丸⼭珈琲は、1991年に軽井沢で創業して以来、バイヤー丸⼭健太郎が自ら世界各地へ赴き、産地からお客さまのカップ一杯に至るすべてのプロセスに密接に関わり、コーヒーのおいしさを追求しております。 昨今、スペシャルティコーヒーをより多くの方にお手軽にお楽しみいただける商品開発にも力を注いでおり、『リキッドコーヒー』や『コーヒーバームクーヘン』などスペシャルティコーヒーを活用した商品でスペシャルティコーヒー体験をみなさまへお届けしております。 今回は先日(4/22)発売したミニ
“天空の農園”“天空の農園” アグロ・タケシ農園をひとことで表現するならば、それ以外の言葉は見つからない。切り立った山の急斜面に拓かれた農園は低いところでも標高1700m、高いところはなんと3000mにもなる(コーヒー栽培は2600mまで)。丸山珈琲が知る限り、ここ以上の高所に拓かれた農園はない。そんな“高い”農園は、“遠い”農園でもある。コーヒー農園はどこも日本から遠くにあるが、アグロ・タケシには心理的にも遠さを感じさせる関門があるのだ。 関門の数々 最初の関門は、ラ
ポールさんは繊細だ。ときにナーバス過ぎやしないかと思えるほどに。「そこまで入念に豆を洗わなくてもいいんじゃない?」と言っても、「いや、味をきれいにしたいんだ」と聞かない。でも、その細やかさが確かにコーヒーの味に出ている。彼にとって、豆を洗うということは味を磨くことなのだ。真面目で頑固な完璧主義者。そう言ってしまうと、とっつきにくい人物だと思われるかもしれない。実際、ポールさんとの関係は、最初の一年くらいはお互いに多少の壁があった。それでも「良いものは良い。ダメなものはダメ」と
あなたは普段ご自宅で、どんな風にコーヒーを楽しんでいますか? 食後にコーヒーを飲むのは一般的ですが、ワインのようにメニューに合わせて食事中にコーヒーを飲むのもとても面白いものです。 ペアリングとは さまざまな食べものとコーヒーを組み合わせることで、それぞれ単体では感じることのできない新たな魅力を見つけ出すことをペアリングといいます。 風味と風味が共鳴するようなイメージで、1+1が3にも4にも魅力アップすることがあるのです。 ペアリングのコツ ペアリングのコツは、お互
コーヒーの生産地の高く、青い空のように、ゆったりとした時間の中でおいしいコーヒーを楽しんで欲しいと立ち上げた新ブランドが「アルトシエロ」です。 アルトシエロへの想い コーヒー農園で高い山を見上げた時、日常からどこか解き放たれ青空のように清々しい気分になりました。コーヒーがみなさまの日常の句読点となって、ほっと一息ついて幸せになって欲しい。 そんな思いを込めて、このアルトシエロを生み出しました。 ほっと一息つくコーヒーはどんなあじわい? 毎日飲みたくなる ”心地の良
誕生から11年、秋限定のブレンド「ふくろうブレンド」 ”ふくろう”には、「不苦労」や「福老」といった意味があり、縁起が良いとされています。そんな言葉にあやかり、敬愛するご年配の方に日頃の感謝を伝えるための縁起の良いブレンドとして誕生しました。やさしい深みのあるブレンドは多くの人に愛され、今では丸山珈琲の秋にはなくてはならない限定ブレンドとなりました。 今年も皆さまに縁起の良い「ふくろうブレンド」で幸せをお届けしています!みなさま楽しんでますか? 焙煎人にインタビュー
コーヒーと洋菓子の組み合わせは一般的ですが、和菓子とのペアリングを味わってみたことはありますか? 高級菓子は繊細な甘みが中心でコーヒーと実は合わせにくいのです。対して、庶民的な和菓子は小豆など素材の味がはっきりしていてコーヒーに合う傾向があります。中でもあんこを使った和菓子は、とても相性がいいのです。 例えば、桜あんを使ったどら焼きとフルーティで華やかなゲイシャ。 桜の香りがふわっと鼻から抜けて、コーヒーの酸味もさわやか。 コーヒー単体で飲んだだけではあまり感じないものま
毎年大人気の「ハロウィンブレンド(中深煎り)」のコンセプトは、秋の夜空のもと、大人も子どもも笑顔でハロウィンパーティーを楽しむ雰囲気をイメージしたブレンド。 今年のブレンドを作成した焙煎人上山に、味わい作りについて質問してみました! 🔽味作りの工夫点は? 甘さを感じる味わを目指しました! ミルクとの相性もよくなるように、ミルクに負けないコーヒー感も出るようにしています。 🔽どのようなシーンやどんな方をイメージして作りましたか? カフェオレにして、親子で楽しく飲んでい
お気に入りのマグカップで飲むコーヒーは、コーヒーライフをより豊かにしますね。丸山珈琲が作ったオリジナルのマグカップは、こだわりいっぱいです。 初のオリジナルマグカップを作成したのは、2013年でした。 毎日ちゃんと使って頂ける、使い始めるとどんどん愛着がでるマグカップを作りたいと型から作りました。 1. マグカップのこだわり ◎ 触り心地の良さ つるつるでも、ざらざらでもない、独特の質感は、ずっと触っていたい心地良さ。 ◎ 質感の優しさ 独特の質感に、暖かみと
カレーといえばインドですが、北部と南部でカレーの特徴が異なります。 北インドのカレーはこってりと濃厚なのが特徴。飲み物は、ミルクで煮出してスパイスを加えるチャイ(お茶)が有名ですね。 一方、コーヒーの産地でもある南インドでは、あっさりとしたスープ状のベジタブルカレーが中心です。 いろんな種類のスパイスを使うのも特徴で、辛いだけでなく甘みや旨み、酸味、苦みなど、複雑でゆたかな味と香りを楽しめます。 そんな南インドのカレーには、香り豊かなインドのコーヒーが実によく合います。
「ケンタローにメールで報告して!」2015年のカップ・オブ・エクセレンスでサマンバイア農園が14年振りの入賞を果たしたとき、カンブライアさんは日本人の審査員にそう言ったそうだ。カンブライアさんは、丸山珈琲が最も長くお付き合いをしている農園主。また、サマンバイア農園は、丸山珈琲が年間で最も多くの豆を仕入れている農園のひとつだ。入賞したこと自体ももちろんだが、そのことをいち早く知らせたいという彼の気持ちがとてもうれしかった。カンブライアさんとの出会いは17年前、2001年までさか
ニワトリよりも早く起き出して、ファームハウスのバルコニーに出る。標高はおよそ1600m。眼下には白い絨毯のように雲海が広がっている。寒さに耐えながら、“その瞬間”をじっと待つ。少しずつ空が明るくなり、あたためられた空気が雲海を散らす。体が芯まで冷え切ったころ、薄闇の世界が色を帯び始めた。朝焼けだ。遠くに見える山脈の輪郭が輝いたかと思うと、空が何色もの層に塗り分けられ、刻々と変化するグラデーションのインスタレーションが始まった。早起きをしてこの美しい光景を待っていたのは、ここに
太陽のあたたかさを肌で感じるようになったら、リキッドアイスコーヒーの季節です。 丸山珈琲では、農園主の情熱が詰まった スペシャルティコーヒーの味わいを身近に楽しめる シングルオリジンのリキッドアイスコーヒーも販売しています。 バイヤー丸山健太郎が厳選した高品質なコーヒー豆を、 素材の持ち味を活かす独自の技術で焙煎。 そんな豆にこだわる丸山珈琲だからできた自信作です。 そのままでも、冷やしても、グラスに注ぐだけで 本格的なシングルオリジンの味わいを楽しむことができます。
朝7時、ワーカーたちがトラックに乗り合って集まってくる。弁当を広げ、和気あいあいとおしゃべりをしながら仕事前の腹ごしらえ。おすそ分けを求めてしっぽを振る犬とじゃれ合う若者もいる。朝礼を終えると、グループに分かれて農園に散っていった。耳を澄ませば、ときどき畑からなごやかな笑い声が響いてくる。ここカンパヌラ農園のワーカーたちは、とても明るくアットホーム。そのどこかカラッとした雰囲気は、まるで農園の空気感をそのまま写しているかのようだ。サンタ・アナ火山の急斜面に拓かれたカンパヌラ農
コーヒーの味わい方、楽しみ方はいろいろありますが、そのコーヒーがどんな個性を持っているのかをインタビューするように探ってみるのも楽しいものです。 ワインでいう“テイスティング”のように、コーヒーの味わいを採点して評価する作業を“カッピング”といいます。バイヤーが豆を仕入れるかどうかを判断するときや、カップ・オブ・エクセレンス(COE)などの品評会の審査で行われるものです。 カッピングの詳しいやり方はここでは割愛しますが、日本スペシャルティコーヒー協会が採用しているCOE方式
焙煎とは? 深煎り、中煎り、浅煎り。あなたには好みの焙煎度はありますか? 焙煎とは、生のコーヒー豆に熱を加えて化学変化を起こし、味と香りを生み出すとても重要なプロセスです。 一般的に焙煎が浅いほど酸味が残り、逆に深いほど酸味が徐々に消えて苦味が増すと言われていますが、この焙煎度にすればどのコーヒー豆もおいしくなるという基準はありません。コーヒー豆にはそれぞれ個性があり、浅煎りで特徴が際立つもの、深煎りで魅力を発揮するものなど様々です。豆のポテンシャルを生かすも殺すも焙煎次