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【韓国映画 感想文】《キル・ボクスン》ほか

最近作から過去作、少し前に観たものまでまとめて感想を。

≪キル・ボクスン≫

≪イルタ スキャンダル≫での【国家代表惣菜店】店長の可愛さとは一変、業界(?)でも屈指の凄腕殺し屋を演じたチョン・ドヨンがとにかくカッコいい。
シングルマザーで、思春期真っ盛りの一人娘とのコミュニケーションに頭を抱えている。娘は娘で悩みが大きくて自分でも持て余している、というのはおいおい解ってくるのだけど。

ネタばれは嫌だけど、オープニングシーンだけはお伝えしたい。
神戸のヤクザの殺しを受けたボクスン。(『神戸のヤクザ』というのに変にリアリティを感じてウケたのは私だけだろうか?)
漢江の橋の上でそれぞれの得意の武器で戦っていたが、結局ボクスンは銃を使って仕留める。ヤクザが『卑怯やないか…』とうめくと「ごめん、店が閉まってしまうのよ。」と言い捨てて去っていく。
ボクスンの行き先はコストコ。閉店する前に食料品を買い込まないといけなかったのだ。

とにかく全編血が飛び散る。韓国アクションものの流血量の多さは、毎食赤い汁物を食べるので【赤い液体】への抵抗感が低いせいではないか?と秘かに思っている。
でも、本当に面白かった。ぜひ!


≪サイコキネシス~念力≫

ある日突然、難破した宇宙船から流出した液体のせいで超能力を得たさえない中年オジサンが相手にしてくれなくなった娘を助けたくて大活躍する。
と、これだけ書いただけで『はぁ?』だと思う。
そう『はぁ?』で大爆笑の映画。

『はぁ?』が映画として成立するのは、俳優陣の演技力と巧みな脚本・演出があってのこと。

私は好き。どうぞ。


≪色男 ホ・セク≫

ジュノの≪紅い袖先≫より前の時代劇作品。
妓生の家で育ったイケメン・ジュノが妓生の叔母を助けるために一言でいうと現代のホストクラブ的な妓房を始める。
評判が評判を呼び、良家(両班)の女性たちが押し寄せるように。

私はこの作品でジュノに初めまして、だったのだけど本当に魅力的なうえに観ていて感情移入してしまう演技力。
チャラく見えるジュノの身分ゆえの純愛に泣かされた。

ぜひ。


≪ときめきプリンセス婚活記≫

つい最近結婚式を行ったイ・スンギ主演。
【占い師】といっても呪い師ではなく、星の位置や四柱推命などを基本に占う日本でいえば陰陽師的な社会的地位にいる占い師と、意思を持つ王女の物語。

私的にはイ・スンギの顔だちは【めっちゃイケメン】とは思えないのだけど、作品の中でどんどんイケて見えてくる。
演技力+α の個性の持ち主だと思う。
バラエティ番組でも活躍している器用さも好ましい。
楽しい作品です。ぜひ。

≪最も普通の恋愛≫

本当に【普通の恋愛】を描いた作品。
出会いも別れも、社会人なら見聞きしたことのある情景。

私はビターエンディングだと感じた。
観る人によって感想が違うかもしれない作品。
でも、キム・レウォンとコン・ヒョジンだから嫌味はない。
ぐっと惹きこまれます。ぜひ。


≪八番目の男≫

韓国で2008年に導入された陪審員制度"国民参与裁判"の最初のケースをモチーフに、陪審員に選ばれた一般市民も、彼らと共に裁判を進めることになる裁判官も、すべてが手探りの中で進行した裁判の行方をスリリングに描いた法廷サスペンス。主演はTV「SUITS/スーツ」のパク・ヒョンシク。共演にムン・ソリ。

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社会的に注目を浴びる裁判を任された裁判官のストレス、生活背景の全く違う陪審員たち、など群像劇としても法廷物としても重層的に組み立てられた作品。

パク・ヒョンシクが飄々と狂言回し役を務める。
「ヒョンシクや~ん♡」と見始めたが、観終わった後は腹に一発食らったような感じ。

見応えあります。ぜひ。

☆☆☆☆☆

では、また。

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