。

食べてる時に可愛いって
言われたことない。美味しそうに食べるねとは言われるけど、可愛いはない。
きっとアプリだし色んな人に言ってるんだろうなあ。軽く可愛いって言う人なのかな。
期待しないしない。

そして会話を始めた。
彼が住んでいる愛知のこと。
横浜にきた理由。
私達の自己紹介。
確実なことがひとつ。

彼と話してるとなんだか居心地がいいということ。初めてなのは当たり前だけど、彼が素敵な育ち方をしてきたんだなあいいこなんだなあってなんか伝わってきた。
のちに伝えたら、俺最初は伝わらないと思っていたけどお抹茶(と自分のことは呼びますね)はわかっていたね。って言われて照れた。
(後日談も混ぜながら書いていきます。)

会話の途中に可愛いねって三回くらいでてきた気がする。そんな可愛いか??
私は最初疑っていたし信じてなかった。
でも悪い気はしなかった。
むしろ後半は言われたいな。なんて思ってきた。なんだか彼の言葉は心から言っている気がしたから。当たり前だけど素を出せて、素を好きだよと言ってくれる人を待っていたから。

ディズニーのツムツムにはまっていて
二人でゲームを始めたら
手が少し触れた。
ドキッとした
内心手をちょっと絡めたいような…
いやいや、最初からそれはね!?
と言い聞かせつつ
このイヤリング可愛いでしょって
ちょっと近付いてみたら
実はドキッとしてくれていたりしたかな。
可愛いって言ってくれた。

彼は愛知だから方言があった。
それが凄く心地よかった。

それからディズニーストアに向かった。

ディズニーストアではボールペンが欲しかった(笑) 職場で使うボールペンが失くなってしまって。

彼はスティッチが好きなことがわかった。
ディズニーストアにいるとき
久々に私デートしてるなあなんて感覚に浸った。 ボールペンが見つかり2本買った。
後日談、そのボールペンは私の大事なものになり彼と買ったものはいいものを寄せてくれる気がして、のちに転職活動の履歴書をそのボールペンで書いたら、たまたまそのペンで書いた会社3社受かったのだ。違うペンで書いたのは落ちた。第一希望に受かったので良かった。
ボールペン一本でストーリーを書けるの我ながら素敵。

私達の距離感は少しずつ縮まっていった。

to be continued…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?