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日本からは見えないトランプの人気と株価への影響

トランプ人気とかけてメタやばいと解く。その心は?今回の帰国で日本から見るとアメリカでのトランプ人気がよく理解できないことがわかった。そこで、帰国後最初のポストは米ビジネスパーソンから見たトランプの評価と、もしトランプが勝った場合、どの株が有利・不利になるのか、の考察を書く。

まず、一つ気づいたのは日本ではまだ大手メディアが情報をある程度はコントロールできているという事。テレビや新聞などの権威性がまだ地に落ちていない。

そして日本の既存メディアは基本、アメリカの既存メディアの情報をそのまま事実として受け入れているようだ。

ところが、アメリカの既存メディアはテレビも新聞も98%は完全に民主党よりなのだ。唯一、右よりと言われるFoxでさえ、それほどでもない。

だからアメリカの既存メディアから流れてくるトランプの情報は完全に負のバイアスがかかってる。そしてバイデンの情報にも正のバイアスがかかってる。

結果、今一般的なアメリカ人がどれだけ民主党の行動に腹を立てていて(DEI、警察の予算削減、財政赤字、移民問題、etc) バイデンに批判的なのか、おそらく日本には見えてこないんだと思う。

そこで今日はビジネス界のカリスマでずっと民主党支持者だった2人のトランプに対する意見を紹介しよう。彼らはインタビューやポッドキャストで意見を公開している。リプ欄に関連動画のリンクを貼っておく。

その2人はJP Morgan CEOのJamie DimonとSocial Capital 創業者のChamath Palihapitiya。

日本ではトランプは教養のない低学歴の田舎者達に支持されてる印象が強いと思う。でもJamie DimonとChamathは2人ともマルチ・ビリオネアでビジネス界のカリスマ。まさにリーダーだし、影響力も半端ない。

この2人はトランプを支持しているわけではない。でもトランプをかなり評価している。そして2人とも長年の民主党支持者だ。

Jamie Damon


Chamath Palihapitiya

Jamie DamonはCNBCのインタビューでこう言った。

民主党支持者はトランプ支持者を「MAGA」と一括りに分類するのをやめ、彼らがなぜトランプに投票するのかに耳を傾けるべきだ。トランプは多くのことについて、ある意味正しかった。NATOについて、移民について、彼は正しかった。彼は経済を成長させた。中国についても正しかった。人々は彼の言動や行動を嫌っていたが、彼の政策は多くの重要なことについて正しかった。だから人々は彼に投票するのだ。民主党は、トランプ支持者を「MAGA」とバカにするのをやめ、一人一人の人間として尊重すべきだ。

そしてChamathは自分がホストであるAll Inポッドキャストの2023年10月13日の配信でこう言っている。

僕はヒラリーに投票したし、バイデンに投票した。トランプが当選した時はこの世の終わりだと思った。彼のことを何も知らずにFの成績をつけた。4年後、彼がホワイトハウスを去ったとき、僕の印象はCくらいになっていた。そして今、僕らが抱える問題を考えると、僕の彼の評価はB+になる。1月6日の事がなかったらAをつけてる。トランプはいい大統領だった。トランプが大統領だった時、僕らは彼が嫌いだった。だから彼がやることは全て否定した。でもよく考えたら彼がした事、しようとした事は押し並べて正しく、アメリカにとって優位な事だった。国境の壁、100年国債、中東の構造的平和。そして何より、彼は戦争を始めなかった。最近の大統領で新しい戦争を始めなかったのはトランプだけだ。

これらの意見がビジネスパーソン達の間で浸透しつつある。トランプは政治家ではなくビジネスマンなのだ。彼はイデオロギーやモラルの正しさなどにはとらわれず、いつも交渉する姿勢で全てに臨む。

ビジネスにおいて全てが思い通りに行くことはとても稀。交渉相手との信頼関係を築き、でも舐められることなく、いい意味で恐れられ、譲歩できる所とできない所を明確に見極め、どちら側にもWinWinになる落とし所を模索する。その力がビジネスマンの優劣を決める。そのディールメイキングの力にトランプは長けているのだ。

だからトランプはプーチンにも習近平にも金正恩にも会ったのだ。意見が合わないからと敵対するのではなく、誰とでも合意できる部分があるか模索する。そのアプローチがビジネスパーソン達の間では大いに評価される。

この金正恩の嬉しそうな顔。これこそがディールメイキングの極意だと思う。

もちろん、トランプは問題も山積みだ。でもそれらの問題は日本でも散々報道されているのであえて並べる必要はないだろう。

今年の大統領選挙はこのままだとおそらくトランプ vs バイデンになる。

バイデンの問題は実際に実権を握るのが誰なのかはっきりしない所だと私は思ってる。バイデンが日々の決定を自分でしていると思っている人は少数派だろう。バイデンは言われた所に行って言われたことをやるだけの操り人形だ。

世論調査は今のところデッドヒートだけど、完全に左寄りのCNNでさえトランプ有利と言っている。

なぜバイデンがトランプに勝つのは難しいのか(CNN 3/9/2024)

大統領選挙は本当に投票箱の蓋を開けてみるまでどうなるか分からない。だでもこのままで行くと、おそらくトランプが勝つと私も思う。

その場合、株相場はどうなるだろう?

相場全体は上がると思う。共和党は基本ビジネスに友好的な党と考えられるし、トランプ自身がビジネスマンなので彼の政策は企業全体の業績としては優位に働くと思う。

特に優位になりそうなセクターはエネルギー。トランプのスローガンの一つはDrill baby drill。石油を掘れ、掘れ、もっと掘れ。バフェットもエネルギー株買ってるし、私も今から少しづつ仕込もうかと思ってる。

トランプが勝つとマイナスになりそうな企業もある。月曜日の朝、トランプはCNBCでライブインタビュー(電話)をした。彼は20分間、ホスト達のタフな質問に答えた。

その中で言ったのは「Facebookは悪い会社だ。人々の敵だ。」その発言もあって、METAは月曜日4.4%下げた(それ以外にもWSJにFacebook Market Placeの詐欺ポスト関連のネガティブな記事があった)。

トランプに睨まれたら色々やりにくいかもしれない。でもそれが直接どう業績に影響するかは今の所、定かではない。ただアンチトランプ株という印象がつくと、株は伸び悩む可能性がある。注意が必要だ。

同じインタビューでトランプはテスラにも言及した。トランプはイーロンは好きだけど、アメリカが100%EVになるのはありえない。インフラができていない。100%EVと言っているバイデンはアホだ、と言った。

でもイーロンとテスラに関しては私はトランプはニュートラルかプラスだと思う。

イーロンは世論のコントロールという民主党が持っていった最高の武器をXを買収することで弱小化してしまったのでバイデンにも民主党にもめちゃくちゃ嫌われているし、中国に対して厳しいトランプは中国からのEV侵略防衛に対してもプラスに働くと思う。

2024年は選挙の年。バイデンは不況でもないのにお金を使いまくるので経済は強いし、インフレは下がるし、しかもFEDは利下げする、という稀に見る好条件の相場。そして何十年に一度しか起こらないテクノロジー革新(AI)が経済を牽引していく。さらにトランプが勝つならおそらく年末も強い。

よってこれからもBuy the dip(下げたら買う)戦略でエネルギー株やヘルスケア株なども足しながら、引き続きAI銘柄主力のポートフォリオで中長期の資産増加を目指す!

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