寝る赤子の横で

我が家の赤ちゃんが横でスヤスヤ寝ている時
「赤ちゃん備忘録」を書いたり
生まれたばかりの頃の写真を見返したりして
自分が「母」になったことを実感する

正直、ほんの数年前まで
自分が「母」になるとは思っていなかった
そのまえに「妻」になると思っていなかったから

愛する人が結婚という形をとれるかどうか
それがわからないから
男だとか女だとか
人間はしがらみにまみれて生きている
だからこそ生きていけるのも確かだけれど

とにかく愛する人と一緒にいるのに
形式は関係ないと思っていたけど
漠然と「結婚」願望はないな、と
……するなら、自分のためではないな、と

なんやかんやあって「結婚」して
その直後に授かった「子」を
胎に抱えて生きた時間も
この世に産んでみてからも
とにかく『生かす』ことが第一になった

いろんなことを受けて結婚前に
診断された「双極性障害」も
隙を見ては悪さをしてくる

そんな日々で
やりたかった「創作」や「活動」は
合間で、可能な限りで
続けているけれど
「子」がいるからこそできること
そして今の私だからこそできないこと
埋もれてしまいそうな情報と感情に
向き合いきれない自分の弱さを叱責しつつ

日々「生きて」いる