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140字で映画はどこまでかたれるか。

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タイトルの通り、筆者が観た映画の回想録です。鑑賞環境は映画館の新作を中心にしていますが、基本的にはあまり拘りません。字数制限の都合上、警告なしでネタバレとなる場合もあるので注意。
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2021年6月の記事一覧

「SNS-少女たちの10日間」(2020)は、10代の少女に扮した俳優たちが遭遇する騒乱の数日を描くモキュメンタリー映画である。出演者に「子供」がいない時点で作り手の問題意識が搾取され虐待される「児童」に向いていないのは明らか。低俗で悪目立ちするテレビショー以下の愚作でしかない。

山本倫生
2年前
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「ファーザー」(2020)は同名戯曲を原作としたサスペンス、と思わせて実は……という複雑な映画である。主観と客観の区別がつかなくなるという演出が映画に緊張感をもたらすが、画面から一瞬たりとも目を離せないため観るのに体力と精神力が必要となる。体調の良いときに鑑賞する事を推奨する。

山本倫生
3年前
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「アーミー・オブ・ザ・デッド」(2021)はゾンビに占領された街に眠る現金強奪作戦の顛末を描くアクション映画である。監督のザック・スナイダー復帰作で自ら撮影も担当しているが、テーマを絞りきれない脚本の杜撰さが目立つ、全体に間延びした有り体に言って退屈な凡作という印象である。

山本倫生
3年前
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「ガメラ3-邪神〈イリス〉覚醒」(1999)の4kHDR版はナイトシーンの多い本作にはうってつけのフォーマットであり、怪獣と融合してしまう美少女(前田愛)の艶かしさも更に強調されているように感じられた。映画としては構成に難ありだがそれを補って余りある妖しさ漂うユニークな作品である

山本倫生
3年前