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【映画感想文】《赤ずきん、旅の途中で死体と出会う》

以前、原作の書籍は既読であると記事に書いた。

舞台は西ヨーロッパのどこかのはず。
ドイツ?
グリム童話がモチーフだし。

原作の数編の短編の中から『シンデレラ』編。

でも登場人物は全て日本人。
赤ずきんは橋本環奈だし、お城の王子様は岩田剛典だし。

なので画面は新劇のお芝居の翻訳もの、あるいは宝塚歌劇を想像してみてください。
継母役の真矢みきが一番違和感が無かったのは当然だと思う。

衣装は豪華。
さすが映画!
CGも精巧。

キャストもみんな「うんうん」なキャスティング。

原作ともども楽しい作品です。

どうぞ。

☆☆☆☆☆

ただ。

この作品に限らず、最近の日本のドラマや映画で感じる事なのだが、【空間】がせせこましい。

登場舞台が『四畳半のボロアパート』みたいのだとめっちゃリアルなんだけど、『富豪の豪邸』やこの作品のような『宮殿』『お城』『庭園』だと「どうした!?」と思うほど狭く見える空間。

「そんなふうに思うのはお前だけだ」かもしれないが、アメリカの一般的なアパートや一軒家でもうんと天井が高い。
都市(シカゴ)郊外の一軒家に住む友人の庭の芝刈り機は乗用タイプだ。

コストコに行った事のある方なら肌感として分かっていただけると思うが、コストコの家具コーナーにある家具は一般家庭用のサイズだ。

豪邸や宮殿なら推して知るべし。

舞踏会で隣り合わせたレディのドレスの裾の形が押し潰されるような空間の方が非現実的ではなかろうか?と感じる。

撮影技術で、実際には狭い空間でも広々としているように見せる事ができると京都・太秦の映画村を見学したときに聴いた記憶がある。
いつの間に、そんな職人技みたいな技術が継承されなくなったのだろう。
機材は進歩しているのに。

せせこましい現実から離れる機会である映像作品がせせこましいのは、せせこましい家に引き篭もる私にはちょっとしんどい。

☆☆☆☆☆

ああ、愚痴ってしまった。
こういうのを【コンデ】というのだろう。
気をつけなくては。

ではまた。

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