【韓国映画感想文】《妻たちの逃避行》〜 一人の女性としての自分を取り戻す
ある秋夕(チュソク〜日本のお盆のような行事)、『女の仕事だ!』と祭祀の準備やら何やらをずっと押しつけられてきた妻たちがブチ切れた。
ご先祖様をお祀りするのに当の男系家族は何もせず、嫁いできた女性たちがせせこましい思いをしながら支度に明け暮れる。
韓国ドラマ《この恋は初めてだから》では男性主人公に『あれは一種の強制奴隷労働だ。』と言わせ、《涙の女王》では反面教師的に財閥家の婿が実父の還暦祝いにも行けずに準備させられる様子が。
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ブチ切れた本家の嫁頭が、当日集まった女性親族及び親族予定者(婚約者)を全員引き連れて逃避行。
ずっとお互いを【義母さん】【嫁】【義伯母さん】【義叔母さん】と呼び合ってきて、名前すらお互いに知らなかったという哀しさ。
【義従姉妹】がYouTubeで逃避行をライブ配信し、秋夕やら祭祀やらを同様に苦々しく思っていた視聴者から多大な高評価を受ける。
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イケメン店員揃いのカルグクス屋で眼の保養をしながら朝食を取る女性たち。
一方、残された男たちはカップ麺を啜る。
『普段着にエプロン』で家を出た彼女たちが、全員ゴージャスに衣装替え。
その頃『自分たちだけでも、ちゃんとお供えものくらい作れる!』と台所に入るものの、油まみれ粉まみれになる男たち。
目的地はあるのか?
それはどこ?
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儒教文化の韓国だけではなく、今の日本でも、『長期休みに義実家で...💢』が変わらぬテーマでお悩み相談のネタになる。
比較的にはマシとはいえ、欧米でも実はあるあるの義実家との関係。
おそらくインドやイスラム圏でも同様だろう。
【〇〇家の嫁】【△△ちゃんのママ】になる前の、大切に育てられた一人の女性としての存在を、自分も周囲も忘れないでと笑いの中で訴える作品。
ぜひどうぞ。
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ではまた。
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