Orange

どうしてだろう　　　　　　　　　　　　　　　いがんだこころのまま　いかなくちゃなんない

汚れもしらない　こどもの悪魔からのプレゼント安い紅茶をのみながら　隻眼の髑髏のランプを灯す

幸福の軌道を綴った　くたくたの短編集　　　　染みになった碧い血と　伸びた鼻の下　　　　　忘れてしまった大切なこと　明日　やさしい傷にして

かなしくても　さびしくても　涙は落ちない　　どして　どして

あの悪魔はこころを削って　食べて　　　　　　大人になってしまった　　　　　　　　　　　　誰かの代わりに泣きべそ屋になって　朝焼けの苗を植えた

極夜のまちに季節とりどりの天体　　　　　　　このまちでは夜にしか咲かない向日葵が揺れてるずっと遠くから朝の匂いがしてる　　　　　　　後悔の匂いと一緒に　　　　　　　　　　　　　いっつも　　　　　　　　　　　　　　　　　　いっつも　　　　　　　　　　　　　　　　　　それがなんだっても　　　　　　　　　　　　　いがんだこころのままいかなくちゃなんない