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古き良き大阪レトロ:❝水の都❞ 中之島を散策する休日

みなさんは「大阪」と言えばどんな観光名所が思い浮かびますか?

通天閣が見える新世界、グリコの看板が有名な道頓堀…

こんな感じの風景が思い浮かびませんか?

あとは、若者に人気のアメリカ村やカフェが集まる中崎町など…

最近のコロナウイルス対策「大阪モデル」や連日のメディア露出で一躍有名になった吉村知事の印象が今は強くて…と友人に言われましたが、コテコテの人や場所だけじゃなくて、様々な種類の魅力的なスポットがたくさんあります。

今日はその中でもわたしが特に気に入っている中之島エリアをご紹介します。

え、ここほんまに大阪なん…?

と思われるような写真が続くはずです。ここは、大阪府民もしくは大阪を日帰りで訪れることができる、20代後半以上の大人旅にオススメでしたいですね。写真を撮るのが好きなかたや、カメラ女子にもオススメの場所と言えます。

それでは、「新世界」や「道頓堀」のように看板まみれで夜になるとネオンが光り輝く大阪をイメージしたまま読み進めてみましょう!

大阪府立中之島図書館

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あるある、こんな建物。
あるんですよ、ほんまに、フランスとかイタリアに。
石造りの、シンメトリーの大きな建物。…素敵すぎませんか、この中之島図書館!

この建物自体は、1904年に竣工したネオ・バロック様式の建物です。1922年に左右の両翼を増築して、現在の外観となりました。

大阪大空襲の戦災を免れた本館は、書庫の増築を経て今に至ります。

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空襲の話はおばあちゃんによく聞かされました…。今は活気ある大阪の街並みですが、空襲で一度燃えてしまったところがあることを忘れません。「歴史ある建物」なんてのは、残っていてこそ呼べるわけであって、過去に大きな戦争をした日本においては特別なことでもあるんですよね。昔の日本は木造建築が一般的だったので、こうして残ってくれていることは本当に貴重だなと思います。

本館と左右の両翼が国の重要文化財に指定されたのは、1974年。

引きの写真を撮り忘れたので載せることができず残念ですが、こんな風に外燈までレトロな雰囲気があって、すごく好きな建物です。中に入るとほとんどが撮影禁止の場所になるのですが、ぜひ手すりや配管のレトロな配色にご注目を!

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中に入ると、木造の中央階段が広がります。荘厳な雰囲気がありますね。

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ちなみに、ここまでは撮影OKですが、これ以降は書庫になるため撮影はNGです。ここで図書館には入らずに横の方へ行ってみると、北欧テイストの素敵なカフェがありますよ。

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併せてご紹介すると、このSmørrebrød KITCHENは「北欧の郷土料理オープンサンドのスモーブローをテーマにした、健康的でシーズナルなローカルフードを提供するカフェ」とのこと。土日祝のランチタイムだと、何組かを見送ってやっと店内に入れるほどの混み具合です。

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この日はドリンクしか頼まなかったのですが、店内のインテリアや食器には北欧感が満載で、フィンランドのひとり旅の記憶がよみがえりました。次は種類豊富なオープンサンドも食べてみます!

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大阪市中央公会堂

次にご紹介するのは、通称「中之島公会堂」と呼ばれる、大阪市中央公会堂です。

わたしはもはや省略形を極めた「公会堂」としか呼んだことがありませんが、友達はみんなここのことだと認識してくれますね。公会堂?そりゃ中之島にあるあそこのことやろ?そんなん当然やん!と、大阪府民の脳内が同じであることを期待します。

上記の中之島図書館と同じく、オフィス街の高層ビルが立ち並ぶ中之島エリアですが、その中でも一際目を引く煉瓦造りのこの公会堂。

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ヨーロッパのターミナル駅を思わせる佇まいが印象的な、日本有数の公会堂建築です。今は2020年ですが、この公会堂の竣工は1918年…大正7年ですよ、94歳まで生きたわたしのおばあちゃんより長生きさん。100歳を超える、歴史的建造物と言えますね。外観と内装、共に意匠の完成度が高く、国の重要文化財に指定されています。

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プラハ、フィレンツェ、ストックホルム、あたりに見える!と、Instagramに投稿したこの写真を見てくれた友達に言われました。建物だけ見ると、本当にそんな感じがしますよね。煉瓦造りに、オレンジと緑の色味、本当に好きです。

そんな公会堂の中はどんな感じなのかと言うと…

まず1階には、資料展示室やレストラン、公会堂SHOPがあります。素敵なレストランなのですが、土日は常に何組も待っているので、未だに入れたことがありません。上記の文字にそれぞれの公式サイトのリンクを貼ったので、興味があるかたは覗きに行ってみてくださいね。

また、個人的に好きなポイントは、レトロな階段やエレベーターです。ヨーロッパの宿でよく見かける雰囲気に似た階段の装飾が素敵なんですよ。

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タイルの色味とか、木の手すりに真鍮の装飾とか、点字ブロックに艶があるところとか…
表現するのが難しいんですけど、自分の好みにストライクだったのか、この空間がすごく気に入ったんですよね。

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上品さと落ち着きがあって、一瞬、パリやバルセロナで連泊した宿に居る気分になれました。ほんの数秒ですけどね!

常に催し物をしているホールには入れたことがありませんが、出入口前でさえこんなに素敵な空間が広がっています。白で統一された床と壁、そして天井が高くて開放的ですよね。

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実は❝水の都❞と呼ばれる大阪

大阪は「水の都」と呼ばれることがあります。

パリは花の都、ロンドンは霧の都、そして大阪は水の都。「水の都」と言われると(ベネチアと重複する気がしますが)素敵ですよね!

これは主に明治時代に呼ばれていたそうなんですが、大阪は水運に支えられて経済と文化が発展した都市であることが由来です。今でもその面影が強く感じられるのが、リバーサイドに高層ビルが立ち並び、ビジネスやカルチャーの発信が盛んなこの中之島エリアなのです。

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この中之島公園では季節を通してたくさんイベントが開催されますし、リバーサイドの公園やカフェまで楽しめる、特に大人にオススメの散策エリアです。

そんな中之島にある「大阪府立中之島図書館」と「大阪市中央公会堂」には、古き良き大阪レトロを感じられる空間がありました。

たとえばこれが神戸にあるとして、わたしはそこまでギャップや意外性を感じません。賑やかな下町とかヒョウ柄の派手なおばちゃんとか、総じて極彩色のようなイメージを持たれている大阪にあるからこそ、新鮮な気持ちで楽しめるんです。

ビジネス街にこんなエリアがある大阪、意外と魅力的なんやで!


頂戴したサポートは一番の出費である食費にありがたく充てます。主に豆腐とか。感謝申し上げます!₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾~♡