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今と昔。

朝、電車に乗って仕事に行く。

朝の電車は、何かとにかく凄い。月曜日は特にそんな気がした。

新宿までは、単純に言えば人が多いということなんだけど、電車内は、多い、なんてものじゃない。
ひたすら移動するおしくらまんじゅう、と言えば面白いことみたいだけど、実際私は得意じゃない空間だ。何処から、こんなに人が集まって新宿に向かうのだろう、というぐらいぎゅうぎゅうの人だ。圧倒的である。

無言のおしくらまんじゅうを載せて電車は進む。


本当に、東京は一極集中というか、便利だし様々なものが集まって、広さに比して人がとても多いのだろう。


HSP気質の私は、そういう電車に乗ってすばや
移動すると、昔が懐かしくなったりする。
、、、という言い方は、正確には違う。平成生まれの私がどうして江戸、明治、大正、昭和の時代のリアルを知ろうか。つまり、読み聞きしたりしたことからの、知識というか、想像だ。


でも、昔はもっとゆっくりしていたのではないのかと思う。不便な分、時間がかかりその分のんびりしていたのではないかと。
そのイメージと朝の混み合った電車がどう関係するのか明確ではないけれど、大量の人をすばやく、数分おきに運んでくれる電車で、スマートフォンですぐLINEで人とやり取りができ、情報や動画、SNSといったもの見れたりすることを思うと、令和の東京はとても、便利で、速く、刺激的だと思うのだ。


いいな、と思うことも色々ある。

ひとつは、多分昔より、自由だ。
これは有難いことだと思う。私は心療内科に通っているけれど、そのこと自体ですごく奇異なものを見る様な目線は今はあまり感じないし、HSPという言葉も最近よく聞く様になった。自分が該当すること、自分以外にも繊細な人がいることが分かった。医学や科学の進歩は本当に有難いし、人が多い東京ならではかもしれない。

近代に生きた、特に芸術家の方々を思うと、繊細であったり感性豊かな故の生きづらさや孤独感は相当辛かったのかもしれないと思うのだ、、


それに、ジェンダーが少しずつ開放的になってきてる気がするのも、個人的には嬉しい。日本はまだまだ、とも思うが両親に聞いても、昭和の時代より少しずつ性に対する認識が変わってきている様だ。女性はこう生きるもの、と完全に決められた世界で生きるのは私だったら苦しかったかもしれない。

とはいえ、「スマホ脳」という本から色々学べたのだが、今は本当に短い期間に技術の進歩があった世界の様だ。地球の歴史から言ったら本当に短い期間に、テレビやパソコン、そして携帯にスマートフォンやSNSが登場した様なのだ。
そりゃあびっくりして、全体のスピードが速く、刺激的だと感じるのも当然のことかもしれない。


きっとどの時代でも、悩みや苦しみ、喜びはあるだろう。
昔を、その時代に生きた方々を想いつつ、私は令和の東京で、色々感じたり考えたりしている。





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