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IBD患者の今宵の食卓 第二卓

湯豆腐の残り汁はなかなか使いづらいものです。昆布から出汁が出ているので捨てるのには勿体ない、かといってご飯を入れて雑炊にするほどには味が付いていない。
これは私がクローン病の病状の良くないときに湯豆腐を食べていて考え付いたものですが、この残り汁で「すいとん」を作るというレシピです。

【お品書き】11月7日(昼)
・湯豆腐と具なしすいとん

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湯豆腐は春菊のような葉物やキノコ類、白身魚などを入れても美味しいものですが、今回は豆腐だけのシンプルな湯豆腐です。

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たれは好みですが、今回は昆布つゆとレモンの絞り汁をベースにはちみつを加え、大根おろし、すりおろしショウガ、刻みネギ、白ごまの薬味を加えて作りました。
ただの豆腐だけの湯豆腐の場合、酸味は強く感じがちなのではちみつで酸味をマイルドに調整します。余談ですが江戸時代の江戸庶民も今の感覚では野菜不足の偏食だったようです。ただ、いろんな場面で薬味という形でこれを補い結果としては日々の健康を保って生きていたようです。

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すいとんの生地は薄力粉(中力粉も可)だけでなく15%~20%は片栗粉を混ぜたほうがつるっとしながらしこっと仕上がります。食塩を少し降った方が小麦粉のダマはできにくくなります。混ぜる水は粉100グラムに対して50-60ccが相場のようですが、私はもう少し柔らかくなるまで水を加えています。(この辺は好みの問題だと思います)

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最初に書きましたように湯豆腐の残り汁ですいとんを茹でるのですが、これには直接味付けしません。豆腐と同じ感覚で茹で上がったすいとんを湯豆腐のたれで食べます。

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生地を投入したばかりのすいとんは下に沈みますが、茹で上がってくると上に浮いてきます。浮いてきたものから食べます。

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茹でた後の残り汁はドロドロに濁っていますが、蕎麦湯のような感覚でたれをこれで割って飲むとなかなかいけます。

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湯豆腐の豆腐もそうなのですが、具なしすいとんも嚙まなくてもそのまま呑み込めてしまえます。ただあわてて呑み込むと食道や胃がやけどしてしまうので、ゆっくり食べるようにしてください。(かく言う私もこの一食で2度もそれやってしまいました( ;∀;))

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