北上双葉のソロ曲がよかった話
今回はいつもと趣向を変えて。内容はタイトルの通り。
※この記事はそこまで熱心ではないファンかつ音楽素人である筆者の独自見解です。的外れな部分も多分にあると思いますので予めご了承ください。
異論・反論はご自由にどうぞ。(できればコメントに書いてください。)
北上双葉のソロ曲配信開始
先日開催された北上双葉(どっとライブ/アイドル部所属のVTuber)のソロイベント『北上双葉1stソロライブ ゆるふわどりーみん』にて、北上双葉のソロ曲 2曲が発表され、翌日に各ストアにて配信が始まった。
この2曲がとてもよかったので、紹介させてほしい。
「声」がいい
何がいいかって、まず声がいい。掛け値なしにいい。
彼女は生来甘めの非常にかわいらしい声質をしているが、それに若干吐息多めの歌い方が合わさり、誰にも真似できない柔らかな雰囲気を醸し出している。
彼女生来の甘めの声質と歌い方、それに曲調が非常にマッチしているのだ。特に『ゆるふわどりーみん』はイベントのタイトルにも引用されているが、それも頷けるほどの完成度だ。
吐息に溶けて「ゆるふわ」になった
吐息多めの歌い方と書いたが、この歌い方がまたいい。
甘い声と喉や口腔を擦る吐息の音が混じりあい、心地よい響きを生んでいる。音の輪郭が溶け合い、まさに「ゆるふわ」な空間を生み出すのだが、決して甘ったるいだけでないのだ。風通しのよさ、とでも形容しようか、後に残らない爽やかさを感じる。
この歌い方であるが、「音域が狭い人が喉を傷めずに高音域を出せるように試行錯誤した結果」のように思える。
これは私の経験を鑑みた上での推測だ。声楽の知識があるわけでもないので、本当に単なる推測である。
北上双葉にしか作れない「音楽」
声と歌い方を合せた彼女の『歌』は、誰にも真似できない強力な独自性だ。
「推しの贔屓目」を抜きにした、彼女のファン層以外にも通じうる魅力だと思う。
私はそもそもVTuberに「音楽」を求めていないし、正直な話、「北上双葉」というコンテンツに「音楽」を期待していなかった。
しかし、彼女が出した2曲はそんな認識をまるっと覆してしまった。彼女の歌は独自性がありつつも、高い普遍性を備えていた。
北上双葉は決して「歌が巧い」わけではない。
「歌の巧さ」は歌唱における重要な要素であるが、あくまで要素の一つに過ぎない。
大げさな例えになるが、ボブ・ディランやニール・ヤング、ジョニー・ロットンなど、歌の巧者ではなくともボーカリストとして魅力にあふれた存在は枚挙に暇がない(日本人だと浅井健一あたりだろうか)。
彼女の歌には、「巧さ」を超えた魅力が間違いなくある。
歌詞で形を得る「彼女自身」
また、2曲の歌詞は彼女のパーソナリティや配信でのネタが散りばめられ、身近な存在(=視聴者?)への感謝に溢れている。
私はアニソンやキャラソンと言った類の音楽をあまり聴かないため、そういった観点での評価をすることができない。(それどころか、歌詞を意識して音楽を聴くこと自体が少ない。)
しかし、「北上双葉」というコンテンツの魅力を知るための入り口としても、非常によくできているのではないだろうか。
実際に聴いてほしい
🌱「花咲く未来」
🌱「ゆるふわどりーみん」
🌱VRライブVer.
あとがき
この記事を公開するか少々迷った。
ファン活動をするに相応しいアカウントであると自信を持てなかったからだ。
しかし、見える形でこの素晴らしい音楽を紹介しておかなければ確実に後悔すると思い、記事を書いた。
これまでの記事とはガラッと趣向が変わったため、戸惑いや憤りを感じる人もいるかもしれない。単なる一視聴者の自己満足であるとご容赦いただければ幸いだ。