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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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2023年(令和5)第肆四半期テレビアニメ視聴記録(プラスα)

はじめに

 このテキストは、一月を起点とする3ヶ月(1クール)区切りで視聴したテレビアニメーションタイトルの全記録である。
 筆者が視聴した「すべてのエピソード」を記録するというルールのもと、最後まで視聴しない(=結末を見ない)タイトルも混在することを先に明記しておく。

注意事項

 作品内容に言及するため、いわゆる「ネタバレ」を回避することはできない。また「作品ガイド」というより筆者の備忘録に近いかたちで執筆されるため、作品に対する正確な記述が為されるかは、これを保証することはできない。
 また筆者の視聴状況が直接反映されるため、テキストの内容は随時更新の対象となる。(同じ文章が明日も読める保証はできない)

第4四半期に関する所懐ウンチク

 本記事以降、編集スタイルを刷新する。
 個別のエピソード表記を廃した「視聴記録」と「プリキュアシリーズ」のみを扱った記事の2種類で展開していく予定である。

 個人の備忘録としてエピソードガイドまで書くには時間が足りないのが主な理由だが、3年間続けてきたことは無駄ではなかったと思っているのも確かである。

 新体制が軌道に乗ったら(いつになるかは不明だが)過去記事の改訂作業も行なう予定であることも一応明記しておく。

未視聴タイトル

 以下の作品タイトルは本テキストでは扱わない。(五十音順)

「アークナイツ・冬隠帰路/Perish In Frost」
「アイドルマスター ミリオンライブ!」
「ウマ娘・プリティーダービー season 3」
「かげじつ!せかんど」
「陰の実力者になりたくて!2nd season」
「カノジョも彼女 season 2」
「絆のアリル」(2nd season)
「キャプテン翼シーズン2・ジュニアユース編」
「クズ悪役の自己救済システム」
「最果てのパラディン・鉄騎の山の王」
SPY×FAMILYスパイファミリー season 2」
「聖女の魔力は万能です season 2」
「盾の勇者の成り上がり season 3」
「Dr.stone 第3期(第2クール)」
「チキップダンサーズ(3期)」
「七つの大罪・黙示録の四騎士」
「万聖街」
「B-Project〜熱烈*ラブコール〜」
「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」
「ヤンキーハムスター シーズン4」


「ひろがるスカイ!プリキュア」

テレビ放送リアルタイム視聴。アニメーション発オリジナル作品。23年第1四半期から継続。全50話。公式サイト

【第3四半期までのあらすじ】
 スカイランドの王女「エル」は、世界を救うため天から使わされた「運命の子」だった。
 エルもまた5人目のプリキュア「キュアマジェスティ」に変身してアンダーグ帝国の脅威に立ち向かう。対するアンダーグ帝国も新たなる刺客を差し向けてくる。

【第35話】
女子野球部の「たまかな」コンビこと「四宮たまき」(しのみや・たまき)とキャプテンの「扇かなめ」から、臨時コーチをしてほしいという依頼を受けるソラ。
エースのたまきが肘の故障で試合に出られなくなったと聞いたソラは、野球をよく知らないまま二つ返事で引き受ける。
だが、たまきの肘は手術が必要と診断されるほど深刻な状態だった。
手術は延期してでも大切な試合に出なければというたまきに、捕手のかなめは自分たちで何とかすると説得する。
そして迎えた第一試合当日。その日、手術を受けるはずだったたまきの姿が病院から消えてしまう。

「第35話」公式サイトより
エースとヒーローは似ている!
ソラがコーチを引き受けたのは同情ではなく共感だったというところが良い

【第36話】
あげはが実習先で受け持つ保育園児の「長内たける」(ながうち・たける)が引越しすることになった。
その日以来、元気がなくなったたけるを、あげはは励まそうとするが上手くいかず、却って自信を失ってしまう。
最強の保育士を目指すきっかけとなった恩師のことを語るあげはに、ツバサは「無理に笑おうとしないでください」と助言アドバイスする。
悲しい時は涙を見せてもいい。雨の中で砂遊びしていたたけるに、あげはは自分の正直な気持ちを打ち明ける。悲しい時は泣いてもいい。それで良いのだ。
そこにスキアヘッドが現れて……。

「第36話」公式サイトより
長内たける(右)
あげはとプリキュアの秘密を共有するちびっ子

【第37話】
ましろのアルバムに綴じられた一枚の写真。
あげはとましろの友達記念で撮った想い出の写真のはずなのに、ましろは何故かそのことを覚えていなかった。
写真を撮った当時、世話になった「せつこ」おばあちゃんの家を訪れたましろたちは、想い出の木を探すが、それらしいものは見つからなかった。
あきらめて戻ろうとしたましろとあげはは、エルの帽子が飛ばされる光景を見て自分たちも帽子を追いかけたことを思い出す。
せつこおばあちゃんも、ましろの帽子が引っかかった木のことは覚えていた。
しかしその木は去年の台風で倒れてしまい、今は切り株しか残ってないという。
切り落とされた木で作られたブランコに想いを馳せるましろといろは。
そこにスキアヘッドが現れて……。

「第37話」公式サイトより
写真の左上 お分かりいただけるだろうか…

【第38話】
スカイランドの空の道標みちしるべたる「ハレバレジュエル」の光が突然消えてしまった。
原因究明のため、誰も入ったことのない空の浮き島へ調査に行くツバサと仲間たち。
浮き島でハレバレジュエルを守っていた「竜族」と出会ったソラたちは、彼らが足場が崩れた岩山の塔に登る方法がない事情を知る。
そこにスキアヘッドが現れて……。

「第38話」公式サイトより
竜族(後列)
古の時代、スカイランドから追放された一族の末裔
翼が退化して空を飛べなくなってしまったが…

【第39話】
丘の上の虹ヶ丘邸には「魔女」が住んでいる。
そんな噂を園児たちから聞いたあげはは、家の飾りつけや衣装作りを本格的にやってみようと、ソラたちに提案する。そして迎えたハロウィン当日。
ソラシド市主催のハロウィンフェスタの会場に、悪のプリキュア「キュアパンプキン」が現れ、お菓子を独り占めしてしまう。
プリキュアの評判を落とそうとするバッタモンダーの悪戯と知らないまま、ソラたちはヨヨさんが買い過ぎたお菓子を携えて会場へと向かう。
と、そこにスキアヘッドが現れる。裏切り者のバッタモンダーは逃げ出した!

「第39話」公式サイトより

【備忘録】
 次週(11月5日)は放送休止。

【第40話】
「える ツバサと けっこん しゅゆ(する)!」
テレビで結婚式の様子を見ていたエルの唐突な結婚宣言にとまどうソラたち。特に相手に指名されたツバサはパニック寸前の有り様だ。
かたちだけ済ませてしまえば落ち着くだろうとソラたちが「結婚式ごっこ」をするも、エルはツバサの手を離そうとしない。
エルの真意がどこにあるのか測りかねる一同。そんな折、ツバサがスカイランド王から借りた大切な本が無くなっていることに気づく。ツバサが慌てて探すも実はエルが本を隠していたことが判明する。
エルは勉強に夢中で最近相手をしてくれないツバサに不満を持っていたのだ。
「ずっと なかよち が いいの」
プリンセスの本当の気持ちを知ったツバサは、あらためて自分が騎士ナイトとしてプリンセスエルを守ることを誓う。

「第40話」公式サイトより

【メモ】
 変身中は互いの名をキャラクター名(スカイ、プリズムなど)で呼び合うはずが、マジェスティ(エル)だけ「ありがとう、ウィング(ソラ)!」と言ってしまう。文芸担当のチェックミス?

【第41話】
「わたしの秋は絵本の秋!」
ソラシド市主催の「絵本コンテスト」に再挑戦することにしたましろ。だが、新作へのこだわりが過ぎて、逆にアイデアが出なくなってしまう。
気分転換にソラシドパークへ落ち葉狩りに出たましろは、キッチンカーでバイト中の紋田ことバッタモンダーと再会する。
性懲りもなく、ましろの夢を挫くつもりで話しかけた紋田は、思いがけず自分自身が抱えるコンプレックスと向き合うことになる。
スキアヘッドから「劣等生のお前、力のないお前に存在する価値がない」と言われる紋田=バッタモンダーを庇って、ましろは正面から反論する!

「第41話」公式サイトより
スキアヘッドに真っ向から反論するましろ
ましろは紋田の正体にまだ気がついていないのだ

【第42話】
戦いの最中、スキアヘッドが漏らした「彼の戦う理由」が気になってしまうソラ。
「愛するお方がそれを望んでいる……」その意味するところとは。
キラキラエナジーを作り出すツバサの研究データを受け取りに、シャララ隊長が訪ねてきてもソラはどこか心ここに在らずの様子だ。
「君は君のヒーローを目指せ」シャララの言葉の重みに改めて向き合うことにしたソラは、一人で答えを出すと隊長たちには言ってみたものの、思考は堂々巡りをするばかり。
そこに現れたスキアヘッドからも「迷いは未熟のあかし」と言われたキュアスカイは、それこそが自分の目指すヒーローであるという気づきを得る。

「第42話」公式サイトより
シャララ隊長再登場
ジャージー姿がよく似合う?

【メモ】
 キャラクター別まとめエピソード「ソラ」篇。
 いよいよオーラス近し。

【第43話】
公園の落ち葉と紋田との会話で着想を得た創作絵本に没頭するましろ。
しかし、ましろは「ハッピーエンドにする方法」が思いつかず続きを書くことができない。
偶然、紋田に再会したましろは、途中まで書いた絵本を見せてアドバイスを求めるが、スキアヘッドの影に怯える彼にそんな余裕はなく「ハッピーエンド」に拘るましろに対して激しい怒りを露わにする。ズタズタに引き裂かれるましろのスケッチブック。
自分の正体を明かし、ましろのミラージュペンを奪った紋田=バッタモンダーは、そこに現れたスキアヘッドにアンダーグエナジーを取り込まされて心を失った怪物と化してしまう。
バッタモンダーと話し合いに来たましろは、怪物と化しながらミラージュペンを返してくれた彼を信じて変身する!

「第43話」公式サイトより
最後通牒を突きつけられた紋田(バッタモンダー)は
他の幹部のような末路を辿ってしまうのか…

【メモ】
 キャラクター個別まとめエピソード「ましろ」篇。
 悪役(バッタモンダー)の更生エピソードも絡めた井上美緒の脚本が秀逸な見応えたっぷりの傑作エピソードである。

【第44話】
スカイランドの草原に謎のトンネルが発生した。
調査に向かったソラたちの前にアンダーグ帝国の支配者を名乗る「カイゼリン・アンダーグ」が現れる。
プリンセス・エルに「300年ぶりの復讐」を果たすためやってきたというカイゼリンに話し合いを求めるソラ。しかし彼女は応じるそぶりも見せない。
已むなくマジェスティッククルニクルンで実力行使にうって出るプリキュアたち。だがカイゼリンの圧倒的な力の前に返り討ちにあってしまう。
と、その時___マジェスティッククルニクルンが放つ光に包まれたソラとましろとエルは、300年前のスカイランドに飛ばされる。
エルと同じ名を持つ「プリンセス・エルレイン」と知り合いになったソラたちは、300年後に起こるスカイランドの危機を伝えるがすぐには信じてもらえない。
その夜、「カイザー・アンダーグ」率いるアンダーグ帝国のランボーグ軍団がスカイランドに攻め込んでくる。
プリキュアに変身できないソラたちの努力も空しく、街を破壊されてしまったスカイランドの人たちの窮状を目の当たりにした、エルレインが空に祈りを捧げると
___光に包まれた彼女は、一人の戦士へと姿を変える。
その名はプリキュア____「キュアノーブル」!

「第44話」公式サイトより
キュアノーブル
300年前のスカイランドに降臨した伝説の戦士
その存在が意味するところはつまり…

【メモ】
 本編初登場のアンダーグ帝国のキャラクターたちとスカイランド、そしてプリキュアとの関係など怒涛のストーリー展開に驚く。
 プリキュアにとってシリーズ通しての「敵」など必要がないということなのか?

【第45話】
キュアノーブルの「マジックアックスエンド」で窮状を脱したスカイランドは、ソラたちの協力を得て復旧を急ピッチで進める。その一方で……
父・カイザーの暴力による一方的な支配への疑問を感じた娘・カイゼリンは、密かにエルレイン王女と話し合い平和的な解決策を見つけようと模索する。
娘の説得に応じて、話し合いの場に現れるカイザー・アンダーグ。しかし、それは罠であった。
自分を信じる娘すら利用して、スキアヘッドに街を襲わせていることを知った王女は、我を忘れてカイザーに怒りの拳を向ける!
激しい戦いが繰り広げられる最中、父を庇ってカイゼリンが重傷を負う。
「戦いが生むのは涙だけ…」
カイゼリンの傷をアンダーグエナジーで塞いだキュアノーブルとカイザーは、二つの国で和平を結ぶことに同意する……と、そこで再び開くクルニクルン。
現代に戻って来たソラたちは、今見てきたことをカイゼリンに話すも、それは彼女にとって受け入れ難い事実であったようだ……。

「第45話」公式サイトより
カイゼリン・アンダーグ(左)とスキアヘッド
300年前の傷が開いた彼女を守る従者
「それがわたしの務めだから…」とは言うが

【第46話】
来たるアンダーグ帝国との戦いに向けて防御の備えに余念のないスカイランド王国。
ツバサとヨヨが完成させた「ミラーパッドバリア」も無事に起動し街の守りは整ったものの、避難を余儀なくされた王国の住民はどこか疲れた様子だ。
「スリクマスを祝うの!」
エルの一声で地上世界のクリスマスそっくりな祭を祝うことになったスカイランド王国。
準備が進むなか、シャララ隊長から“極秘の任務”を依頼されるソラたち。
スカイランドのサンタ「ターサン」を邪魔する「いじわるトルネード」をマジェスティッククルニクルンで撃退したスカイたちだったが、行きがけの駄賃にプレゼントを配る手伝いまでかって出る。
スリクマス中になんとか仕事を終えたソラとましろは互いへのプレゼントを交換する。
中身は二つとも「ヒーロー手帳」(ましろがソラに送った手帳)であることに驚きながらも、一緒に世界を守る決意を新たにする二人であった。

「第46話」公式サイトより
ミックスパレットで雪を降らせてテンション爆上がりのバタフライ
嵐の前の静かなひと時…

【メモ】
 12月31日は放送休止。次回は24年1月7日予定。

【第47話】(2024年第1四半期以下同じ)
スリクマスの夜。誰かの呼ぶ声で目を覚ましたエルは、一番星に姿を変えていたプリンセス・エルレインから紫色の不思議な光を授けられる。
伝説のプリキュア「キュアノーブル」であるエルレインは、「一番星」として影にひなたにソラたちを見守っていたことを明かすと、自分に残された最後の力をエルに与え消滅する。
一方、エルレイン=キュアノーブル=キュアマジェスティの完全復活を知ったスキアヘッドは、カイゼリンを残して単身出撃しスカイランドに総攻撃を加える。
プリキュアたちに追い込まれた末、スカイたちの説得も空しく爆散するスキアヘッド。
頼れるもの全て失い怒りに燃えるカイゼリンは、スカイたちが知りたがっていた300年前に起こった事の真相を明かす。

「第47話」公式サイトより
エルレインとエル
マジェスティッククルニクルンは来たるべき時を見越して
エルレインが用意していた道具だった…

【メモ】
 プリキュア最新作情報。
 プリキュア次回作は「みんななかよし!わんだふる〜!」
 「わんだふるぷりきゅあ!」に決定。
 2024年(令和6年)2月4日(日)より放送開始予定。(参照
 劇場版でプリキュアシリーズが続くことは承知していたが、こうして発表されてようやく一年が終わるといった感じは、長寿番組ならではの光景である。次作は対象年齢が少し下がるというのも悪くはない。

【第48話】
「エルレイン=キュアノーブルの裏切り」に倒れた父・カイザーの恨みは深い。
自らの身体にアンダーグエナジーを取り込んだカイゼリン・アンダーグはモンスターとなってスカイランド城に襲いかかる。
プリズムシャインでカイゼリンを照らそうとすプリキュアたち。しかしその光はカイゼリンには届かない。
カイゼリンの猛攻にバリアの綻びが生じたとき、かつての敵だった「カバトン」や「ミノトン」そして「バッタモンダー(紋田)」たちが救援に駆けつける。
チーム一丸で力を合わせたプリズムシャインによってモンスターカイゼリンの浄化に成功するプリキュアたち。
しかし、正気に戻ったカイゼリンをスキアヘッドが放った槍が貫く。
彼こそが真に倒すべき「本当の敵」なのか?

「第48話」公式サイトより
モンスターカイゼリン
キュアプリズムのプリズムシャインで浄化されたかに思われたが…

【第49話】
エルレインにカイザー・アンダーグ殺しの汚名を着せ、カイゼリンに偽の記憶を植えつけていたスキアヘッドの正体。それはアンダーグエナジーの化身「ダークヘッド」だった。
アンダーグエナジーの「容れ物」としてカイゼリンが不適格と判断したダークヘッドは、彼女を人質にとりプリキュアたちをアンダーグ帝国へと誘い込む。
カイゼリンを助けなくては!罠と知りつつアンダーグ帝国に突入するプリキュアたち。
無数のランボーグとの戦いで仲間たちが次々と脱落するなか、最深部へとたどり着いたスカイとプリズム。だがアンダーグエナジーの毒に倒れたスカイが新たなる「容れ物」として身体を乗っ取られてしまう。

「第49話」公式サイトより
立ち止まるな!ヒーローガール

【第50話】シリーズ最終回
カイゼリンを奪い返され孤立無援となったダークヘッドから現れた大蛇「ダイジャーグ」との最終決戦は、ソラシド市で居場所を失った暗黒の力の自滅という形で幕を下ろした。
ありがとう。そして、さらばプリキュア!

「第50話」公式サイトより
私たちの冒険は終わった
そして…

【エピローグ】(50話)
戦いは終わった。
スカイランドへ帰ることになった3人(ソラ、エル、ツバサ)は、それぞれの想いを胸に最後の日々を送る。
そして迎えた別れの日。涙ながらにいつかの再会を誓ったましろは、翌日からソラたちの物語を絵本にまとめようと構想を練り始める。
そんなましろの前に慣れ親しんだあの声とあの姿が___私たちの物語はまだまだ続くよ!(了)

【備忘録】
 恒例の「次回作の主人公が客演する」スタイルは本作では採用されていない。
 来週から新しいお友達が活躍します!という「予告編」スタイル。
 新番組「わんだふる!ぷりきゅあ」は2024年(令和6)2月4日から放送です!(一部地域除く)

【評】
 新機軸を多数取り入れたシリーズ20周年記念作は、久々となる全50話で無事終了した。
 二つの新要素「男の子」と「大人の女性(18歳)」のメンバーが物語の起爆剤となったかどうかは今後のシリーズ展開の中で評価を受けることになると思われるが、個別のまとめエピソードがなかった「ひじりあげは」がキャラクターとしてはやや弱かったか。
 敵役となる組織の存在感がほとんど感じられないシリーズとなった。「ヒーロー」を目指す主人公にとって明確なライバルなり障壁が確立できなかったことは、物語としての本作の魅力を損なうとまでは言わないが、印象を薄くしてしまった要因ではあるだろう。

視聴完了

「キボウノチカラ〜オトナプリキュア`23〜」

「dアニメストア」で視聴。アニメーション発オリジナル作品。「プリキュアシリーズ」放送20周年記念作品。「現代日本を舞台に、かつて“プリキュア”だった女性たちのその後の姿を描く」アクションファンタジーアニメ。全12話。公式Webサイト

【第1話】
夢原のぞみ」(ゆめはら・のぞみ)は中学生の時に見つけた夢を叶えて小学校の教師になった。
明るく生徒思いの彼女も、踊ることが大好きなダンス部の「片桐るみ」(かたぎり・るみ)が親の破産で転校することを止められず、一人落ち込む日もある。
仕事の愚痴や弱音を幼なじみの「夏木りん」(なつき・りん)にこぼすのぞみ。
そこに思いがけず、かつてプリキュアとして一緒に戦った“仲間たち”「春日野うらら」(かすがの・うらら)や「秋元こまち」(あきもと・こまち)「水無月かれん」(みなづき・かれん)が集まってくる。
再会を祝して飲みに行くことにした5人は、行きつけのカフェバーで「美々野くるみ」(みみの・くるみ)と遭遇。
なぜ今、ここで。六人の再会は偶然にしては出来過ぎなのでは?

「第1話」公式サイトより
夢原のぞみ
小学校教師
かつて「キュアドリーム」として邪悪な組織「ナイトメア」と戦っていた
プリキュアの変身能力はすでに無い

【第2話】
大人オトナになった6人は、それぞれの道を進んでいた。
うららは新進気鋭の俳優、かれんは医者、こまちは作家の卵、りんはジュエリーデザイナーとサッカー選手の二足のわらじ、くるみは派遣秘書の修行中。
順風満帆に見える6人も、人には言えない悩みを個々に抱えていた。
そんなある日、街ゆく人の影の中から「シャドウ」という怪物が出現する。
パニックとなる現場に居合わせたのぞみとりんが人々を逃がそうとするも、のぞみはシャドウに捕まってしまう。
「眠りなさい……」影の中で響く誰かの声に心を奪われそうになるのぞみ。
しかし、のぞみは転校して行ったるみとの約束を思い出し、その声に抗う。
その時___妖精の国のキュアローズガーデンでタイムフラワーが咲き、時同じくしてあの“戦士”が立ち上がる。
その名はプリキュア……「キュアドリーム」再臨。

「第2話」公式サイトより
シャドウと謎の戦士(右)
我々は“彼女”を知っている!

【第3話】
中学生の姿に戻ってキュアドリームに変身したのぞみは、迫りくるシャドウの脅威を退けたものの、自分に起きたことも敵の正体もまるでわからず、報告を兼ねた飲み会もいまいち盛り上がりに欠けてしまう。
一方、医者のかれんは「篠崎ナナ」(しのざき・なな)という患者がリハビリを拒否し続けることに悩んでいた。頑張っていた部活動で何かあったことは間違いないが、それ以上は聞き出せず歯痒い思いをするかれん。
くるみと食事に行ったかれんは、会話の中から自分が医者になる原点きっかけを思い出し、ナナとのコミュニケーションを取ることに成功はしたが、病院にシャドウが現れて……。

「第3話」公式サイトより
ミルキーローズ(左)とキュアアクア
変身するとお肌がピチピチになるらしい(のぞみ情報)

【第4話】
行きつけのカフェバーで、パン屋の店員「日向咲」(ひなた・さき)とグラフィックデザイナーの「美翔舞」(みしょう・まい)に再会したのぞみたちは、賑やかなひとときを過ごす。
舞がカフェバーに居合わせたのはほんの偶然だったが、彼女はそれを言い出せずにいた。
後日、有給休暇を取って咲のパン屋の移動販売を手伝うことにした舞は、結婚や出産など漠然とした将来への不安を咲に打ち明ける。
「悩みがないことが悩み」というくらい真面目な舞の本性を知っている咲は、思った通りにやればいいと友人にアドバイスを贈る。
そこに団地の住人のシャドウが現れて二人を襲う。二人のピンチを救ったのはのぞみと今は建物管理会社の社員「ブンビー」だった。

「第4話」公式サイトより
チーム・プリキュア結成!
「ここまでくるとこの再会は偶然ではなく必然ね」
誰知らず口にしたその言葉が災になるとも知らず…

【第5話】
謎の敵、シャドウへの対策会議を開くも有効な手立てが見つからずさっそく手詰まりとなるのぞみたち。
シャドウについて配信している動画チャンネル「ダークナイトライト」に何か手掛かりがあるのでは?
一方、くるみからシャドウの報告を受けたパルミエ王国の国王「ナッツ」は、キュアガーデンに咲く不吉な花「タイムフラワー」との関連を知らせようと地上に降りようとする。
しかし、同じく国王の「ココ」は何故か同行することを渋る。
のぞみの事は気になりながらも、彼女が教師になったのを機に距離をおくと心に決めていたココは、シャドウを操る黒い天使「ベル」に囚われたのぞみを見過ごすことができずに再び関わってしまう。

「第5話」公式サイトより
ココ(右)
パルミエ王国の妖精で今は国王
水不足に喘ぐ祖国とかつての想い人との間で揺れ動くも…

【第6話】
「シャドウは人間の弱いココロ」と、黒い天使・ベルは言った。
4年ぶりの再会に涙を流し、すがりつくのぞみになすすべのないココ。
いつものカフェでココとナッツは、のぞみたちに正体不明の敵出現とプリキュアの復活が、キュアガーデンに咲いた不吉な花・タイムフラワーと関係しているのではと指摘する。
一方、ジュエリーデザイナーの仕事に手詰まりを感じていたりんは、プレゼン前のタクシーの車内で大きな犬型のシャドウを目撃する。
シャドウを追うか仕事を優先するか。悩みながらも後者を選択したものの、プレゼンで結果を残せず後悔と自己嫌悪が募っていくりん。
「だったら頼ればいい」とりんを慰めるかれん。かれんの言葉に少しだけココロが軽くなるりん。
そんな彼女たちの前にシャドウが現れて……。

「第6話」公式サイトより
キュアルージュ
夏木りんが変身するプリキュア
足技が得意

【第7話】
著名な演出家「滝川毱子」(たきがわ・まりこ)の新作舞台への出演を控えていたうららは、毱子の求めるものに応えられず、一週間休暇をとるよう言い渡される。
降板の二文字が頭をよぎり、落ち込んでいたうららの元に「シロップ」が訪ねてくる。
気分転換に外へ遊びに行った二人が一緒に作った歌が、動画配信サイト「ダークナイトライト」に紹介されて話題になるが、その歌がもとで街中にシャドウが現れてしまい、それに呼応するように「キュアレモネード」も復活する。

「第7話」公式サイトより
うららとシロップ(右)
大好きな歌を歌うことでリフレッシュできたうららだったが…

【第8話】
自分の近辺にシャドウの被害が及んだことに衝撃を受けたこまちは、のぞみやココと一緒に調査を開始する。
シャドウが発生するのは自分たちの街とその周辺であることまでは突き止めたものの、そこから先に進めない。
話を聞いた近所の「山口さん」の紹介で、街の歴史に詳しい「雪代さなえ」(ゆきしろ・さなえ)の元を訪ねたこまちは、街の「時計塔」に関するある重大な事実を知る。
戦火で焼け野原になった街で、唯一残った時計塔の鐘の音が人々の希望となったこと。そして時計塔の鐘には「天使の絵」が描かれていること。その天使の名前は「ベル」だということ。
時計塔の鐘を調べたこまちたちだったが、これといった手掛かりは得られず……。

「第8話」公式サイトより
街にある時計塔の鐘を調べるこまちとのぞみ

【第9話】
プリキュアの活躍で今日もシャドウの進行は食い止められたものの、のぞみは目に見えて消耗していく。
一方、ダークナイトライトの動画で紹介されて以来、大盛況となったPANPAKAパンでは咲が将来についてひとり悩んでいた。
店のこと、婚約者のこと。そしてパンについて学ぶためフランスに留学したいこと。思い出の場所「大空の樹」の前で咲の本当の気持ちを知った舞は、迷いや遠慮を断ち切るアドバイスを贈るのだった。

「第9話」公式サイトより
キュアブルーム(左)とキュアイーグレット
「ふたりはプリキュアSplash Star」(2006〜2007)に登場する二人
迷いを振り切り遂に復活!しかし…

【第10話】
戦いを終えたのぞみが、突然倒れてしまった。
タイムフラワーとプリキュアに変身することが関係しているとナッツから聞いたココは、のぞみにこれ以上変身をしないよう忠告する。だが現状でシャドウと戦うことができるのはプリキュアしかいない。
一方、切迫する時間に焦ったベルは、大量のシャドウを生み出し、街を占拠しようと試みる。
街が危ない!
覚醒したのぞみは、リスクを承知で仲間たちと共に時計塔へと向かうが……。

「第10話」公式サイトより
タイムフラワーとのぞみ
その花が咲くと災いが起こるという不思議な花
何かの警告を発しているようだが…

【第11話】
ベルがプリキュアに見せた「未来の街」は見るも無惨な廃墟と化していた。
「街を滅ぼしたのは……あなたたち人間よ!」
ベルは人間たちの“魔の手”から街を守るため、未来からやって来たというのだ。
人間へのベルの絶望にプリキュアたちの説得は虚しく響き、戦うことに躊躇するプリキュアはシャドウに追い詰められる。
だが、人間の負の感情を吸い込み巨大化したシャドウはベルの制御を振り切り、暴走を始めてしまう。
絶望にとらわれる一同___だがしかし、一人だけ諦めない者がここにいた!
希望の戦士・キュアドリームは、ベルが見せた絶望の未来に真っ向から立ち向かう決意を示す。

「第11話」公式サイトより
これが最後の戦いなんだ!

【第12話】シリーズ最終回
タイムフラワーの影響で膝を屈しかけたキュアドリームを救ったのは、「キュアブラック」「キュアホワイト」そして「シャイニールミナス」だった。
力を合わせて暴走する巨大シャドウに立ち向かう“11人の”プリキュア!
見守っていた「」(みちる)や「」(かおる)、「ブンビー」たちも街の人々に「自分たちにできること」でプリキュアを応援するよう呼びかける。
人々の心に芽生えた小さな希望の力を束ね合わせて、巨大シャドウを未来世界へ押し戻すプリキュアたち。
人間への微かな希望に心動かされたベルは白い天使の姿に戻り、プリキュアと約束を交わし未来へと帰っていった。

「第12話」公式サイトより
ベル
本来の姿に戻った時計塔の天使
「未来で待ってる…」という言葉を残し未来世界へ戻る

【エピローグ】第12話
戦いはひとまずの終わりを見た。しかし___限界をこえて戦いぬいたのぞみは、
意識不明のまま一週間も眠り続けていた。
戦いに赴く前にのぞみと或る約束を交わしていたココは、戻った時に言おうとしていたのぞみへの想いを口にする。
その呼びかけに応じるように目を覚ますのぞみ。そして時間は“未来”へと動き始める。(了)

「第12話」公式サイトより
「一緒にいたい…」というココの呼びかけに目覚めたのぞみ

【評】
 子供向けテレビアニメの「つづき」を描く企画は、ともすれば「大人の悪ふざけ」の「楽屋オチ」のような作品になることが多く、ギャグアニメとなるところを踏ん張り抜いた本作には驚かされたというのが率直な感想だ。
 働く人たちの悩みや未来への不安など、子供向けでは描けない「大人の事情」に真面目に取り組んだスタッフワークが素晴らしい。
 「大人になった“彼女たち”」というコンセプトを開拓したという点で画期的な作品になった、テレビアニメの一つの到達点ということができるだろう。

【追記】
 シリーズ第二弾?「魔法使いプリキュアⅡ〜MIRAI DAYS〜」2025年1月(第1四半期)朝日放送・テレビ朝日系列で放送予定。公式Webサイト

視聴終了

Helckヘルク

「dアニメストア」で視聴。23年第3四半期から継続。全24話。(未完)公式サイト

【第1クールあらすじ】
 人間でありながら魔王になって「人間を滅ぼそう!」と笑顔で宣言する謎多き男へルク。
新魔王選定トーナメントの会場から遥か辺境に飛ばされたヘルクと帝国四天王の女「ヴァミリオ」は、魔界へ戻る旅の途上でさまざまな試練をくぐり抜ける。
そしてある夜、ヘルクはヴァミリオに真実を打ち明ける。

【第13話】
魔界へと戻る旅の途上。
魔王を目指す人間の勇者「ヘルク」は、魔界の帝国四天王の一人「ヴァミリオ」にこれまで黙してきた己の出自を語る。
物心つく前から英雄として覚醒していたヘルクには守るべき弟「クレス」がいた。
魔物によって両親を失った兄弟二人は、その日の暮らしにも事欠く生活を送っていたが絆は人一倍強固なものだった。
そんなある日、病弱気味なクレスが重い病にかかってしまう。
しかし困窮した死にかけの子供を診てくれる医者など誰もいなかった。
雪の降るなか途方に暮れていたヘルクたちに手を差し伸べたのは、貴族「ラファエド」だった。

「第13話」公式サイトより
ヘルクとクレス(背負われている方)
早くから勇者の才覚を表していた兄と病弱な弟

【第14話】
勇者として覚醒したのち、討伐部隊の一員として国境付近の山岳地帯へ赴いたヘルクは、傭兵団のリーダーで聖剣の使い手「アリシア」と知り合う。
新たな仲間たちと共に魔物討伐を続けるヘルク。そして4年の月日は瞬く間に過ぎていく。
一方、英雄・クレスが魔王「トール」を討ち果たしたが、魔物の集団は何故か再び王都に攻め込んでくる。重傷を負って療養中のクレスは民衆からの激しい罵倒に晒される。
弟の名誉を回復するために単身、魔王の城に潜入したヘルクはある男と出会う。

「第14話」公式サイトより
クレス
ヘルクの弟で魔王を討ち取った“英雄”
だが訪れるはずの平和は新たに現れた魔物によって阻止されてしまい
病床で民衆からの非難を浴びることに…

【第15話】
復活した魔王を倒すため、単身トール城に侵入したヘルクは、帝国四天王の一人「アズドラ」と対面する。
人間と事を構えたくない。むしろ友好的な関係を築きたいという魔族アズドラの言葉を信じて王都へ戻るヘルク。
しかし国民の魔族への積年の恨みと憎悪を覆えすことは容易ではなかった。
一人悩むヘルクを後目に、蘇った魔族との戦いに向けて人間軍は最終兵器「覚醒勇者」の投入しようとする。
「戦争を継続せよ!」人間側の決定に疑問を呈するヘルク。そこに彼を尋ねる訪問者があって……。

「第15話」公式サイトより
アズドラとヘルク
近く新魔王を決めるトーナメントがあることを明かす
魔族四天王に心を許した人間勇者ヘルクだったが…

【第16話】
クレスの親友「ゼルジオン」の訪問を受けたヘルクは、王国の切り札たる覚醒勇者にまつわる恐るべき秘密を知る。
人工進化いつわりの勇者を操るための“呪術の核”にされた弟クレスを救うため、ゼルジオンたちと共に城内に侵入したヘルクは「人間の王」の言術によって自我を失ったクレスと戦う羽目に。
クレスの力を封じるため、已むなくアリシアの魔剣「勇者殺し」が使われるが……。

「第16話」公式サイトより
ゼルジオン
クレスの親友
覚醒戦士の正体が「呪いによって駆動する操り人形」と知り
それを阻止しようとヘルクに助力を乞う

【第17話】
己の野心のため、王や元老たちすら利用する大賢者「ミカロス」がアリシアから奪った魔剣「勇者殺し」に傷つき倒れるヘルク。
窮地に立たされたヘルクを救ったのは、一時的に自我を取り戻したクレスだった。
しかし、王の言術に再び自我を失いかけたクレスは、兄を守るため自刃して果てる。
怒りと悲しみのあまり暴走するヘルクは乱戦の最中、意識を失い昏倒する。
夢現に弟を守れなかった後悔に苛まれるヘルク。だが目を覚ました彼は仲間たちの境遇を知らされ、絶望する。

「第18話」公式サイトより
弟を失い絶望に沈むヘルク
しかし悲劇はこれだけでは済まなかった…

【第18話】
英雄・クレス殺しの「反逆者」として追跡される身となったヘルク。
重傷を負った己の身も顧みず、囚われとなったアリシアを救うため、王都へとひた走るヘルクは、処刑場で変わり果てた姿の彼女と再会する。
醜い人間の本性を目の当たりにして絶望したヘルクは、アリシアを伴い魔界へ行こうとする。
二人の門出を祝福するかのように舞い落ちる雪。
だが時すでに遅く、雪に触れたアリシアは人工勇者へと覚醒してしまう。
アリシアが差し出した「勇者の剣」で止めを刺すヘルク。
彼女が遺した最後の言葉は「笑顔でいてほしい」というものであった。

「第18話」公式サイトより
アリシア
魔物専門の傭兵団のリーダー
ヘルクと共に死戦を越えるうちに
いつしか友情以上の何かを感じていた…かもしれない女性

【第19話】
ヘルクが抱える人間への深い絶望と絶えず浮かべる笑顔の理由を知ったヴァミリオは、託された「勇者の剣」で彼の望みを叶えると請け負い、あらためて自らの身分を明かすのだった。
「だが死ぬな。お前は一人じゃない」共に戦うことを誓う二人。
荒野を走る機関車で移動しながら怪物退治をこなすヴァミリオの元に、アズドラからの書簡が届く。
そこには「人間の砦へ迎え」と書いてあった。

「第19話」公式サイトより
ヴァミリオとヘルク
帝国四天王の身分を明かしヘルクを魔族に味方するものと認めて
行動を共にするヴァミリオ

【第20話】
死ぬたびに強くなって蘇る人間側の「翼の兵士たち」と魔族の戦いに終わりはまだ見えない。
一方、人間側の王都で諜報活動をしていたスパイ「アスタ」は、迷宮のように入りくんだ城内で、まだ覚醒していない人間の少女「シャルアミ」と出会う。

「第20話」公式サイトより
アスタ
ヴァミリオ配下の諜報員スパイ
特殊能力によりあっつ〜いコーヒー(紅茶も可)を飲むと
妹の「イスタ」にメッセージを送ることができる

【第21話】
ゼルジオン率いる翼の戦士たちの襲撃を受けるシン魔王城に援軍として駆けつけたのは仮面を着けたアズドラだった。だが翼の兵士たちの目的はまさにそこにあった。
誘き出されたアズドラ不在のトール城に「結界石」を奪わんと侵入するミカロスたち。
しかし地下には不在のはずの「ある男」が待ち構えていた。

「第21話」公式サイトより
ミカロス
人間側の大賢者
かつてクレスと共に魔王トールと戦ったが
いつしか己の野心を抱くようになり…

【第22話】
「私をここから連れ出して…」というシャルアミの手を引き城の中を逃走するアスタ。
しかし二人は城の深奥にある“王の間”に行き着いてしまう。
そこに現れた人間の王に操られアスタに襲いかかるシャルアミ。
彼女に隠された能力とは、ミカロスが操る「新世界生物」と深い関わりがあるようだが……。

「第22話」公式サイトより
シャルアミ
ラフェエド家の長女
かつて瀕死となったクレスを助けたことがある
ミカロスが「解呪」と呼ぶ特殊な能力のために(?)
城に幽閉されていた

【第23話】
魔族の前線基地を襲撃するラファエド軍のもとへ駆けつけたヘルクとヴァミリオに対し、ラファエドは戦いから身を引くよう忠告する。
だが堕落した人間を滅ぼすヘルクの意志が揺らぐ気配はないと悟ったラファエドは、攻撃の矛先を現在のヘルクの心の支えと思われるヴァミリオへと向ける。
いつヘルクが暴走するか分からない不安を隠しつつ応戦するヴァミリオ。
一進一退の攻防が続くなか、ヘルクに向けられる一本の矢。
その射手いての正体は……。

「第23話」公式サイトより
ラファエド
代々王国を支えてきた名門貴族の当主
危機に陥った幼いヘルクとクレスを救った恩人

【第24話】シーズン最終回
かつての友・アリシアの変わり果てた姿に、ヘルクは優しく微笑んだ。
自らの犠牲を厭わずかつての仲間を救おうとするヘルクの気持ちを図りかねるヴァミリオは、ラファエドとの戦いの最中、自分の感情の正体に気がつく。
「諦めるな。お前は一人じゃない!」
魔族でありながら「人間を救う」と決意したヴァミリオは迷いを断ち切り、風のように戦場を舞う。

「第24話」公式サイトより

【エピローグ】(第24話)
アリシアを引き連れて戦場を去るラファエド。
この先に待ち受ける運命に抗う決意を新たにしたヘルクとヴァミリオは、ピウイとともにシン城へと向かう。(未完)

「第24話」公式サイトより
戦いはまだ続く…

【評】
 主役が筋骨隆々の青年をいう日本では珍しいタイプの正統派のヒロイックファンタジー。
 物語的に2クール目以降盛り上がるのが気になるが、「続き」が見たいと思わせる作品ではある。
 問題は「いつ」続きが見られるかということだが……。作品の評価は来るべき「完結編」まで保留ということで。

視聴終了

「呪術廻戦 懐玉かいぎょく玉折ぎょくせつ/渋谷事変(第2期)」

「dアニメストア」で視聴。23年第3四半期から継続。全23話(通算47話)。公式サイト

【第1クールあらすじ】
 最強の呪術師・五条悟を封印せよ!
 最悪の呪詛師・夏油げとう傑の企みで渋谷に集結する百鬼夜行の目的はただその一点のみ。
一般人を巻き込んで「とばり」で封鎖された渋谷へ赴く五条悟。そこでは想像を絶する地獄が待っていた……。

【第11話】(35話)
術師の侵入を拒む「帳」を解くため奮戦する虎杖・伏黒・猪野たち呪術高専生(東京)たち。
どんな攻撃も受け付けない結界の秘密に気がついた3人は、その基となる渋谷で一番高いタワーを目指す。
そこには予想通り呪詛師たちが待ち構えていて……。

「第11話(35話)」公式サイトより

【第12話】(36話)
虎杖と伏黒の活躍で「術師を拒む帳」が解除される。
一方、連絡員・伊地知が何者かに刺されて倒れているところを発見した1級術師・七海は、釘崎と新田が呪詛師と対峙する現場に現れて……。

「第12話(36話)」公式サイトより

【第13話】(37話)
狗巻いぬまきの参戦で、なんとか渋谷駅構内にたどり着いた虎杖を待ち構えていたのは、彼に弟を殺された特急呪物“呪胎九相図”の一人「脹相」(ちょうそう)だった。
己の血液を自在に操る呪物に苦戦する虎杖は、仲間のために自分がここで止めると捨身の反撃に出るが、そこで脹相から意外な言葉をかけられる。

「第13話(37話)」公式サイトより
脹相(左)
呪胎九相図1番で長男に当たる
赤血せっけつ操術」と肉弾戦を得意とする
とどめを刺そうとした虎杖(右)にあり得ない幻想を見てしまう

【第14話】(38話)
脹相との戦いで瀕死となった虎杖を救ったのは、夏油傑に心酔する双子の呪詛師「枷場美々子」(はさば・みみこ)と「枷場菜々子」(〜ななこ)だった。
正体不明の何者かに乗っ取られたすぐるを“救う”ために彼女たちがとった最悪の行動とは。
一方、夏油傑の皮を被った何者かと遭遇した「冥冥」(めいめい)と「憂憂」(ういうい)は、彼が呼び出した特級特定疾病呪霊と、そして七海たちは能力未知数の呪霊と対峙する。

「第14話(38話)」公式サイトより
夏油傑(贋)
百鬼夜行事件において乙骨憂太との戦いに敗れ
五条悟にとどめを刺されるも 遺体を何者かに盗まれる
(「劇場版呪術廻戦0ゼロ」参照)

【第15話】(39話)
未登録の特級呪霊「陀艮」(だごん)の領域展開“蕩薀平線たううんへいせん”により窮地に追い込まれる七海たち。
彼らを救うべく伏黒が領域に穴を開けるが、そこに呪詛師「オガミ婆」の降霊術によって復活した、通称・術師殺しの殺し屋「禪院甚爾」(ぜんいん・とうじ)の殺戮に特化した人形ぬけがらも乱入する。
一方、双子の呪詛師から特級呪物「両面宿儺(りょうめんすくな)の指」を与えられた宿儺のうつわたる虎杖の身体からは両面宿儺が現れてしまい……。

「第15話(39話)」公式サイトより
「枷場美々子」(左)と「枷場菜々子」
夏油に心酔する双子の呪詛師
常に一緒に行動する

【第16話】(40話)
最悪のタイミングで顕現した宿儺すくなを味方に引き入れるため、必死の説得を試みる特急呪霊「漏瑚」(じょうご)。だが宿儺は耳を貸そうともしない。
一方、互いを実の親子と知らず対峙していた伏黒と甚爾の戦いは意外な幕切れを迎える。
説得が無益と見るや已むなく実力行使に出た漏瑚は、呪力を十全に発揮できず敗れ去る。しかし宿儺からは意外な言葉をかけられて……。

「第16話(40話)」公式サイトより
両面宿儺(に乗っ取られた虎杖悠仁)
宿儺の器(悠仁)を得て1000年ぶりに復活した“呪いの王”
普段は虎杖の身体に潜伏しているが…

【第17話】(41話)
甚爾との戦いで満身創痍となった伏黒を呪詛師「重面春太」(しげも・はるた)が襲う。
伏黒は式神「八握剣異戒神将魔虚羅やつかのつるぎいかいしんしょうまこら」を召喚してこれに対抗するが、そこに宿儺が現れて、なぜか彼の窮地を救う。
対象範囲に存在する術師か式神を仕留めるまでは止まらない最強の式神を相手に、“呪いの王”両面宿儺は最悪の手段でこれに対抗する。

「第17話(41話)」公式サイトより
八握剣異戒神将魔虚羅
歴代十種影法術師の中で誰も調伏できなかった最強の式神にして
伏黒の“奥の手”

【第18話】(42話)
破壊と殺戮の記憶だけを残して、再び虎杖の中へと戻る宿儺。
「正しい死」を求めて戦ってきた虎杖にとって、その記憶は耐え難い屈辱となって彼を苛む。
当て所なく渋谷の街を彷徨っていた虎杖は、満身創痍の七海が特急呪霊「真人」(まひと)の手にかかって死亡するところを目の当たりにして……。

「第18話(42話)」公式サイトより
真人
未登録の特級呪霊
偽・夏油たち呪詛師一派と手を組み
呪いの時代を作ろうとするが…

【第19話】(43話)
新田の制止も聞かず再び帳の中へ戻った3級呪術師「釘崎野薔薇」(くぎさき・のばら)は、真人の分身体に遭遇する。
一方、虎杖の心を徹底的に折ろうとしていた真人は、己の分身と戦っていた釘崎を誘き出してそして……触れた。その意味するところは……。

「第19話(43話)」公式サイトより
釘崎野薔薇
都立呪術高専1年生
呪力をこめた釘を打ち込んで攻撃する術式「芻霊すうれい呪法」の使い手
気が強くどんなに強い相手にも物怖じしない

【第20話】(44話)
“釘崎の死”を目の当たりにして呆然と立ち尽くす虎杖を間一髪救ったのは、彼の親友ソウルフレンドで高専京都校の3年生「東堂葵」(とうどう・あおい)だった。
先行する東堂を追って次々と渋谷へ参入する京都校の面々。果たしてこの戦いの行方は……。

「第20話(44話)」公式サイトより
東堂葵
1級呪術師で虎杖の(自称)親友
身長タッパケツのデカい女」が好み
高身長アイドル「高田ちゃん」の熱烈なファン

【第21話】(45話)
東堂の助けを借りて再び真人と対峙する虎杖。
黒閃を発動させた真人、東堂に続き虎杖も自らの力を解放し、最後の呪い合いに臨む。
勝負の結末は……。

「第21話(45話)」公式サイトより

【第22話】(46話)
今まさに虎杖と真人の死闘に決着がつく、その場に忽然と姿を現す偽・夏油。
五条悟を封印したその男と対峙した虎杖は、彼が史上最悪の術師と称された「羂索」(けんじゃく)こと「加茂憲倫」(かも・のりとし)であることを知る。
特級呪物「呪胎九相図」を生み出した術師の肉体を奪ったこの男の狙いは何か?
そして彼を追って参戦した特級術師「九十九由基」(つくも・ゆき)の目的は……。

「第22話(46話)」公式サイトより

【第23話】(47話)シーズン最終回
廃墟と化した東京から一千万の呪霊が放たれた事実は伏せられたまま、日本の再建は遅々として進まず。
封印された五条悟を連れて逃げた夏油傑の亡骸に寄生する男・加茂憲倫の行方はようとして知れず。
そして、猶予されていた虎杖悠仁の死刑執行が急遽決まり、処刑人として「乙骨憂太」(おっこつ・ゆうた)と特級過呪怨霊「折本里香」(おりもと・りか)が指名される。
世界は更なる混乱を予感させたまま、次の物語へと続く。(未完)

「第23話(47話)」公式サイトより
九十九由基
呪霊を狩るだけの高専の方針に真っ向から異を唱える孤高の術師
かつて学生だった夏油に問うた“答え”を聞きにやって来たが…

【メモ】
 渋谷事変後の戦いを描く「死滅回游(しめつかいゆう)編」の制作が決定。
 現時点での詳細は不明。(参照

【評】
 混乱の極みである。
 「正しい死」を求める虎杖悠仁の物語は、未だ枝葉末節に尾鰭がつきまくる状態でその全体像もどのようにして畳むのかも一向に見当もつかない。
 ハイクオリティで鳴らした作画も後半は粗が目立つようになっており(それでも高品質なのは流石だが)、今後予定されている新作にも不安が募る。
 物語が本線に戻るまではあとどのくらいかかるのだろうか?

視聴終了

「葬送のフリーレン」

「dアニメストア」で視聴。同名マンガ原作のアニメ化作品。「魔法が使える世界を舞台に、“人間をよく知りたい”エルフの魔法使いと仲間たちの旅行きを描く」
ファンタジーアニメ。全28話。本放送に先駆けて2時間テレビスペシャルとして放送された。公式サイト

【第1話】
魔王討伐を果たし、10年ぶりに王都に凱旋する勇者「ヒンメル」率いる3人の仲間たち。
各々が残りの人生について感慨にふけるなか、1000年を生きると言われるエルフの魔法使い「フリーレン」は一人、魔法探求の旅に出かけてしまう。彼女にとって十年の歳月など顧みるに価しない、ただの時間でしかないのだ。
それから50年___。
フリーレンはヒンメルたちと交わした約束を果たすべく、再び王都の地を踏む。
50年に一度の流星群を見届けた四人の仲間のうち、勇者ヒンメルがこの世を去ったのはこのすぐ後のこと___仲間と共に彼を見送るフリーレンは、思いがけずこみ上げる悲しみの感情に戸惑うのだった。
以来、人間のことをもう少し知りたいと願うようになったフリーレンの元に、僧侶「ハイター」から戦災孤児の「フェルン」が“弟子”として託される。
ヒンメルの死から既に20年が経とうとしていた……。

「第1話」公式サイトより
フリーレン
エルフの魔法使い
人と違う時間生きるため感情に起伏に乏しい

【第2話】
ハイターの元で魔導書解析の傍ら、フェルンに魔法を教えることになったフリーレン。
4年後、ハイターの死を弟子フェルンと共に見届けたフリーレンは、当てのないながい長い旅に出る。
勇者ヒンメルの死から26年___
魔法探究を続けながら、ヒンメルの足跡を辿っていた二人は、ある村で彼の功績を讃える銅像の清掃を依頼される。
作業をしながらヒンメルが生前好きだった花のことを思い出したフリーレンは、既に絶滅したとされる「蒼月草そうげつそう」を探し始めるが……。

「第2話」公式サイトより
ヒンメルの銅像
76年前に魔王討伐を果たした勇者

【第3話】
勇者ヒンメルの死から27年___
交易都市ヴァルムで、フリーレンから誕生日を祝ってもらうフェレン。
引き続き魔法探究と勇者ヒンメルの足跡を辿る旅を続けていた二人は、とある村で、かつてヒンメルとフリーレンが封印した魔族「クヴァール」の完全な殲滅を依頼される。

「第3話」公式サイトより
フェルン
16歳の魔法使い
フリーレンの今のところ唯一の弟子

【第4話】
荒れ果てた「海の見える村」で海岸掃除を引き受けるフリーレンとフェルン。
報酬として受け取ったいにしえの大魔法使い「フランメ」の手記が、偽物であることを知りながら仕事を続ける師匠フリーレンの心境を、フェルンは推し図れずにいた。
その後、フリーレンの旧友でドワーフの「アイゼン」を訪ねた二人は、「フランメの手記」探しを手伝って欲しいと頼まれる。
本物は存在しないとされる大魔法使いの手記。だが本人から魔法の手解きを受けた唯一かつ存命中の“弟子”であるフリーレンは、それが間違いなく在ると確信していた。
“死者と対話できる”土地「オレオール」を求めて、フリーレンとフェルンは大陸北部の都市「エンデ」を目指して旅立つ。

「第4話」公式サイトより
フランメ
人類魔法の開祖にしてフリーレンの唯一の師匠
1000年以上前に実在し「魂の眠る地」オレオールの在処を書き記した

【第5話】
勇者ヒンメルの死から28年___
死せる勇者の魂との対話のため、10年にも及ぶ(と思われる)長い旅を続けるエルフの魔法使いフリーレン人間の弟子フェルン
竜の巣に置かれた魔導書を手に入れるため、アイゼンに加勢を頼んだフリーレンの元に一人の青年「シュタルク」がやって来る。ドワーフの一番弟子であるという彼は、ドラゴンを睨み追い返したという触れ込みだが……。

「第5話」公式サイトより
シュタルク
勇者パーティの戦士「アイゼン」の弟子
師匠と同じ斧使いの戦士
17歳

【第6話】
紅鏡竜こうきょうりゅうを倒すためにシュタルクに声をかけるフリーレン。
自分の実力を把握しきれていないが故に過剰に臆病なシュタルクにはきっかけが必要。そう判断した魔法使いは、自分が主導すると見せかけて敢えて戦士に戦いを任せてみる。

「第6話」公式サイトより
習うより慣れろ
実戦の中で自分の実力を知るシュタルク

【第7話】
シュタルクが旅の仲間に加わり、北の領土へ足を踏み入れたフリーレンたちは、魔界との境界線に位置する「グラナド伯爵」が統治する街に到着する。
そこで伯爵との交渉に訪れていた“魔族”の姿を目にしたエルフの魔法使いは、己を制御できなくなり、規則で禁止されている魔法の行使に及んでしまう。
身柄を拘束され、伯爵邸の地下に監禁されるフリーレン。そこに血気に逸る魔族の男が現れて彼女を殺そうとする!

「第7話」公式サイトより
魔族と見ると見境がなくなるフリーレン
エルフの魔法使いは魔族の本性を嫌というほど知悉していた…

【第8話】
魔族の七崩賢しちほうけんアウラ」の配下である「ドラート」を容赦なく血祭りにあげるフリーレン。
一方、アウラの名代「リュグナー」たちの本当の目的は、人類魔法の叡智「フランメの防護結界」の秘密を知ることだった。
魔族の狙いが明らかとなることで交渉は決裂、リュグナーたちは本性を表して実力行使に打って出る。
脱獄したフリーレンは、フェルンやシュタルクと共に逃げようとするが、時すでに遅く。アウラは既にフリーレンの気配に気がついていた。
「葬送のフリーレン」と、かつて魔族からそう呼ばれていたエルフの魔法使いは逃げられないと悟るや、堂々とアウラの面前に赴く。

「第8話」公式サイトより
いつもと違う感じのフリーレン
「魔族を殺す魔法」の本領発揮か?

【第9話】
断頭台のアウラ」…膨大な魔力で死者の軍勢を引き連れ、“服従の天秤”なるアイテムで奇跡をものする魔族の女と対峙するフリーレン。
一方、フェルンとシュタルクにも魔族「リュグナー」と「リーニエ」の追撃が迫っており……。

「第9話」公式サイトより
アウラ(中央)
約80年前に勇者一行と戦い敗れた過去をもつ大魔族
服従の天秤なるアイテムで魔力量の少ないものを服従させ操る

【第10話】
魔力への絶対の自信と誇りが魔族の本質であると知悉した老練の魔法使い・フリーレンにとって、500年ほど修行を積んだなどと吹聴するアウラなど最初から敵ではなかった。
1000年以上前、英雄とまで称された人間の大魔法使い・フランメから教わった魔族必滅の秘技。
それは徹頭徹尾、勝つことに特化した「騙し討ち」にあった。
魔力制御で抑えられていたフリーレンの実力を見誤ったアウラは、自らのアイテムの餌食となり自害して果てる。

「第10話」公式サイトより
「私は1000年以上生きた魔法使いだ…」
フリーレンの言葉に戦慄するが時すでに遅く…

【第11話】
アウラたち魔族を撃滅したフリーレンたちは、グラナド伯爵ならびに周辺諸国からの感謝と歓待を受ける。
旅立ちの日、大陸北部を通過するには魔法協会認定の“資格”が必要と知ったフリーレンは、試験を受けるため魔法都市オイサーストに進路を取る。
が、折悪しく北側諸国は冬の季節が到来。
足止めを喰らったフリーレン一行は、山小屋で身体を鍛え続けるエルフの武道僧モンククラフト」と出会い、一冬を過ごす。

「第11話」公式サイトより
クラフト
ほんの偶然からフリーレンたちと山小屋で越冬することになったエルフの男
同族に会うのは300年ぶりとフリーレンに語るが
出会ったタイミングが最悪だった…

【第12話】
北側諸国を進むフリーレン一行は、「剣の里」へ辿り着く。
そこは80年前、本物の勇者にしか抜けないとされる“勇者の剣”をヒンメルが引き抜いたとされる場所だった。
定期的に里に現れるという魔物を退治をすることになったフリーレンたち。だが戦いの最中、シュタルクが意外なものを発見してしまい「英雄」の真実が思いがけず明らかとなる。

「第12話」公式サイトより
80年前の光景
勇者の剣を前にする英雄ヒンメル
しかし実際は「剣は抜かれていなかった」?!

【第13話】
北側諸国のアルト森林で、底なし沼に嵌まった青年「ザイン」を助けたフリーレンは、彼の卓越した魔法治癒能力に感心する。
冒険者を夢見ながらついに旅立つことなく、辺境の村で無為の日々を過ごすザインの才能を惜しむ神父の兄から、彼を連れ出してほしいと頼まれたフリーレンたちはザインを仲間にしようと説得を試みるが……。

「第13話」公式サイトより
ザイン(左)と「戦士ゴリラ」
二人は親友だったが兄への配慮から冒険の誘いには応じなかった
友の帰りを待つザインの選択を兄は叱責しフリーレンと共に旅立つよう説得する

【第14話】
(条件付きで)僧侶ザインが仲間に加わり、旅を続けるフリーレンたち。
そんなある日、誕生日のプレゼントのことで仲違いするフェルンとシュタルクを見かけたザインは“若者たち”にアドバイスを送る。
だが若い二人に対して何かと「大人ぶる」僧侶ザインに1000年を生きる魔法使いフリーレンは言いたいことがあるようだ……。

「第14話」公式サイトより
フリーレンとザイン
「歳上のお姉さんに叱られたい」と宣う破戒僧ザインに対し
1000歳を超えるエルフは何を言えばいい?

【第15話】
あくまでも(フリーレンを除く)「歳上のお姉さん」に感謝されたい褒められたいザインは、とある事件をきっかけに、思いがけず願いは叶ったもののあまり嬉しいものではなかった。
当面の目的地・オイサーストまで残り半分となった城塞都市フォーリヒで、路銀が底をついたフリーレン一行に、領主「オルデン卿」からある仕事を持ちかけられる。
だがそれはシュタルクにとって過酷な数ヶ月の始まりであった。

「第15話」公式サイトより
シュタルクとフェルン
戦死したオルデン卿の一人息子にそっくりだったが為に
“身代わり”として舞踏会に出席することになったシュタルク
早くに家族を失ったシュタルクにとって
それは果たせなかった親孝行ともいえたが…

【第16話】
フリーレンの数少ない“存命中の”友人でドワーフの元・戦士「フォル爺」を訪ねる一行。
亡き妻との約束で、ずっと村を守ってきた老戦士も、今や彼女の記憶の殆どを失いかけており、彼自身、寿命がどれほど残っているか定かではなかった。
かつてヒンメルが語った言葉を思い出すフリーレン。フォル爺あなたの記憶も連れていく、とエルフの魔法使いは約束する。
一方、冒険者になると出ていった親友の足跡を求めていた僧侶ザインは、ある集落で戦士「ゴリラ」の手がかりを得る。

「第16話」公式サイトより
戦士ゴリラの像

【第17話】(2024年第1四半期・以下同じ)
ザインの親友が向かった場所は、フリーレンたちが目指すオイサーストとは完全に別の方角だった。フリーレンたちに暇を願いでるザイン。
しかし出発を翌日に控えた晩に、少しだけ早く到来した寒波のため、フリーレンたちはひと月の足止めを余儀なくされる。
思いがけず出来てしまった時間の中で、フェルンとシュタルクの喧嘩の仲裁を頼まれたザインはなぜ自分なのかとフリーレン尋ねる。
「同族嫌悪……かな」自分の胸の内を初めて明かすフリーレンにザインは……。

「第17話」公式サイトより
若い二人の仲裁を頼まれるザイン
「なんで俺なんだ…」

【第18話】
再び三人となったフリーレン一行は、魔法都市オイサーストに到着する。
この先の北部高原では一級魔法使いの同行が義務付けられており、二ヶ月後の選抜試験に向けてフリーレンとフェルンはさっそく修行を開始する。
そして迎えた試験当日。フリーレンとフェルンは会場に集まった曲者揃いの受験者たちと別々にパーティーを組むことになり……。

「第18話」公式サイトより
選抜試験会場に向かうフリーレンとフェルン
長い寄り道たたかいの始まり…

【第19話】
第一次試験の課題は、3人ずつのパーティーで、試験場に棲息する隕鉄鳥「シュティレ」を日没までに捕獲し、なおかつパーティー全員が揃っていなければならないというものだった。
共に三級の魔法使い「カンネ」「ラヴィーネ」と組むことになったフリーレンは、二人の能力を最大限に活かせるようお膳立てをし、見事シュティレ捕獲には成功したのものの……。

「第19話」公式サイトより
カンネ(左下)とラヴィーネ(左上)
二人は幼なじみで同じ魔法学校出身
カンネは水を操る魔法リームシュトローア
ラヴィーネは氷の矢を放つ魔法ネフティーアを使う

【第20話】
日没間近にして「ラオフェン」の高速移動魔法ジルベーアでシュティレを奪われたフリーレンたちは、否応なく「デンケン」「リヒター」に戦いを挑むことに。
一方、フェルンと組んだ「ユーベル」「ラント」たちもまた「エーレ」「ヴィアベル」「シャルフ」組とシュティレ争奪戦を繰り広げていた。
ヴィアベルはユーベルとの戦いの中で、人殺しを厭わない彼女に危険なものを感じとる。

「第20話」公式サイトより
ユーベル
三級魔法使い
常識と異なる価値観・倫理観で行動する
人殺しへの抵抗感に欠けるなど非常に危険な魔法使い
「共感した相手の得意な魔法を使える」能力と
大体なんでも切る魔法レイルザイデンを使う

【第21話】
老練の宮廷魔法使いであるデンケンが「一級魔法使い」という地位にこだわる理由。それは故郷の墓参りがしたいという個人的なものであった。
だが事情を抱えるのはフリーレンたち他の受験者とて同じこと。
古の大魔法使い「ゼーリエ」の孫弟子にあたるフリーレンは、ゼーリエが張った強力な結界を突破しリヒターと対峙するカンネたちを援護する。
刻々と迫る日没。果たして何組が一次試験を通過できるだろうか?

「第21話」公式サイトより
デンケン
二級魔法使い
権力争いの末に宮廷魔法使いの地位まで上りつめた
その実力は一級魔法使いと遜色ないともいわれている
冷静沈着な面持ちとは裏腹に内心に焦りを抱えている

【第22話】
第一次試験は6組18人が合格し、その中にはもちろんフリーレンとフェルンの姿があった。
二次試験は3日後との告知を受けた受験者は解散し、三々五々に時がくるまで待機することに。
束の間の休息に、シュタルクがまたしてもフェルンの機嫌を損ねてしまう。
已むなくご飯で機嫌を取ろうと二人を街へ連れ出したフリーレンは、次々と知り合い(受験者)と遭遇する。(狭い街だからね)
「次からは敵同士だね」カンネやラヴィーネたちと語り合っていたフリーレンたちの元に二次試験の詳細が届く。

「第22話」公式サイトより
ヒンメルたちと食した“懐かしい味”に淡々と感激するフリーレン
…いや変わってる…変わってるけどあの時よりずっと美味しい♡

【第23話】
一級魔法使い選抜の第二次試験___それは「零落れいらくの王墓」の最深部に到着するという、いわゆる「ダンジョン攻略」であった。
その最深部に到達したものは未だいないとされる難攻不落のダンジョンを試験会場に選んだことに受験生から不満が挙がるが、試験官「ゼンゼ」は自分が付き添って監督するからと空嘯そらうそぶき、気にする素振りも見せない。
受験者たちは徒党を組んだり単独で動いたりとダンジョン内部へ潜入していくが……。

「第23話」公式サイトより
ゼンゼ
一級魔法使い
少女のような外見の自称「平和主義者」だが口調や態度は厳しい
自身の髪の毛を自在に操る攻撃魔法を得意とする

【第24話】
零落の王墓ダンジョンの最深部を目指す受験者たちの前に、彼ら自身の「完璧な複製体」が立ち塞がる。
中でも厄介なのは、デンケンたちの前に現れたフリーレンの複製体。
「これが試験でなかったらとっくの昔に瓶を割っておったわい(棄権リタイアする)」と老練の魔法使いをして言わしめるほどの最難関の場にフリーレン本人たちも合流して……。

「第24話」公式サイトより
フリーレン(複製体)
受験生たちの実力・魔力・技術などを“完全に”コピーした実体
逆を言えば自分の弱点を把握していれば倒せるということになるが…

【第25話】
零落の王墓の最深部で受験者の前に立ちはだかる複製体の正体は、神話の時代の魔物「シュピーゲル」が作り上げた“心を持たない”ところ以外は完璧な受験生たちの紛い物コピーであった。
術者シュピーゲルを倒せば複製体が制御できると判明したものの、肝心のシュピーゲルは王墓の最深部に閉じこもったままだ。
協議の結果、フリーレンとフェルンが「フリーレンの複製体」と対峙し、強行突破することになった。
「わたし、フリーレン様を殺せるかもしれません!」

「第25話」公式サイトより
フリーレンの一番弟子は師匠の魔法の癖を熟知していた…

【第26話】
「お前はいずれ魔王か人間に倒されるだろう」というゼーリエの予言が頭をよぎったフリーレンは、フェルンと共に自身の複製体を僅差で打ち破る。
複製体との戦いの中で、フリーレンが有する真の実力(の一端)を垣間見たフェルンは、魔法の更なる高みと深さに奮い立つものを感じずにはいられなかった。
生き残ったフリーレンとフェレンは二次試験に合格する。

「第26話」公式サイトより
フリーレン対フリーレン(複製体)
「これほど消耗したのは80年ぶりかな…」
とフリーレンは嘯くが…

【第27話】
二次試験が終了し、フリーレンやフェルンを含む12名が合格した。
三次試験を待つ間、粉々になってしまったフェルンの杖を修理するために、道具商を営むリヒター(二次試験失格)の元を訪れるフリーレン。
一級魔法使い選抜試験三次にして最終試験は、大陸魔法協会の創始者ゼーリエによる面接が、急遽セッティングされる。
孫弟子フリーレンの参加で、本来ならば資格も実力も足りていない受験者を「一級魔法使いになるイメージができているか」否かを見極め、悉く「不合格」にしていくゼーリエ。
地位にも名誉にも興味を示さない(ゼーリエ曰く)「つまらない魔法しか使わない」フリーレンにも不合格が告げられるが、フェルンと対面したゼーリエは思わぬことを口にしてしまい……。

「第27話」公式サイトより
ゼーリエ
大陸魔法協会の創始者にして大魔法使いと称されたエルフ
フランメの師匠でありフリーレンは孫弟子にあたる

【第28話】シーズン最終回
今年の一級魔法使い試験は、ゼーリエをして「豊作」と言わしめるほどの合格者を輩出した。
フェルンのほか、デンケン、ヴィアベル、ユーベル。そしてラントに至っては本人が試験会場にいなかったことが判明する。
全てが終わり、受験者たちもまたそれぞれの居場所へと帰っていく。
そして、フリーレンたちもオイサーストを旅立つ時がやってきた。
北の大地でフリーレン待ち構えるのは果たして……(未完)

「第28話」公式サイトより
一級魔法使いとなったフェルンは
「服の汚れをさっぱり落とす」魔法を授けられたという…

【評】
 2023年の末尾を飾る(24年まで続いたが)「大作」である。
 半年の長丁場を品質を落とすことなく作り続けた制作会社のスタッフワークにまずは敬意を表したい。
 物語的には魔族との戦い以降の、いわゆる「一級魔法使い選抜試験編」で完全に停滞してしまったのが非常に残念に思えた。今どきの作り方としてはこれが正解なのだろうが、これだけ大量のキャラクターを投入して収拾のつく物語が作れるのかとは思わなくもない。
 まだ何も始まっていない物語の続きはどうなるか。一応、期待して待つことにする。

視聴完了

「ゴブリンスレイヤーⅡ」

レコーダー録画を視聴。ABEMA独占配信タイトル。同名オンライン小説およびライトノベル原作のアニメ化作品。2018年第4四半期放送のテレビシリーズならびに2020年劇場公開のOVAの続編。公式Webサイト

【第1期あらすじ】
 「俺は世界を救わない___ゴブリンを殺すだけだ」
 栄進出世に背を向けて、ゴブリン退治に執着する変わり者の冒険者。
 人はいつしか彼のことを尊敬と畏怖を込めて「ゴブリンスレイヤー」と呼ぶようになっていた。
 そんな彼と行動を共にする個性豊かユニークな仲間たち。
 そして2年目の春が訪れて……。

【第1話】
2年目の春___辺境の街で活動を続ける銀等級(序列三位)の“変人”冒険者「ゴブリンスレイヤー」は、「おんな神官」や「妖精弓手ゆんで」「鉱人ドワーフ道士」「蜥蜴リザードマン僧侶」らと共に、今日もゴブリン退治に向かっていた。
そんなある日、ギルドハウスへ戻ったゴブリンスレイヤーにゴブリンへの異常な執念を見せる「少年魔術師」が詰め寄る。
単独でゴブリンを退治すると意気込む、しかし経験の乏しい新人冒険者に、危ういものを感じたギルドの「受付嬢」から、少年の身受けを依頼されるゴブリンスレイヤー。
ひとまず少年を「牛飼娘」がいる下宿先の牧場へと連れて行くが……。

「第1話」公式サイトより
少年魔術師(左)とゴブリンスレイヤー
見覚えがある赤毛の魔術師の少年に何かを感じるゴブリンスレイヤー

【第2話】
昇給審査のため、初めてパーティーの指揮を執ることになった女神官は、功を焦るあまり皆の足を引っ張ってばかりの少年魔術師に手を焼く。
建設中の「新人冒険者訓練場」に現れたゴブリンを退治するため侵入したゴブリンの陵墓で「巨人トロール」と遭遇した一党パーティーは、少年魔術師の勇足で思わぬ苦戦を強いられる羽目に。
少年魔術師がゴブリンに拘る理由。それはゴブリンスレイヤーや女神官にも関わりがあることだった……。

「第2話」公式サイトより
ゴブリンスレイヤーと「仲間たち」
少年魔術師は新人時代の女神官とパーティーを組み
ゴブリンに襲われて死んだ女魔法使いの弟だった…

【第3話】
訓練場でゴブリンスレイヤーのほか「槍使い」や「重戦士」の指導を受けた新人は、着々と実力をつけていく。成長していく彼らの姿に過去と未来の自分を重ねるゴブリンスレイヤー。
一方、少年魔術師がゴブリン退治に執着する理由を知った女神官もまた、彼に気をかけていた。
慌ただしくも穏やかに過ぎていく辺境の街___その水面下ではある異変が、密かかつ速やかに進行していた。

「第3話」公式サイトより
冒険者たち
「槍使い」(左)と「重戦士」(右)
共に銀等級の冒険者でゴブリンスレイヤーとは旧知の仲(のはず)

【第4話】
ゴブリンの奇襲を受けて分断される辺境の街。
態勢を立て直したゴブリンスレイヤーたちは、ゴブリンが侵入に使ったトンネルを通り逆撃を仕掛けようとする。
しかし、そこにゴブリンの何らかの意図を察した女神官が、少年魔術師ら新人冒険者を率いて別動隊として動くことを提案する。
実戦の只中に放り込まれた訓練生たちは、無事生き延びることができるだろうか?

「第4話」公式サイトより
ゴブリンスレイヤーと「牛飼娘」
ゴブリンスレイヤーの下宿先の娘は
彼の素顔を知る数少ない人物でもある

【第5話】
妖精弓手の元に、エルフの森から手紙が届いた。
親族の結婚式に参列するため急遽帰省するという彼女に同行することになったゴブリンスレイヤーと仲間たち。
旅の途中「水の都」に立ち寄ったゴブリンスレイヤーは、ゴブリンとの戦闘のさなか手に入れた古の文字が刻まれた粘土板を「剣の乙女」の元へ持ち込み、解読を依頼する。

「第5話」公式サイトより
剣の乙女
至高神の大司教にして世界を救った「六英雄」の一人
ゴブリンスレイヤーの前では恋する乙女?

【第6話】
エルフの森に向かうゴブリンスレイヤー一行は、突然受けたゴブリンの襲撃を退け樹海の入り口に辿り着く。
翌朝、妖精弓手の姉の結婚相手である「兜の森人」と合流し、無事エルフの里に迎えられたゴブリンスレイヤーたちだったが、平穏なひとときは長続きせず……。

「第6話」公式サイトより
まさかの水着サービス回!(左から二番目が「受付嬢」)
何となくラノベっぽい展開ではあるが…

【第7話】
エルフの里を襲撃したのは、森人の聖獣を従えたゴブリン・ライダーであるらしい。エルフの森の近くにゴブリンが巣を張っていると確信するゴブリンスレイヤーたち。
川を上って闇の奥ハート・オブ・ダークネスに存在するという「川を堰き止めるものモケーレ・ムベンベ」へと向かったゴブリンスレイヤー一行が見たものとは……。
一方、水の都で粘土板の解読を進めていた剣の乙女は、ある事実に辿り着き、急ぎ冒険者たちに知らせようと行動を起こす。

「第7話」公式サイトより
妖精弓手の姉
ゴブリンスレイヤーと関わりたがる妹に
“彼”が人間であることを諭すが…

【第8話】
遺跡・川を堰き止めるものの最上階へ辿り着いたゴブリンスレイヤー一行は、ゴブリンシャーマン率いるゴブリンの大群との混戦のさなか予期せぬ苦境に遭遇する。
一方、剣の乙女が冒険者たちに出した伝文にはただ一言「地獄の門が開く」とあった。
女神官の奇跡の発動によりかろうじてゴブリンを一掃したゴブリンスレイヤーたちは、エルフの結婚式に参列したのち急ぎ帰途につく。

「第8話」公式サイトより

【第9話】
水の都の大司教こと、剣の乙女の訪問を受けたゴブリンスレイヤーは、ゴブリン退治のついでに(?!)都へ向かう道中の警護を依頼される。
街道でゴブリンたちを退けながら仲間たちと共に都へと急ぐゴブリンスレイヤーは、襲ってくるゴブリンに特徴的な刺青があることに気がつき……。

「第9話」公式サイトより
剣の乙女
ゴブリンスレイヤーの素気無い態度に「いけず…」と嘆くお年頃

【第10話】
剣の乙女を都に送り届けたゴブリンスレイヤーたちは束の間の休息に羽根を伸ばす。
かつての仲間の墓参りを済ませた女神官は、彼女の顔を思い出せないことに気づく。妖精弓手と共に大浴場でくつろいでいた女神官は謎めいた少女兵に声をかけらる。
浴場から戻った女神官は自分の装束が盗まれていることに気がつく。犯人は例の少女兵なのだろうが……。

「第10話」公式サイトより
謎の少女

【第11話】
女神官の装束を着て外出したところをゴブリンに攫われた「王妹」を救うため“死の迷宮”と呼ばれるダンジョンへと向かうゴブリンスレイヤーたち。
かつて迷宮を攻略した剣の乙女から託された地図を頼りに探索を続ける一行は、やがて王妹を生贄として儀式を進めるゴブリンプリーストの祭壇に辿り着く。

「第11話」公式サイトより
ゴブリンプリースト
生贄(王妹)の血を捧げて何かを復活させようとしているが…

【第12話】シーズン最終回
死の迷宮奥深くに囚われた王妹を救い出すことに成功したゴブリンスレイヤーたち。
しかしゴブリンプリーストがその死の間際に完成させた秘儀により、強大な魔物「魔神の手」が召喚されてしまう。
圧倒的な戦力差に、剣折れ矢尽き果て奇跡もほとんど残されていないゴブリンスレイヤーたちは、いかに迷宮を脱出するのか?

「第12話」公式サイトより
魔神の手(中央)
あらゆる物を凍らせる魔法を駆使する最悪の怪物

【エピローグ】(第12話)
ゴブリンスレイヤーたちの暗躍で王妹は都へ戻り、事態は収束を見た。
今回の一件は、王国内の一部勢力と邪教団が結託しており、「金剛石の騎士ナイト・オブ・ダイヤモンド」の摘発をもってしても油断のならない状況は今なお進行中のままである。
仕事を終え、牛飼娘の待つ家へと戻るゴブリンスレイヤー。
今は心身を休め英気を養うときだ……。(未完)

【評】
 ハードな世界観の前作とは打って変わって、ややコミカルなラブコメの側面を出してきたという印象。水着回や入浴回など視聴者サービスもできることは分かったが、それでは作品が目指すものは何なのかと思わないでもなく。
 やや期待はずれのシーズンとなった。

視聴終了

「ミギとダリ」

「dアニメストア」で視聴。同名マンガ原作のアニメ化作品。「1990年の日本・神戸の架空の村を舞台に、母親の殺人犯を探す双子の復讐の顛末てんまつを描く」ミステリサスペンス(ギャグ)アニメ。全13話。公式Webサイト

【第1話】
1989年12月。日本の児童養護施設を訪れた裕福な老夫婦「園山修」(そのやま・おさむ)と「園山洋子」(そのやま・ようこ)は、“一人”の少年を養子として迎えることにした。
年が明けて1990年の2月。兵庫県神戸市北区のニュータウン「オリゴン村」にある園山家で暮らす13歳の美少年「園山秘鳥」(そのやま・ひとり)には誰にも言えない秘密があった。
一卵性双生児である「ミギ」と「ダリ」は、表向きはあくまで一人の「秘鳥ひとり」を演じながら、裏で“ある目的”を遂げるためにこの村へ帰ってきたのである。
一見すると何の変哲もない閑静な村で、少々?風変わりな二人が探し求める「ある人物」とは何者なのか?

「第1話」公式サイトより
ミギ(右)とダリ
一卵性双生児の特性を活かして(?)
一人の“園山秘鳥”を演じる二人(ややこしい)

【第2話】
遡ること7年前___1983年のオリゴン村で一人の女が死んだ。
そのとき遺された“子供たち”は、母を殺した(と思われる)犯人への復讐を誓い、何処かへ行方をくらます。
そして、再び1990年。
この村に居を構えている(はずの)「母を殺した」犯人の手がかりを求めるミギとダリ___園山秘鳥は、園山家の生活に慣れはじめていた、そんな矢先……
二人はパパ洋子ママの様子によそよそしいものを感じる。もしかして気づかれたのか?!緊張しながら調べてみると、そこには意外な展開が待っていた。

「第2話」公式サイトより
園山修(左)と洋子
秘鳥を養子に迎えた夫妻
一人息子が二人いることに気づいていない全くの“善人”

【第3話】
殺された母親の死の真相を探るためにに本格的に活動を開始するミギとダリ。
記憶に残る薄暗いベッドの下で見た「ミジンコ模様の壁紙」がある家を探すためにボーイスカウトのメンバーとなる二人の「秘鳥」。
情報収集のため、友達を作って家に呼んでもらおうと画策するミギとダリだったが
、少年たちから突きつけられた条件は常軌を逸したものであった。

「第3話」公式サイトより
一条瑛二
一条家の長男
模範的な少年として周囲から認知されているが…

【第4話】
オリゴン村の各家庭に出入りしている家政婦の“みっちゃん”こと「光山」(みつやま)から「ペイズリー柄(ミジンコ柄)の壁紙」がある家の情報を入手するミギとダリ。
目的の「一条家」に侵入するため、息子である「一条瑛二」(いちじょう・えいじ)と仲良くなろうとする二人だったが、学校で同じクラスとなるために猛勉強する羽目に。しかもミギが図書館で出会った美少女に一目惚れしてしまい、計画は破綻するかに思われたが……。

「第4話」公式サイトより
光山(みっちゃん)
隣村に住む通いの家政婦
オリゴン村の各家庭に出入りしており無類のゴシップ好きでもある
洋子とは同世代の友人

【第5話】
ミギとダリの努力や謀略の甲斐あって(?)一条家に招待されることになった園山一家。
さっそく一条邸の探索を開始するダリ。しかし、ミギが瑛二の策略にハマり監禁部屋に閉じ込められてしまった!
矯正プログラムしつけと称してミギに赤ん坊の格好を強要する一条家の母「一条怜子」(いちじょう・れいこ)。やはりこの村はどこかがおかしい。
だが、ミギは監禁部屋で探し求めていた“アレ”を発見して……。

「第5話」公式サイトより
監禁室のミギ
この壁紙の模様はまさか…!

【第6話】
一条家はオリゴン村を監視している?隠し部屋でオリゴン村を模したジオラマを発見したダリは、みっちゃん(家政婦)と共に引き続き邸を捜索する。
一方ミギは、乳飲み子を完璧に演じることで怜子から一条家の秘密を聞き出そうとするが矯正プログラムは一方的に終了を告げられる。
翌日には園山家に戻れると聞き大いに焦るミギとダリ。食事の時に得たわずかな情報からある仮説を立てた二人は、一条家の人間に心理的なハッタリブラフを仕掛ける。
二人の母「メトリー」を殺した犯人として浮かび上がったのは……。

「第6話」公式サイトより
一条家とオリゴン村の歪んだ関係
そして消えた家政婦(みっちゃん)
この家には何かがあるに違いない
だがそれはなんだ?

【第7話】
母親メトリーを殺したのは瑛二なのか?
真相を確かめるために、謎の女子生徒「サリー」に変装して瑛二に近づくダリ。
ダリの思惑通り、瑛二はサリーに、自分と「金髪の女(=メトリー?)」に起こったある出来事を告白する……だがサリーに夢中なのは瑛二だけではなかった。

「第7話」公式サイトより
サリー(左)
一時期だけ瑛二と同じ学校に在籍していた「図書室の美少女」
……に変装したダリ

【第8話】
愛しのサリーの正体がダリであることにショックを受けたミギは、クラスメイトの「秋山俊平」(あきやま・しゅんぺい)の家に転がり込む。
二人で秘鳥ヒトリが迎える初めてにして最大のピンチ!
復讐にとらわれず自由に生きるというミギを当てにできなくなったダリは、一人で瑛二に復讐するための策を練る。
ハロウィンの仮装大会で瑛二を亡き者にしようとするダリの計画は、運命の手違いからミギが標的ターゲットになってしまう。だがミギを救ったのは意外にも……。

「第8話」公式サイトより
秋山俊平
秘鳥(たち)のクラスメイト
飛行機や鳥が大好きすぎる少年
そのことに固執しすぎて周囲が見えなくなることもしばしば

【第9話】
瑛二に命を救われたミギは、その理由を確かめるためにサリーに変装して一条邸を訪れる。
助けるつもりはなかった、ただ罪を償いたいだけ。そう言って屋根裏部屋へサリーを案内した瑛二の口から怜子や自分自身の秘密が語られる。
だが秘鳥の身に危険が迫っていることを知ったサリー(ミギ)の背後には必死の形相の怜子が迫っていて……。

「第9話」公式サイトより
一条怜子
コロスコロスコロスコロスコロス

【第10話】
怜子によって「みっちゃん(家政婦)殺し」の犯人に仕立てられてしまったミギとダリ。
身の潔白を証明して、怜子に復讐の鉄槌を下すために秋山や「堤丸太」(つつみ・まるた)に自らの正体を明かして協力を要請した二人は、決死の覚悟で一条邸へ乗り込むが……。

「第10話」公式サイトより
堤丸太
秘鳥(たち)のクラスメイトその2
ハイテク機器が大好きで一条家の娘「華怜かれん」のことも好き

【第11話】
怜子の口から語られる「悪魔の女=メトリー」の真実。そしてミギとダリそして瑛二の出生に関する衝撃の真相も明らかとなる。子を産めない体と知った怜子は、夫「」(えい)には内緒で、メトリーを代理母に仕立てていたのだ。
メトリーが産んだ「三人」の赤ん坊は“金髪の双子”と“黒髪の男の子”だった!
自分の預かり知らぬこととはいえ、実の母親を手にかけた事実を認められない瑛二は、衝動的に怜子を刺殺し、館に火を放ってしまう。

「第11話」公式サイトより
メトリ(左)と怜子
一条家の家政婦として雇われた女
子を産めない怜子の代わりに息子たちを出産するが
嫉妬に狂う怜子によって監禁室に幽閉される
そして…

【第12話】
瑛二が起こした火事の煙が迫る中、監禁部屋に閉じ込められたミギとダリたちを救い出したのは秋山だった。
間一髪、一条邸脱出して喜ぶ一同だったが、瑛二がまだ屋敷に残っていることを知ったダリは衝動的に中へと飛び込んでしまい……。

「第12話」公式サイトより
瑛二が「ミギのいない自分」だと気づいたダリは
「無様に生きろ」と瑛二に手を差し伸べるが…

【第13話】シリーズ最終回
ミギとダリは一条怜子への復讐を果たした。
だが一条邸は焼失し、瑛二おとうと義母はは家政婦みっちゃん殺しを認めて少年院送りとなった。
ダリもまた一条家の火災で顔に火傷を負ったため、もう秘鳥ヒトリには戻れなくなっていた。残りの人生をミギの影として生きていくと宣言するダリに対し、ミギは異なる思いを抱いていた。
そして再びオリゴン村にクリスマスがやって来て……。

「第13話」公式サイトより
一条瑛(右)と瑛二
血の繋がらない親子だが息子として支えていくことを誓う父

【エピローグ】第13話
自分が置いてけぼりになる夢で目覚めたダリの目の前には二つのプレゼントが置かれていた。
パパとママはしばらく前から二人が「秘鳥」であることに気がついていたのだ!
園山家の“双子”の兄弟「園山ダリ」(そのやま・だり)「園山ミギ」(そのやま・みぎ)として成長する二人。
そして時は流れ___1993年3月。
二人は「あること」を証明するために敢えて違う道を選ぶ。旅立ちの日。だが二人の顔はあくまでも明るく、そして力強い。(了)

【メモ】
 本作放送前の2023年8月に急逝した原作者「佐野菜見」(さの なみ)氏への追悼メッセージがラストシーンに提示される。

【評】
 全く同じ顔をした双子が出てくるホラーサスペンスと思わせて、世間の常識を知らないがためのギャップで笑わせにくるギャグアニメでもある第1話の「変さ」が気に入っている。
 本人たちがいたって「真剣」なところから生まれる可笑しみが、一種異常な環境と合わさって複雑な味わいとなる良作であった。
 もう少し「村」と「一条家」の秘密で引っ張るのかと思わせて実は全然関係なかったり、瑛二の妹などキャラが弱い登場人物が気になりはしたが、いちおう最後まで楽しむことができた。
 最後に原作者への哀悼の誠を捧げる。

視聴終了

「僕らの雨いろプロトコル」

「dアニメストア」で視聴。アニメーション発オリジナル作品。「現代日本を舞台に、eスポーツのプロを目指す少年少女の群像劇を描く」スポーツアニメ。全12話。公式Webサイト

【第1話】
時野谷瞬」(ときのや・しゅん)は、母親と病身の妹の三人で暮らす高校2年生。苦しい家計を助けるため、昼間は学校に通いながら夜はeスポーツカフェ「FOX ONEフォックス・ワン」でアルバイトという生活を送っていた。
そんなある日、瞬の働く店が運営するeスポーツチーム「TEAM FOX ONE」のメンバー全員がチームを脱退したことをきっかけに、店に多額の借金があることが判明する。
勤務先倒産の危機を救うため、幼なじみの「稲月望」(いなつき・のぞみ)や「仙堂暁斗」(せんどう・あきと)らと共にチーム FOX ONEを再結成した瞬は、莫大な優勝賞金が出るというeイースポーツ全国大会「ザクセリオン・チャンピオンシップ」優勝を目指すことになった。
事故で父を失い、妹が大怪我を負った原因を作った(と思っている)ゲームから身を引いていた瞬は、みんなの居場所を守るため再びコンソールを握るが……。

「第1話」公式サイトより
時野谷瞬(右)と妹・美桜みお
妹の足に障害が残ったのは自分がゲームに熱中していたせい…
という負い目を感じている兄とブラザーコンプレクス気味の妹

【第2話】
3年前に起きた事故で足が不自由になった妹「時野谷美桜」(ときのや・みお)や、女手一つで家庭を支える母「時野谷聡美」(ときのや・さとみ)への後ろめたさを感じつつも、バイト先 FOX ONEの借金返済のためeスポーツの世界に戻ってきた瞬。
さっそくeスポーツゲーム「ザクセリオン」全国大会に出場エントリーしようとするが、現状ではTEAM FOX ONEにメンバーは2名足りなかった。
プレイヤー募集をかけてみても目ぼしい人材はなかなか集まらない。瞬も昔のゲーム仲間「ばくれつ君」に声をかけてみるが色良い返事はもらえなかった。
そんなある日、瞬たちの前に「ネカマのオタク眼鏡デブ」と「全身黒づくめの怪しい女」がオーディションを受けに現れる。

「第2話」公式サイトより
ネカマのオタク眼鏡デブ
そのまんまの彼だがゲームの腕前は確か

【第3話】
謎めいた自称・五次元人プレイヤーの「ビッグバン・インフィニティー」の跡を追った瞬たちは、汚部屋マンションに住んでいる彼女が新人女優の「三枝悠宇」(さえぐさ・ゆう)であることを知る。
ネカマのオタクメガネ「長嶺流星」(ながみね・りゅうせい)と仕事上の都合で本名非公表となった“幻影忍者ファントム・ニンジャ”こと悠宇がメンバーに加わり、何とか大会出場の条件を満たしたTEAM FOX ONE。
その夜、瞬は「ばくれつ君」から連絡を受ける。ばくれつ君の正体は悠宇だったが今の瞬にそれを知る由もない。

「第3話」公式サイトより
三枝悠宇
売り出し中の女優
実は重度のゲーマーである

【第4話】
「ザクセリオン・チャンピオンシップ」が開幕した。
TEAM FOX ONEの最初の相手は優勝候補のチーム「スリーピングアウル」。
チームには、TEAM FOX ONEを脱退した“JONATHANジョナサン”とカレーが飲み物の変わり者の少年「内嶋睦生」(ないとう・むつき)こと“ROXロックス”がいた。
圧倒的な経験値の差に苦戦は必至と思われた新生TEAM FOX ONEだったが……「大丈夫。死ぬ時はいっしょだ」とかつての口癖が出てしまう瞬に、かつてのゲーム仲間だった悠宇ばくだん君はいっそう奮起する。そして……。

「第4話」公式サイトより
稲月望(中央)と仙堂暁斗(左)
望は瞬の1学年上の幼なじみでハンドルネームは「656ムツゴロウ
暁斗は瞬の同級生でやはり幼なじみ。ハンドルネームは「Zaneゼイン」だが
登録時のどさくさで?「ザネ」にされてしまう

【第5話】
スリーピングアウルを逆転勝利で降し、決勝トーナメントに進出するTEAM FOX ONE。
だが母や妹に対する後ろめたさから、瞬は皆のように素直に喜ぶことができない。そんな兄に歯痒さすら感じる美桜。そして迎えた決勝戦の朝。
優勝まであと2勝となったTEAM FOX ONEの前にスリーピングアウルが再び立ちはだかる。
昨日の余勢をかって試合に臨む瞬たちに対し、スリーピングアウルは司令塔IGLを睦生に変えて応戦する。
結果はまさかの……!

「第5話」公式サイトより
内嶋睦生
スリーピングアウル所属でハンドルネームは「ROXロックス
レトルトカレーをストローで飲む変わり者で、ゲームに人生の全てのリソースを投じている
瞬に自分と同じ資質を感じ「自分の方へ来い」と誘いをかけるも拒否される

【第6話】
スリーピングアウルに「0-7」というスコアで惨敗し、準優勝となったチームFOX ONE。
獲得した賞金のおかげでチーム存続は本決まりとなり、喜びにわく他のメンバーを余所に、瞬は(当初の予定通り)ゲームから身を引く決意を固めていた。
しかし、美桜にリハビリセンター通院の話が舞い込み、瞬の決意は揺らぐ。
今の家庭を作った一因は自分にある。妹や母への罪の意識から逃れられない瞬は妹のため、已むなくゲームを続けることに。
そんな瞬の前に再び現れる睦生。
「全てのしがらみを捨てて、君はボクのところに来るべきだ」
瞬をスカウトするため、彼の事を何もかも調べ尽くした睦生の言葉は、十分な説得力を持つように思われたが……。

「第6話」公式サイトより
リハビリセンターに行くと“お兄ちゃん”と離れ離れになる…!
と最初は拒絶していた美桜いもうとだったが

【第7話】
地方大会で実績を重ね、着々と知名度を上げていくTEAM FOX ONE。
総勢128チームが参加するプロリーグ「ザクセリオン・ビットテクニカリーグ」への参加も決まり、否応なく盛り上がるチームの中で、瞬は睦生の言葉が頭から離れずにいた。
果たして自分は「ゲームのために全てを捨てた」睦生のようになれるのか?
自問していくうちに心身ともに疲弊の極みに達した瞬は、バイト中に倒れてしまう。
チームメンバーのほか、母や妹の瞬への想いが錯綜する中、プロリーグ開幕の時を迎えて……。

「第7話」公式サイトより
瞬と望
今まで意識していなかった幼なじみに抱く感情に戸惑う望
それというのもあの女…!

【第8話】
プロリーグ参入を目指し奮戦するも準決勝で敗退となるチームFOX ONE。思うような成績が残せず、メンバーには焦りばかりが募る。
美桜の入院費のために頑張らなければ……気負う瞬に美桜いもうとからかけられたのは意外な言葉だった。
一方、スランプに陥っていたチームには思わぬ支援者が現れる。
元「TEAM FOX ONE」の熱烈なファンを自認する「佐藤星詩流」(さとう・せしる)と「小鳥遊恵美子」(たかなし・えみこ)からの強烈なダメ出しから始まったチームの再建プランが功を奏して、新・新生TEAM FOX ONEはランキング上位に再浮上を果たす。

「第8話」公式サイトより
佐藤星詩流
かつてのTEAM FOX ONEのファン
推しのメンバーが既に引退しついでに妻子持ちだと分かって意気消沈
辛辣ながらも適切なアドバイスを感謝されてそのままコーチになってしまう

【第9話】
飛び入り鬼コーチの星詩流や恵美子(は、何もしてないが)の協力もあって、決勝リーグ参加権内に踏みとどまるTEAM FOX ONE。
プロ昇格への道筋が見える中、美桜の入院資金にとチームメンバーから手渡された賞金に瞬は感謝するが、妹は頑なに支援を拒むのだった。
美桜と口論となった瞬は、一番言われたくない言葉を妹から浴びせられ衝動的に家を飛び出してしまう。
そこに、睦生が現れ追い討ちをかけてくる。「妹が歩けないのは多分キミのせい」「余計なものを捨ててボクのところへ来いよ」そして……。
雨が降りしきる中、ずっと外で待っていた美桜の元に駆け寄る瞬に妹は……。

「第9話」公式サイトより
感情を爆発させる美桜
兄を独り占めできないことの苛立ちをどこにぶつければ良いの?

【第10話】
母から「美桜いもうとの脚は治っている」と聞かされた瞬は、その事実をすぐには受け入れられない。
兄である自分が妹の回復の妨げになっている。睦生がいつか語った言葉に真実味が加わり苦悩する瞬。
一方、役者として大きな飛躍を遂げつつある悠宇にも「ある選択」を迫る場面が近づいていて……。

「第10話」公式サイトより
プロゲーマーか俳優か
どちらが“本当の自分”か煩悶する悠宇

【第11話】
「スリーピングアウル」がいち早くプロリーグ参加を決める一方、瞬たちチーム「FOX ONE」はここに来て連敗を喫し、遂に一度の敗北も許されない状況に陥っていた。
さきの一件以来、顔を合わせていなかった瞬と美桜きょうだいは、膝を突き合わせて本音をぶつけ合う。そこで瞬は「妹を解放する」ためにある約束を美桜と交わす。
一方、悠宇もeスポーツプロゲーマーか俳優かの選択を迫られある決断を下していた。
プロリーグ参加を決める最後の戦いまでもはや猶予はない。しかも相手はよりによってあのスリーピングアウルなのだ。

「第11話」公式サイトより
決戦前夜に交わした兄と妹の約束
それは…

【第12話】シリーズ最終回
「睦生くんには勝てないのか……?」
プロリーグ選抜をかけたスリーピングアウルとの最終決戦。睦生による冷酷かつ圧倒的な実力差の前に苦戦するチームFOX ONE。
“美桜がリハビリを受ける”かそれとも“自分が妹の前から去る”か。追い詰められた瞬の元に母からのメッセージが届く。そこには兄を応援する妹が。“立って”応援する妹の姿が映っていた。
勝って帰るしかないと奮起する瞬とそれに応えるチームの仲間たち。
勝負の行方は果たして?

「第12話」公式サイトより
稲月颯太(中央)と星詩流と小鳥遊恵美子(左)
颯太は FOX ONEの店長で望の父親
彼の借金問題からこの物語は始まった

【エピローグ】第12話
マッチポイントからの大逆転でスリーピングアウルを下したチームFOX ONE。
しかし瞬とプロリーグで戦える結果に満足した睦生は、不敵な笑みを浮かべていた。
「ようこそ僕の世界へ」
一方、新々俳優・悠有もプロゲーマー・ファントムニンジャとして売り出すことが決まり、TEAM FOX ONEにはマネージャーの「坂上佳子」(さかがみ・けいこ)が新たに加わった。
舞台をプロリーグに移した俺たちの戦いはこれからだ!(了)

「エピローグ」(第12話)公式サイトより
坂上(左)と悠有
悠有の熱意に根負けするかたちで FOX ONEのマネージャーに就任することに…

【評】
 ゲーム世界を描くアニメは数あれど、「ゲームの世界」つまり現実世界でのゲーム競技スポーツを扱った作品はおそらくこれが初めてではなかったか。
 スポーツジャンルの変わり種という好奇心もあって視聴を続けたが、制作者はあくまでもスポーツ青春ものの一種として見てほしいと考えているようだ。
 実際「ゲーム(「ザクセリオン」という一人称シューティングバトルゲーム)画面」のショボさが放送当時、非難の対象をなっていて、そのせいで実際に視聴を打ち切った視聴者もかなり見受けられた。
 1話の時点でゲームの画面が明らかに手抜きなのには何か「訳」があると察したところで、それでは何を描きたかったのかといえば「兄と妹のちょっと込み入った話」だったのには率直に言って驚かされた。
 プロスポーツの華やかな世界に辿り着くまでの物語として無難にまとまってはいるが、踏み込むことのできない家族の事情は扱わなかった方が良かったかもしれない。

視聴終了

「オーバーテイク!」

「dアニメストア」で視聴。アニメーション発オリジナル作品。「現代日本を舞台に、モータースポーツに打ち込む若者たちの群像劇を描く」スポーツアニメ。全12話。公式Webサイト

【第1話】
F4エフフォー」___フォーミュラ4とは、「F1」を頂点とするフォーミュラカーレースの入門カテゴリーで、F1などの上級カテゴリーに優秀な若手ドライバーを多数輩出することから「モータースポーツの甲子園」とも呼ばれている。
フリーのフォトグラファー「眞賀孝哉」(まどか・こうや)は、仕事で訪れたレースサーキット場でF4ドライバーの少年「浅雛悠」(あさひな・はるか)と知り合う。
個人参加者プライベーターチーム「小牧モータース」に所属する悠は、他チームのドライバーから「シケイン(障害物)野郎」と罵られている新進のドライバーだが、当たり障りのない営業スマイルで接する孝哉に「応援なんていらない」と素っ気無い態度で返す気骨がある。そしてそれが却ってフォトジャーナリスト・孝哉の興味を引くことになるのだった。
途中棄権リタイアというレース結果に、パドックの隅で人知れず涙を流す悠の姿を見かけた孝哉は、自分でも気づかぬうちにシャッターを切っていた。
とある事情で人物写真が撮れなくなっていた孝哉フォトグラファーは、立ち直りのきっかけをくれた(かもしれない)悠への、小牧モータースへの協力を決意する。

「第1話」公式サイトより
眞賀孝哉
フリーランスのフォトグラファー
フォトジャーナリスト「雪平ゆきひら孝哉」の名で活動していたが
とある事情で人物写真が撮れなくなっている

【第2話】
小牧モーターズの個人スポンサーになりたいと強引に押しかけた孝哉は、厳しい現実を思い知らされる。
燃料費や設備維持費、整備などの人件費などで軽く年間1000万円以上を必要とするモータースポーツ。それが零細企業である小牧モータースにとって大きな負担であることは想像に難くなく。ましてカメラのローンに汲汲としているような孝哉フォトグラファーに出せるような金額ではなかった。
しかし、悠がモータースポーツに打ち込むことになった経緯いきさつを知った孝哉は、大手チーム「ベルソリーゾ」への取材経験を元に、小牧モータースのスポンサー探しを思いつく。
しかし入賞経験のない“アマチュアの”ドライバーにつくスポンサーなど見つかる筈もなく、孝哉は再び厳しい現実にぶち当たる。

「第2話」公式サイトより
小牧モータースのマシン
F4は規格品で優劣を競うスポーツである
いかに優秀なドライバーを擁するかで勝敗が決まるといって過言ではない

【第3話】
少しずつだが個人のスポンサーがつくようになった悠に、突然、大手飲料水メーカーからのオファーが舞い込んだ。
孝哉が、雑誌編集者で元妻の「雪平冴子」(ゆきひら・さえこ)に間違って送ってしまった「泣きじゃくる悠の写真」がメーカー広報の目に留まったのである。
資金面でのバックアップを受けて余裕ができたことで、実力を伸ばしていく悠だったが、一方でスポンサーのCM撮影など煩雑な営業活動には不満も漏れる。
それでも、レーサーだった父「朝雛澄」(あさひな・とおる)への憧れと、父の肩越しから見た表彰台の光景が忘れらない悠は、秘めた野心達成のため今日もレースに臨む。
ライバルチーム・ベルソリーゾのドライバー「徳丸俊軌」(とくまる・としき)との因縁の一騎討ちに勝利はしたものの、結果は4位。
入賞には至らなかったが、優勝台の「あの光景」の端っこぐらいは見えてきた悠だった。

「第3話」公式サイトより
朝雛悠(左)と小牧鋼太郎こまき・こたろう
小牧モータース所属のドライバー担当(悠)とメカニック(鋼太郎)
悠とは兄弟同然に育ち互いに「はる」「こた」と呼び合う仲

【第4話】
自己最高記録の4位着と入賞にはあと一歩及ばなかった悠は、孝哉と一緒に父の墓前に報告に行く。
後日、CM発表記念パーティーの会場で、自分の(恥ずかしい)写真が無断でCMに使われたことに未だ納得できたいなかった悠は、たまたま居合わせた冴子から、孝哉が人物撮影をできなくなった「とある事情」を聞く。
(「大地震の描写あり」とのテロップあり)
それは12年前。東北地方を襲った大震災とそれにまつわる孝哉が撮影し世に問うた「ある写真」の物語であった……。

「第4話」公式サイトより
小牧ふとし(左)と鋼太郎
太は小牧モータース社長で鋼太郎の父(母親はすでに他界している)
悠の父(澄)のピットクルーを務めていた関係で悠を引き取っている

【第5話】
地元「小山町」の町おこし行事に参加する(狩り出されるともいう)ことになった悠たち小牧モータースの面々。
富士スピードウェイをゴールとするマラソン大会は、棄権者リタイヤ続出で序盤から波乱含みの様相を呈し、無事終わるかどうかすら定かではなくなり……。

「第5話」公式サイトより
雪平冴子(右)と孝哉
フォトジャーナリストと雑誌編集者の“元”夫婦
(元)妻は人物写真が撮れなくなった(元)夫を心配し
今でも仕事を融通している間柄だ

【第6話】
人物写真が撮れないスランプを脱しつつある孝哉は、決勝レース直前に降りだした小雨のタイヤ選びに迷う小牧モータースに(部外者にも関わらず)思わず意見してしまう。
悠の父が亡くなった事故は雨の日に起こっていたからだ。
万が一にも事故で再起不能なんてことになったら……自分の境遇を悠に重ねる孝哉に、ライバルチーム「ベルソリーゾ」も換装なしのスリックタイヤで走ると聞いた悠は、一か八かの賭けに出ると決意していて……。

「第6話」公式サイトより
春永早月はるなが・さつき
ベルソリーゾ所属のF4ドライバー
軽薄そうな外見とは裏腹にドライバーとしての実力は本物
女性ファンを「子猫ちゃん」と呼ぶ

【第7話】
ベルソリーゾのファーストドライバー「春永早月」(はるなが・さつき)の事故クラッシュ現場にファインダーを向けた孝哉は、過去のトラウマがフラッシュバックして再びシャッターを切れなくなってしまう。
折悪く、孝哉の過去の経歴も発覚し、スポンサーからは小牧モーターズへの(一方的な)契約解除が通告される。
レース以降、連絡が来なくなった原因を探るうちに心配になった悠は、自分やみんなの思いを伝えるべく孝哉の自宅を訪ねるが、鍵もかかっていなかったそこには誰もおらず……。

「第7話」公式サイトより
小牧モータースのスポンサー契約解除に衝撃を受ける孝哉
彼の撮った写真がネット界隈で叩かれていた事実が明るみになったために…

【第8話】
ベルソリーゾの社長「笑生教典」(えな・きょうすけ)からチームのセカンドドライバーにならないかという誘いを受ける悠。
「F4で終わるつもりはないんだろ?」などと太社長は言っていたが、悠には「小牧(モーターズ)で表彰台に登りたい」というこだわりもあり、答えは簡単に出せそうもない。
実際にテストドライバーとして走行してみても、悠はチームにしっくりこず、ファーストドライバーに昇格した徳丸も言いようのない違和感に苛立ちを隠せない。
結論は持ち越しにして、孝哉のマンションを訪れた悠は一枚の名刺を見つける。そこにあった住所とは……。

「第8話」公式サイトより
徳丸俊軌
ベルソリーゾ所属のF4ドライバー
負傷した早月に代わってファーストドライバーに昇格したが
本人は“上”を目指しておりテストドライバーとして並走する悠を同僚と認められない

【第9話】
孝哉の自宅に残されていたメモを頼りに、単身東北へやって来た悠。
偶然に助けられ早々に孝哉と合流できたものの、彼には何か成し遂げなければならない重要な「用事」があるらしい。
それは12年前、孝哉が“敢えて”世に問うた例の写真についての辛い現実に関係していて……。

「第9話」公式サイトより
孝哉の運転技術は最悪(らしい)
孝哉は震災で犠牲となった少女の祖父を見舞う目的で東北へ向かっていた
少女の“死の間際”を捉えた「写真」を公開したことの是非を
孝哉はこの12年間ずっと自分に問い続けていたのだ

【メモ】
 「一部震災被害を描くシーンが出てくる」というテロップあり。
 津波描写ならびに警報音が鳴るが、実際のものとは異なると断り書きあり。

【第10話】
岩手から戻ってきた悠は、ベルソリーゾの誘いは断ったと小牧父子ファミリーに報告する。
プロではない今の自分にしかできないこと___このチームで表彰台に上がりたいという目標にあくまでもこだわる悠。
しかし資金繰りに行き詰まり、身売りも検討していたチームにとって競技レースの続行は文字通り死活問題であり、悠は早々に“結果”を出さなければならない状況だ。
一方、気持ちの整理がついたとはいえ、まだ人物写真は撮れないままでいる孝哉は、シャッターを切る練習に余念がない。いつになるかは本人にもわからないが、既に被写体だけは決めていて……。

「第10話」公式サイトより
“次”を見据えて撮影の練習に余念のない孝哉
そのファインダーの先にはもちろん「彼」しか映っていない

【第11話】
「結局、予算かなぁ……」
思うような結果が出せない原因がタイヤにあると分かっていても、どうすることも出来ない小牧モータースに、思わぬところから支援の申し出がかかる。
一方、ベルソリーゾでは春永が退院、チームに復帰を果たしていた。ファーストドライバーの座をかけてチーム内でレースが行われるが、長く実戦から遠ざかっていたブランクを埋めるのは容易ではなく、早月の顔には焦りの表情が浮かぶ。

「第11話」公式サイトより
蜜澤亜梨子みつざわ・ありす
ベルソリーゾのレースクイーン(アルバイト)
鋼太郎とは幼なじみで普段は鋼太郎や悠と同じ高校に通っている
早月の大ファンだが本人の前では挙動不審になるタイプ

【第12話】最終回
商店街からの支援を受け、新しいタイヤを換装できた小牧モータースは、予選を好成績で通過する。
一方、孝哉は練習は重ねてきたものの、未だシャッターを切ることに迷いを感じていた。そんな彼に悠は精一杯の「心からのエール」を送る。
そして迎えた決勝戦。勝利の女神はいずれの頭上に微笑むのか。孝哉は“壁”を超えることができるのか?結果はエンディングで明らかとなる。(了)

「第12話」公式サイトより
「孝哉はオカン(お母さん)だな」
「応援してる」
それは誰にも見せたことのない悠の気遣いであった…

【評】
 一般的に馴染みの薄い「モータースポーツ」を題材に取り上げた企画意図に興味を持った。作画カロリーが高くなりがちな「スポーツ」ものの新機軸として十分期待に応える作品である。
 実際の作業量は、規格品の「レースマシン」のほかに「レースコース」も3DCGで作成しなければならなかったらしく相当なものになったという。後続の作品への課題となることだろう。
 もう一人の主人公が抱える問題も、敢えて「あの震災」を題材に扱うことで現在の視聴者が見るべき「取っ掛かり」としては有効だったように思う。
 スポーツものとして新味がある訳ではないが、全12話で完結するオリジナルシリーズとして過不足ない品質の良作である。

視聴終了

「青のオーケストラ」

「dアニメストア」で視聴。23年第2四半期から継続。公式サイト

【第2クールここまでのあらすじ】
 青野一と佐伯直。海膜高校オーケストラ部で次期コンサートマスターを目指す二人は、時に励ましぶつかり合いながら仲間と共に切磋琢磨していく。
 夏野定期演奏会を間近に控えたある日、佐伯が自分の(異父)兄弟だと知った青野は、これまで避けてきた父親と向き合うことに。
 父と音楽が切っても切り離せないものであると覚悟を決めた青野は演奏会に向けて練習により一層のめり込んでいく。そして迎えた演奏会本番……。

【第23話】
夏の定期演奏会は「カルメン」で開幕した。
オーケストラ部で本格的に楽器を始めた律子にとって演奏会は未知の体験ばかり。
これまでの経緯を思い出し演奏に全力を傾ける律子。
「くるみ割り人形」ではハルの演奏が聴衆の一人の琴線に触れていた。
そして三年生メインとなる「四季」___それぞれの音が重なってそして最後の……。

「第23話」公式サイトより

【第24話】シーズン最終回
ドヴォルザーク作曲「交響曲第9番“新世界より”」
オーケストラ部員たちは頭の中に思い描いたそれぞれの“新世界”を演奏に乗せる。
そして全てが終わった時___

「第24話」公式サイトより

【備忘録】
 3年生引退後のオーケストラ部を描く「第2期」の制作が決定。放送時期等は後日発表予定。参照:公式サイト

【評】
 部活動ものでコンクール出場を目標としないところがユニーク。
 演奏パートをフルCGにしたことで、手描きとの差異が出てしまうのは致し方ないとしても、テレビアニメーションで多数の楽器を扱うノウハウが確立できていないギャップは如何ともし難く。
 第2期でどこまで挽回できるかが鍵となるとみるが果たして。

視聴完了

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